【ライブレポート】あっとせぶんてぃーん、4ヶ月ぶり観客動員ライブを渋谷WWWで開催

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新型コロナウィルス感染症により、東京都内では多くのライブハウスが営業を自粛・休業とする中で、6月24日(水)東京秋葉原の人気メイドカフェ「@ほぉ〜むカフェ」の現役メイドによるアイドルユニット「あっとせぶんてぃーん」のライブが渋谷WWWにて開催された。

◆あっとせぶんてぃーん ライブ写真・渋谷WWWの様子

緊急事態宣言以降、多くのアーティストやアイドルが観客を動員してのライブやイベントを中止、または延期としており、現在でもオンラインライブなどはあるものの観客を動員してのライブは未だ多くは行われていない。

「あっとせぶんてぃーん」は2016年に結成され、スペースシャワーネットワークがプロデュースを行い、カジヒデキやかせきさいだぁが楽曲提供を行うなど音楽性にも定評のあるユニットで、この日は4ヶ月ぶりの観客動員ライブとなった。



会場となったライブハウス「渋谷WWW」においても緊急事態宣言解除後初の観客動員ライブとなったが、ライブハウス等への休業要請解除を受けてライブコミッション他業界4団体の定めた感染拡大予防ガイドラインを遵守し、会場内の客席は1mの間隔を開ける等の感染拡大防止策を取りライブは実施。

渋谷WWWのキャパ350名に対して、観客動員は48名のみ。入場時にも待機列にソーシャルディスタンスを設け、入場時にはサーモグラフィーによる検温を実施。チケットカウンターやドリンクカウンターのスタッフと観客の間には飛沫対策のアクリル板を設置し、観客、スタッフ全員がマスクを着用し手指の消毒も徹底するなどして入場が行われる。



ホール内には1m間隔で座席が設けられ、観客同士のソーシャルディスタンスを確保。ステージと最前列の観客席の間には2m以上の間隔が設けられた。また会場内の換気の為3ヶ所あるホールへの出入口扉は常時1ヶ所が解放されることに。客席内での観客の移動や大きな声での会話などは基本的に禁止され、アイドルのライブ会場であれば普段は聞こえてくるコールなどの掛け声も今回はなし。

それでもステージにメンバーが登場すると、この日を待ちわびたファンは手を振ったりサイリウムを振るなどして、声が出せない中で精一杯の応援をステージに送った。



この日が4ヶ月ぶりの観客前でのライブとなったあっとせぶんてぃーんのメンバーは1曲目から笑顔全開でテンションの高い歌とダンスを展開。会場のボルテージが一気に高まっていく。

声が出せないなど普段とは違う環境のライブでも、楽しんでもらおうとこの日は写真撮影が可能となっており、カメラをかまえる観客も多数見られた。

ライブでは代表曲の「夏のカナリア」や「あっせぶんぶん!」、今年2月24日に発売されオリコン週間15位となった最新シングル「ムテキの笑顔」、今日が初披露となった新曲「ツバキ姫」などアップテンポな曲を相次いで披露。更に自粛期間にYouTubeライブを使ってファンと一緒にオンライン上で作詞をした新曲「僕らの夢色パレット」が初披露されると、共に作詞を行なった会場内のファンからは無言ながらも熱い視線の声援が送られていた。




自粛期間にもオンラインなどのレッスンを続けていたというあっとせぶんてぃーんのメンバーは「どんな状況になっても音楽は絶対に無くならないと思います。今日こうして皆さんの前に戻ってこれてライブができて本当にうれしい。開催を決定してくれたWWWの皆さんに本当に感謝します」と述べ、その発言通り音楽が出来る喜びを噛み締めたような熱いパフォーマンスを行った。

ライブの最後にはメンバーのちろるがこの日の為に用意してきたという手紙を読み上げ、ライブが開催できたことへの感謝や、もう二度とライブができないかもしれないと思ったという自粛期間の心境、そして後悔の無いようこれから自分たちは常に全力のライブをしていくと決意をのべ、最後に現体制のメンバーで最初に作ったという楽曲「バタフライ・エフェクト」を披露。

「今までで最高のバタフライ・エフェクトをお見せします」というちろるの発言の通り、この日一番の熱のこもったパフォーマンスに観客席からは声援こそ無いものの大きな拍手が送られてライブは幕を閉じた。


終演後は会場より規制退場のアナウンスが入り、観客は最後までソーシャルディスタンスを保ち、感染拡大防止に注意を払いつつ公演は無事に終了した。

現在、まだ観客動員を伴うライブの実施に踏み切ること難しいアーティストやアイドルも多いが、今後は今回の様に感染拡大防止策の徹底によりライブ活動が再開されていくことが期待される。

なお、この定期公演の模様は映像配信もされており、ZAIKOでチケットを購入することで6月27日(土)までアーカイブ視聴が可能となっている。

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