【インタビュー】BREAKERZ、両A面に2つの映画主題歌「オトナなV系とキラキラ系と懐かしさ」

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■AKI様がすごく褒めてくれたんですよ
■13年やってると褒められることもなかなか

──DAIGOさんの瞳が真っ赤に妖しく光るのも見逃せない「BARABARA」ミュージックビデオですが、撮影時のエピソードも教えてください。

DAIGO:「BARABARA / LOVE STAGE」のミュージックビデオは1日で2本とも撮ったんですね。けっこうアグレッシヴに時間が過ぎていったんですが、それが功を奏したのか2本目の「BARABARA」ではいい感じにテンションが上がっていたんです。最初に俺のソロシーンから撮影が始まったんですけど、ヴィジュアル魂を感じさせる曲でもあるから、けっこう激しめに動いて歌ってるんですよ。

──確かにそうですね。

DAIGO:そこは俺も魂を呼び起こしましたよ。もう42歳だけど、20代の気持ちでやってみようってぶちかましたら、AKI様 (AKIHIDE)が「よかったよ!」ってすごく褒めてくれたんですよ。13年やってると褒められることもなかなか、なくなってくるので。

AKIHIDE&SHINPEI:ははははは。

DAIGO:嬉しくてアガりましたね(笑)。

▲AKIHIDE(G)

AKIHIDE:本当にDAIGOくんがカッコよかったんですよ、すごく。「20代に戻った気持ちで」と言ってましたけど、Aメロの虚ろな表情とかは今じゃないとできないと思うんですよね。若さやエネルギッシュな面と、憂いが合わさったワンテイクで“このミュージックビデオ、DAIGOくんだけでもいいんじゃない?”と思ったぐらい。なので、“やばい! 俺も頑張ろう”って触発されて、思った以上に頭を振りまくりました(笑)。

DAIGO:AKI様が頭ぶんぶん振ってるのがカッコよかったですよ。アラフォーバンドだけど、まだまだ勢いあるなって(笑)。同時に洗練されている部分もあるし。

──はい、大人の色気が出ています。

DAIGO:「色気がある」って言ってもらえるのは嬉しいです。ちょっと枯れた感じですか(笑)?

──いやいや(笑)、違います。

DAIGO:はははは。いい意味でね。でも、楽しかったな。久しぶりに頭振ったから、頭が痛くなって(笑)。シンピー (SHINPEI)も激しく動いてたね。

SHINPEI:そうですね。曲が持っているパワーが自分をアゲてくれた感じですね。シングル「D×D×D」(2018年3月発表)で、初めてサングラスをはずしたままMVで弾いたんですが、少しずつそういう機会が増えていますね。今作でもはずしているんですけど、サングラスをかけたままギターを弾くと、だんだんズレるんですよ、サングラスが。それが多少気になるので、動きもややセーブされることがあるんですね。なので今回、自由にヘドバンできる喜びがありました。

──頭痛は大丈夫でした?

SHINPEI:はははは。首も痛くはならなかったです(笑)。

DAIGO:俺は頭の左側が痛かった(笑)。

──しばらくライブで暴れてないですからね。大人の表情を覗かせつつ、ロックの尖ったアティチュードを忘れてないバランスがいいと思います。

DAIGO:そうそう。“大人なヴィジュアル系”というものを、今の僕らが進化した形で表現できたんじゃないかと思います。

──DAIGOさんの髪型もそうですが、ミュージックビデオには“緑”が効果的に使われていますね。

DAIGO:テレビアニメ『妖怪人間ベム』は50年前の作品なので、僕はリアルタイムの世代じゃないから再放送だったと思うんですけど、アニメを観て、子供ながらに怖いなって感じたことを覚えているんですよ。もともとベムとベラとベロが緑の液体だったっていう話も印象的で。

AKIHIDE:そういうこともあって、映像では箇所箇所で緑を取り入れているんです。


──もう1曲の「LOVE STAGE」はDAIGOさんの実のお姉さまである影木栄貴さんの原作コミックを実写化した映画『LOVE STAGE!!』の主題歌で、DAIGOさんも俳優として出演されてますね。

DAIGO:はい。アニメ化されたときにも声優として (主人公・瀬名泉水の兄、瀬名聖湖役)として出演したんですが、姉から「実写化するらしいんだけど、テーマ曲やれる?」って電話がかかってきたので、「大丈夫じゃない?」って感じで答えて、決まったんですよね。

──ふだんと同じようなテンションの会話の中から?

DAIGO:そうですね。この曲も「BARABARA」と同じように3人それぞれが曲を作ったんです。先方の制作スタッフの方が、その中から選んでくれたんですけど、“俺の書いた曲も良かったんだけどなぁ”って(笑)。

SHINPEI:ははははは。確かに。“もっとバンドサウンドの曲が選ばれると思いきや”ですよね?

DAIGO:そうそう。原作に登場するCRUSHERZ自体がBREAKERZのパロディのようなバンドなんですよ。DAIGOが聖湖(ショウゴ)で、AKIHIDEさんがハルで、SHINPEIがリンペイっていう名前で出てくるんです。だからバンドサウンドでガンガン押す曲を書いたんですけど、シンピーの書いた明るくてキュートな曲が選ばれたから、“なるほど〜、そっちかー”って。

──キラッキラしてるポップロックチューンですものね。

DAIGO:そうなんですよ。アラフォーバンドが、この曲をどう表現するか(笑)。逆にCRUSHERZになりきって楽しみましたけどね。

SHINPEI:曲作りは、『LOVE STAGE!!』っていう題材をもとに、イメージを膨らませられましたね。イントロのメインフレーズはギターでも弾いてみたんですけど、映画のキラキラした世界観にいちばん適したシンセにして、ギター陣はあえてバッキングに徹しているんです。

──原作のストーリーのキュンキュンする感じも思い描きながら?

SHINPEI:はい。ボーイズラブがテーマになったストーリーなのですが、1980年代の雰囲気を採り入れたロックソングというイメージで取り組みました。結果、このサウンドなら歌詞にハートマークやキラキラマークが出てきても違和感ないなって。いろいろな合わせ技で映画にピッタリの曲になったんじゃないかと思います。

──SHINPEIさんにはマッチョで激しい曲のイメージがあるので、めっちゃかわいい曲がきたなってビックリです。

SHINPEI:はははははは。

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