【インタビュー_前編】wyse、充電完了宣言「音楽、行動、態度でひとつひとつ大切に返していきたい」

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■何もしなければ時間はただ流れ、消えていく
■まずは何よりも曲だと思ったんです

──話を戻して、充電してみて感じたことは?

HIRO:離れてみて、“やめられるな”と思いました。

──えーっ?

TAKUMA:逆にね。

HIRO:毎日、何事も起こらず、特に予定もなく。

──ははは。また高齢者みたいな発言が。

HIRO:僕はふだん普通に仕事をしていて、週末にwyseをやっていたんですけど、思いのほか余裕が生まれて。wyseの活動が負担だったのかなと(全員笑)。悪い意味じゃないんですよ。ライブが終わって1〜2ヵ月は正直、“もういいのかもな”と思ったんです。でも、その頃にTAKUMAから新曲が届いたんですよ。

──1〜2ヵ月で新曲が?

HIRO:そう。曲を作っていることは聞いていたんですけど、新曲を聴いたらそれまでの考えが変わりました。自分がギターを弾いてライブをやっている絵が浮かんで、“これは戻るべきやな”って。

──いきなりスイッチが入ったんですね。

HIRO:入りましたね。それまで完全にオフってたので。

──MORIくんはどんな気持ちでしたか?

MORI:みんなが言っていたことと近いんですけど、ファイナルに向けて全て注ぎ込んだツアーだったから、達成感があったし、だからこそ、次の日から何も考えなくていいんだっていう脱力感はありましたね。とはいえwyseがなくなったわけではないので、ロスというよりも集中力だったりパワーの置きどころがなくなったっていう感覚でした。

──充電期間中はソロでのライブ活動や音源制作をしていたんですか?

MORI:ソロ以外の活動もしていたし、それはwyseが2005年に一度解散したあとから、ずっとやってきたことではあるので。時間を重ねてやれることが増えた上での音楽がある日常でしたね。

TAKUMA:MORIとは再結成する前からライブで共演する機会があったり、関わりがありましたからね。以前より、やりとりは減ったにせよ。


──先ほどHIROくんが「新曲を聴いたことで気持ちが変わった」という話をしてくれましたが、動き出すきっかけは曲が生まれたことですか?

TAKUMA:さっきHIROが話したような感覚が、実は僕の中にも生まれたのも事実であって…ロス感がありつつ、ライブが終わって数日して僕が感じたのは、情報だったり、世界が動いていくスピードが自分が思っていた以上に早いということだったんです。wyseが止まっても世の中は回っていくし、“もういいのかな”っていう気持ちと同時に、危機感と焦りのようなものが生まれました。

──忘れ去られてしまうかもしれないという?

TAKUMA:wyseが解散した当時と今は、時代が違う。再結成してから今のスピードの中で自分たちが動いていたことに改めて気づけたし、何よりwyseという存在の大切さにも改めて気付くことが出来たと思います。何もしなければ時間はただ流れ、消えていく。そして、wyseも置き去りになっていってしまうんだろうなと、そういう絵が見えてしまいました。どうなるかはわからないけど、この気持ちの中で何かアクションを起こし始めないと、と。そこから、まずは何よりも曲だと思ったんです。

──ツアーファイナルで「最高の曲ができたらみんなに届ける」って言ってましたものね。

TAKUMA:“今までチャレンジして積み重ね続けてきたことが、ゼロにならないタイミングってどこだろう?”って、そんな時、21周年はそういう意味でとても大事なのかもしれないっていう考えが生まれてきて。時間を空けて、例えば25周年に充電完了という形もあるんでしょうけれど、そうなったら、これまでのwyseとは全く違うバンドになってしまうのかもしれないと、そう思いました。“ダラダラするのはwyseじゃないでしょ”って。そういう自分個人の想いはメンバーと共有したわけではなかったんですが、8月後半ぐらいだったかな? 曲を作り始めて、10曲ほど作って、その10個の絵の中から今回選ばれたのが「RAYS」です。

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