【レポート】<THE SOLAR BUDOKAN>DAY3、NakamuraEmi「太陽の下で会える日を楽しみにしてます」
2017年の初出演以来、ナチュラルなスタンスと突き刺す言葉で、皆々を虜にするパフォーマンスを披露しているNakamuraEmi。今年は「本日はBillboard Live TOKYOから、太陽の光を集めたモノでお届けします」と語ったように、事前収録という形での出演となったが、やはりと言うべきか、オーディエンスを惹きつけっぱなしのステージを見せてくれた。
◆NakamuraEmi 画像
ライブは「Don't」からスタート。小刻みにリズムを感じながら歌う姿は可愛らしさを感じさせつつも、実に頼もしい。岐阜県出身であり、毎年“ヒロシコール”も巻き起こるカワムラヒロシのギター、工藤明のパーカッションも上手く噛み合い、序盤から何ともいいムードを醸し出す。そこから伸びやかに「ばけもの」を響かせたのも鮮やかだった。
ここで改めて自己紹介をし、<THE SOLAR BUDOKAN>に出演を重ねることによって、太陽光が好きになったと口にするNakamuraEmi。加えて、「いつか山の中に平屋のスタジオを作ったら、絶対に太陽光にしたいという想いがあって」と話すだけでなく、「太陽光(の家が)あると勝手に入りたくなっちゃう」と笑いながら付け加えるのも嘘偽りがない彼女らしいところだろう。
そして、この場所で歌えることを嬉しく思うと口にして始めた「東京タワー」を披露。必要最低限の明かりに照らされ、まるで夜景の中で歌っているような光景は神聖なモノに触れている感覚に陥るほどの美しさ。NakamuraEmiのソングライティング力の素晴らしさも再確認するこの曲、言葉ひとつひとつにしっかりと気持ちを込め、しなやかにハイトーンも響かせる。
30代男性の決意は女性とはまた違うのかなという気づきから生まれた「スケボーマン」をドラマティックに歌い上げた後、自らを肯定できるようになったことを綴った「甘っちょろい私が目に染みて」へ。言い聞かせるようでもあり、捧げるようでもある歌には余計な混じり気がなく、その想いがストレートに響いてくる。そのスタンスこそが多くの共感を呼び、愛されることにつながっているのだろう。
竹原ピストルのライブに撃ち抜かれた経験を曲へと落とし込んだ「痛ぇ」を強く響かせてから、少し心を落ち着かせ、0から1にするアイデアを生み出していった佐藤タイジとスタッフへ敬意を表し、「いい世界を作っていこう。太陽の下で皆さんに会える日を楽しみにしてます」と「YAMABIKO」を放つ。それぞれに響くだけじゃなく、焚き付けられるような力を持った曲だけあって、「画面の前もよかったら」と呼びかける前からチャット欄は“OhOhOhOh”という歓声に埋め尽くされていたほど。形は違えど、それは毎年NakamuraEmiのステージで目にする光景と同じだった。
取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎柴田恵理
【NakamuraEmi@Billboard Live TOKYO セットリスト】
02. ばけもの
03. 東京タワー
04. スケボーマン
05. 甘っちょろい私が目に染みて
06. 痛ぇ
07. YAMABIKO
【配信第二週目タイムテーブル】
■ハイブリッド型オンラインフェス<THE SOLAR BUDOKAN 2020>
10月3日(土) 15:00〜21:00
※アーカイブ期間:10月9日(金)23:59まで
出演者:Anly / THE BAWDIES / ComplianS (佐藤タイジ・KenKen) / 藤原さくら / NakamuraEmi / 四星球 / ストレイテナー / Major in Body Bear (Taiwan) / ヤバイTシャツ屋さん
▼DAY4
10月4日(日) 15:00〜21:00
※アーカイブ期間:10月9日(金)23:59まで
出演者:Afro Begue feat. ComplianS / THE BACK HORN / Char / 民謡クルセイダーズ / 仲井戸“CHABO”麗市 / OAU / ROTH BART BARON / 竹原ピストル / 10-FEET
※仲井戸“CHABO”麗市はコメント出演と<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2017>でのSPECIAL SESSIONを配信予定
【チケット】
販売開始:9月9日(水)18:00〜イープラスにて
・1日券:3,000円 (税込)
・1日券 [サポート1000]:4,000円 (税込)
・1日券 [サポート2000]:5,000円 (税込)
https://eplus.jp/sf/live/festival/ntsb
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