コルグ、名機Wavestationのシンセシスを過激にリアレンジ、パワフルなシンセサイザー「wavestate」登場

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コルグが1990年にリリースした「Wavestation」で採用した「ウェーブ・シーケンス」は、サンプル波形が刻々と変化し、かつてないサウンドを実現するシンセシス手法として人気を集め、その後も発展を続けた。2020年、このウェーブ・シーケンスを大胆にリアレンジした「ウェーブ・シーケンシング2.0」を搭載したシンセサイザー「wavestate」が登場。2月下旬に発売される。


▲37鍵ベロシティ対応キーボードに、独自のベクター・ジョイスティック、ピッチベンド、モジュレーション・ホイール、豊富なノブとコントローラーを用意。

Wavestationデビュー後、コルグのフラッグシップ・モデルの「OASYS」「KRONOS」では、ウェーブ・シーケンスを発展させ、濃密で変化に富んだパッド系サウンドや、リズム系サウンドなどで独自の音世界を構築してきた。コルグのデジタル・シンセシスのネクスト・ステップとなる「wavestate」は、「ウェーブ・シーケンシング2.0」を搭載し、驚異的で千変万化のサウンドをわかりやすいコントロールで実現。フルサイズ37鍵を備えたコンパクトなボディに、Wavestation同様のジョイスティックをはじめ、多彩なノブ、コントローラーを搭載する。

Wavestationでは、ウェーブ・シーケンスの各ステップにデュレーション(長さ)、サンプル、ピッチを割り当てることができ、これによりキャッチーなパターンを作ることができたが、パターンは延々と繰り返すだけだった。ウェーブシーケンシング2.0では、このパターンの再生方法をもっとオーガニックに、予想外の方法で変化させられるように進化。タイミングとサンプル、そしてメロディ(ピッチ)を別々のトラックに分離し、それぞれを個別にコントロール可能に。またシェイプやゲート・タイム、ステップ・シーケンサー・バリューといった新たな要素も追加。それぞれステップ数やスタートやエンド・ポイント、ループ・ポイントを設定できる。スタートやエンド、ループ・ポイントをベロシティやLFO、Modノブなどのコントローラーで個別にモジュレーションさせることもでき、これによりコードの各音が別々に変化していくサウンドも作り出せる。さらにステップの順序をランダム化したり、4系統のアルペジエイターでウェーブ・シーケンスを変化させることも可能だ。


サンプル・ライブラリーは、オリジナルのWwavestationの数千倍に相当する合計数ギガバイトを用意。これはウェーブ・シーケンスの材料となるサンプルが膨大にあるということ。サンプル・バンクにはPlugin Gru製やコルグの新規サンプルに加え、KRONOSやKROMEから厳選されたライブラリーも収録。Wavestationに内蔵されていたサンプルとオプションのPCMカードに収録されていたサンプルもすべて内蔵した。これら膨大なサンプルは、コルグ独自のアンチエイリアシング・サンプル・プレイバック・テクノロジーによるクリアなサウンドで、最大ステレオ64ボイス、最大4レイヤーまで同時使用できる。

豊富なノブやコントローラーも魅力。ベーシックなフィルター、エンベロープ、LFO、エフェクトは専用コントローラーとしてパネル面に装備。8つのプログラマブルのModノブはほぼすべてのサウンドでカスタマイズでき、さまざまな使い方ができる。もっと刺激が欲しい人には「ダイス(サイコロ)」ボタン。インテリジェント・ランダマイゼイション機能により新たなサウンドを生成する。サウンド全体ではなく、一部のパラメーターだけをランダムにすることも可能だ。

フィルターにはMS-20やPolysixなどさまざまなタイプを用意。複数タイプのフィルター・サウンドのブレンドが刻々と変化していくサウンドを作り出すこともできる。エフェクトは各レイヤーで3系統が使用でき、パフォーマンスではマスター・リバーブとパラメトリック・イコライザーが使用できる。スタンダードなエフェクトだけでなく、ウェーブ・シェイパーやトーキング・モジュレーター、リバース・ディレイ、マルチバンド・モジュレーション・ディレイなど特徴的なエフェクトやOASYSに搭載されていたOverb、さらにVOXギターアンプ、VOXワウ、オーセンティックなギター・エフェクト・ペダルのモデリング・エフェクトも内蔵している。

ライブにうれしいセット・リストは、パフォーマンスを演奏する曲順などに合わせて構成しておき、一発操作で切り替えることがでいる機能。サウンドの切り替え時に前に演奏していたサウンドが音切れすることなく自然に鳴りながら切り替えられるサウンド・トランジションも搭載する。


▲背面にはDC IN、MIDI IN/OUT、USB、DAMPER、OUTPUT(R、L/MONO)、ヘッドホン端子を用意。電源は付属のACアダプターを使用する。サイズは565×338×92mm、重量は2.9kg。

接続性もばっちり。バランス伝送も可能なステレオ・アウトやヘッドホン端子、DINコネクターのMIDI端子、USB-MIDIクラス・コンプライアント対応のUSB端子を用意。ライブラリアン・ソフトウェアもダウンロード提供される。また、曲を作るだけでなくAIによるマスタリングができる「Ozone Elements」、DAWソフト「Reason Lite」、そして「M1 Le」をはじめとするコルグやその他ブランドのソフトウェア・シンセなど多数の音楽ソフトウェアがバンドルされるのも見逃せない。

製品情報

◆wavestate
価格:79,800円(税別)
発売日:2020年2月下旬

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