【インタビュー】BREAKERZ、両A面に2つの映画主題歌「オトナなV系とキラキラ系と懐かしさ」

■今だからこそ見つけられるもの
■一緒に見つけられる存在でありたい

──限定盤はDVDにミュージックビデオや昨年『OTODAMA SEA STUDIO』で行われた＜灼熱のREAL SUMMER PARTY 2019＞の模様が収録されます。さらには個別のオンライントーク会 (「BARABALOVEトーク会」)に参加できたり、Tシャツがついていたり、ホントに盛りだくさんですね。

SHINPEI：超大盛りです。

DAIGO：今年7月の13周年記念ライブも開催できなかったので、せっかくだから何か記念になるようなものをファンのみなさんに届けたいという想いがあって、スペシャルデラックスエディションを作ろうという話になったんです。DVDに収録されている12周年ライブ(＜灼熱のREAL SUMMER PARTY 2019＞)では、僕、熱中症で倒れちゃったんですけど、その部分も収録されているんですよ。

──倒れちゃったシーンって、なかなか映像に残さないですよね。

DAIGO：倒れたときにたくさんのスタッフが迅速にケアしてくれて、MCでAKIHIDEさんとSHINPEIが不自然にならないようなやり取りで繋いでくれたんです。メンバー自身も何が起こったのかわからない中、フォローしてくれたり、ファンのみんなもすごく心配してくれたのに明るく出迎えてくれたり、より絆を感じることができたんですね。もちろん、シンプルにライブ自体が良かった。だからこそ、ありのまま全部を入れようって。もしかしたら熱中症の注意喚起になるかもしれないしね（笑）。ファンの中には「あのシーンは思い出したくない」っていう人もいるかもしれないですけど、そういう場合は早送りしてもらって（笑）。最後までやりきることができたこそ収録できたライブですね。


──貴重映像ですね、それは。

DAIGO：これまでは、作品をリリースすると全国でイベントを開催してファンのみなさんとコミュニケーションを取ることができた、だけど、今はコロナ渦でそれができないから、実はCDじゃなくて、配信リリースでもいいんじゃないかっていう意見も周囲にあったんですよ。

──実際に、配信のみのリリースは音楽シーンに増えています。

DAIGO：そうですよね。でも、映画主題歌が2曲あるし、新型コロナウイルスに負けたくないなっていうのもあって、しっかりCDとしてリリースしようってみんなで決めたんです。「オンライントーク会」にしたのは、もうリモート会議とかはスタンダードなものになっているし、みなさんと触れ合いたいという気持ちからなんです。1人1人個別のオンライントークだから、俺たち3人も同じ空間にいる必要がないし、密にならなくていいねって。ただ、これまでやったことないから未知なんですけどね。俺たちの会話のスキルが試される（笑）。

──そういう新たなチャレンジをしつつ、今後の活動に繋げていくということですね。

DAIGO：そうですね。こういう状況だからこそ、楽しみがあったほうがいいし、お互いに元気になれるんじゃないかっていう。

▲「BARABARA / LOVE STAGE」FC常盤

──9月26日にオンラインライブ＜BREAKERZ ONLINE LIVE 2020 -ONE NIGHT LOVE STAGE-＞を開催することも決定しました。

DAIGO：本当はアルバムをリリースして、8月から9月はツアーで全国をまわるつもりだったんです。だけど、コロナ禍でそれができなくなっちゃったんですよね。ツアーのために押さえていた会場を使用する形の無観客ライブの提案があったので、メンバーで「どうする？」って。みんなと直接会いたい気持ちは山々だけど、オンラインライブもBREAKERZ初挑戦だし、「いいね、やってみようよ」って。日本中から見られる配信ライブだから、“家で見られるなら、見てみようかな”って思ってくれたら嬉しいですね。

AKIHIDE：カメラの先というか、ネットの向こうにいる方々に届けたい。みんながいないと始まらないという意味では、通常のライブとは違うところも同じところもありますが、これはこれで楽しみにしています。

──最後に、今後のBREAKERZについて伝えたいことをお願いします。

AKIHIDE：今だからこそ見つけられるものもあるのかなと思っているし、一緒にそういうものを見つけられる存在でありたいとも思っています。シングルのタイトルは「BARABARA」なんですけど、曲があることでみんなと繋がれるというか、心はバラバラにはならない。もちろん「LOVE STAGE」もそうだし、9月の配信ライブもそう。今だから紡いでいける活動をしていきたいですね。

SHINPEI：コロナ禍で不安があったり、危機が身近にあったり、マイナスな面も多々ありますし、ひとりひとり気をつけて生活していかないといけない。ですが、そんな中でもただ安全だけを考えて殻に閉じ籠もるのではなく、どこかに喜びがある日々にしたいと僕自身は考えています。音楽は潤いを与えてくれる大切なものなので、新しいBREAKERZの音楽がみんなにとっての活力になればなと思います。

DAIGO：いまひとつ出口が見えない毎日を過ごしている方もたくさんいらっしゃると思いますが、いろんな方々の努力によって、新型コロナウイルスへの対処の仕方も含め、少しずつわかってきていると思うんですね。前進はしているはずなので、今を何とか乗り越えて、健康でみんなと会えるように僕たちも生きていきたい。みなさんも健康第一で過ごしていただけたらいいなと思っています。今はまだ有観客でのライブはできないけれど、配信ライブでは今回のシングルの新曲もやりますので楽しみにしていてください。僕たちもみなさんとコミュニケーションがとれるような新しい形を考えていきたいので、実際には会えないけれど、心と心は密の距離で乗り越えていきたいなと思います。

取材・文◎山本弘子








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