【インタビュー】Eins:Vier、21年ぶり新曲に変わらぬ本質と覚悟「今でありたい」
■新曲を出すのは怖かったけど
■出したということは自信がある
──そのセルフカバーに絡むとすれば、今回の『five sights』にはボーナストラックで「Staying and Walking」も収録されています。
Luna:昔は地味な存在の曲で、ライブでもたまにしかやっていなかったし、埋もれていたんですね。でも今やってみたら、いいなと思った。
──突然、メンバーの中でも浮上してきた曲だったんですか?
Luna:「昔の曲のリアレンジも1曲やりたいね」って話はあって、Yoshitsuguが「Staying and Walking」を候補として挙げてきたんですよ。俺の中では、候補としてなくて、そんな曲もあったな、ぐらいの感覚やったんです。でもバンドで合わせてみたら、今やるべき曲だったかもしれないと思って。
Yoshitsugu:あまり深く考えていなかったけど、今やるのが合っている気がしたんですよ。
Luna:『Searching Red Light』のときは、全く候補にもなっていなかったと思う。
Hirofumi:実際にやらなかったしね。Lunaが候補曲を挙げてくる中、俺は何でもええでって感じだったんです。そのときにYoshitsuguが「「Staying and Walking」も浮かんでるんやけど」と。そのアイデアを聞いたとき、あっ!それやんと思ったんですね。今回の新曲のストーリーにも合っていて、呼ばれた感じがしました。
▲Yoshitsugu (G) |
Luna:実際にそのことを思い出しましたからね。それ以来、新曲を全てミュージックビデオにするなんてやってなかったから、これはおもしろいかなと思って提案してみたんです。最初の僕のイメージとしては、ちょっと時間が経ってからミュージックビデオ集を出したかったんですよ。でも、スタッフから「映像作品単体では売れません」と(笑)。
──ブックレットのパーソナルインタビューもそうでしたけど、最近はリアルな話しかしないですね(笑)。
Luna:そう(笑)。単体で売れないんだったら、アルバムにDVDで付けましょうと。でも、いきなり映像のほうから観てほしくないんですよ。まず音から触れてほしい。最初に楽曲に集中して楽しんでいただいて、プラスの部分で次に映像に触れてほしい。
──Lunaは曲を聴きながら歌詞にも集中してほしい(笑)。
Luna:あっ、分かりました(笑)。
──ところで映像の撮影場所は日本ですよね、これ?
Hirofumi:そうです。ロンドンがロックハート城 (※群馬県吾妻郡高山村にある石のテーマパーク)になりました。
Luna:監督さんの仕事が早かったですね。昔の撮影イメージだと、5回〜6回繰り返し撮ることは当たり前で、曲もフルサイズで演奏させられていたから。でも、今回の監督さんはほぼ1テイク。
Hirofumi:何回かやっていれば、もっといろんな映像が撮れている可能性もあるんだろうけど、全てのシーンを1テイクで撮ったからこそバンドの良さが出ているのかなと思う。1テイクだから、集中力や緊張感が全員にあったんやろうなって。
Luna:撮影も常に全力でできたから。
──演奏シーンを大事にした編集に、監督さんのこだわりも感じました。CDで曲を聴いて、次に映像を観たとき、Eins:Vierが新しいものを生み出して、激しく鼓動が脈打っていることも感じるんですよ。イメージ映像じゃなくて、本人たちが演奏している姿が前面に出てますから。
Hirofumi:そうですね。曲のイメージだけを伝えるっていう映像手法に逃げていないっていうか。バンド像をしっかり伝えるものにできたかなと思います。
▲Luna (B) |
Hirofumi:5曲とも全然違うじゃないですか。立っている位置ひとつ取っても、向く方向によって景色も違うじゃないですか。東を見ました、西を見ました、それぞれを写真で撮ったら全然違う景色が広がっているでしょ。立っている位置は同じでも。5曲それぞれの景色を楽しんでほしいっていう。
──『five sights』を発表後のライブは、今のところいつを予定しています?
Luna:来年2021年5月、東京と大阪で合わせてワンマンを4本予定しています。年内はキャンペーンなどもあるんですけど、来年1月から4月まで何をしよう?って感じで(笑)。
──そりゃ新曲のバンド練習でしょう。
Luna:それは4月に入ってから(笑)。最初は来年2月に開催する案も出たんですけど、やるなら思いっきりライブをやりたいじゃないですか。それで5月に延期したんです。5月ならコロナも大丈夫と思いたいです。
──ジラされればされるほど期待感は高くなるばかりですよ。
Hirofumi:そう願いたいですね。そういう作品ができたと思っているから。ライブがだいぶ先になっても、ライブを待ち望んでくれる思いは薄まらないと信じて。それまでに各自で力を培っていくから、ヌルいライブをするつもりはありません。
──最後に、久しぶりに新曲を聴いているファンのみなさんに言葉をください。
Luna:早く聴いてほしいな、早く聴かせたいな、とはずっと思っていて。気に入ってくれたらもちろん嬉しい。ライブとなったら、昔の曲もいっぱい聴きたいと思うんですけど、それに負けないぐらい、新曲もライブで聴きたいと思ってもらえたら。5曲全部をライブでやるだろうしね。俺も好きなバンドの再結成ライブへ行ったとき、新しい曲ばっかりやられたら、聴きたい曲やらへんのか?ってなるんですよ。そういうふうじゃなくなればいいですね。それぐらいのパワーを持って、今回の5曲がみなさんのもとに届いたら理想的です。
Yoshitsugu:新作を聴いてもらったら、僕らの普遍的なところも感じてもらえるやろうし、今の僕らも感じてもらえるやろうし。本当にいい作品ができたなと思っています。
Hirofumi:Eins:Vierは過去を背負っての再結成じゃないですか。でも、今でありたいから。新曲を出すのは怖かったことでもあるけど、出したということはすごく自信があるということでもあるので。ひとつの覚悟を乗り越えて、過去も現在も、そして未来もひっくるめて、思いっきりやりたいな。みんなも日常に照らし合わせて、同じ思いで、全力で今を生きてもらえたら最高やなと思っています。
取材・文◎長谷川幸信
■ミニアルバム『five sights』
【初回盤 (CD+DVD)】LZLN-016 ¥8,000(tax out)
▼CD
1. touch or don't touch you know
2. 100年の幻想
3. three stories
4. Come on loser
5. I mean what i say
6. Staying and Walking ※BONUS TRACK
▼DVD『five sights [moved]』
1. touch or don't touch you know
2. 100年の幻想
3. three stories
4. Come on loser
5. I mean what i say
【通常盤 (CD)】LZLN-017 ¥2,300(tax out)
1. touch or don't touch you know
2. 100年の幻想
3. three stories
4. Come on loser
5. I mean what i say
【オンライン数量限定豪華盤】LZLNHB-002 ¥14,000(tax out)
・初回盤 (CD+DVD)
・56P撮り下ろしフォトブック(メンバーパーソナルインタビュー / ヒストリー / etc...)
・30th Anniversaryステッカー
・スリーブケース入り
■店舗購入特典 ※初回盤および通常盤■
オリジナルポストカード
■先行配信新曲「three stories」「100年の幻想」
2020年7月21日(火) 配信開始
https://linkco.re/4avuHNzf
▼デジタル配信「100年の幻想」
2020年8月26日(水) 配信開始
https://linkco.re/r1QPd0BN
▲「three stories」
▲「100年の幻想」
■楽曲「100年の幻想」MVオンエア
放送局:TOKYO MXほか、全国約30局
※3週連続MVオンエア
放送日時:11/30〜12/6、12/7〜12/13、12/14〜12/20
※放送局によって時間が異なります。詳しくは番組HPにて。
http://www.music-bb.com
■<Eins:Vier Live 2020 “three stories”> ※振替公演
2021年5月3日(月/祝) OSAKA MUSE
2021年5月4日(火/祝) OSAKA MUSE
open16:45 / start17:30
▼東京 ※振替公演
2021年5月8日(土) Shibuya WWW X
2021年5月9日(日) Shibuya WWW X
open16:45 / start17:30
▼チケット
・ローチケ https://l-tike.com
・e+ http://eplus.jp
・チケットぴあ https://t.pia.jp
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