【インタビュー】Crystal Kay、キャリア初カバー作を語る「挑戦であり、セレブレーションの意味も込められる」

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■「え!? この曲を歌うの?」みたいに
■楽しいサプライズを感じてもらえたら

──これまで配信されている曲もすべて男性アーティストですね。まずは第一弾の「3月9日」ですが、Yaffleさんにアレンジしてもらうというアイデアは、どういう経緯で出てきたんですか?

Crystal Kay:レコード会社の方が紹介してくれたんですけど、Yaffleさんとそのスタッフは幼なじみという縁もあったみたい(笑)。カバーアルバムの全体的なポイントとして、「メロディ、歌詞、声を立たせるために音数を少なく」というのがあって。それをYaffleさんにお伝えしたら、このトラックが送られてきたんですけど、「最高じゃん!」って(笑)。

──音数を抑えて一つ一つの音のクオリティが高い。低音のテイストを含めて、今の洋楽のトレンドも感じさせるトラックだなと。

Crystal Kay:そうですね。しかもオリジナルの「3月9日」の良さや、J-POPっぽい感じもしっかり残ってるのがすごいなって。自分で歌うことで、歌詞の良さもより感じられました。もともとは友達の結婚式のために書かれた曲だそうですけど、卒業式でも歌われているし、人生のターニングポイントにぴったりの曲。言葉の選び方も素敵です。

▲Crystal Kay

──斉藤和義さんの「歌うたいのバラッド」も日本のスタンダードと言えるような曲。

Crystal Kay:スタッフからも「ぜひこの曲を歌ってほしい」という声がすごくあって。かなり男くさい曲ですけど、私が歌うことでまた違った雰囲気で聴いてもらえると思います。「Crystal Kayさんが歌うと切なさがありつつも、希望やハッピーな気持ちも感じられる」という感想もあって。それは嬉しかったですね。

──不器用な男性が大切な人に「愛してる」と告げるという内容の曲ですが、共感できる部分もある?

Crystal Kay:あります! 私も普段おっさんみたいだから(笑)。

──おっさんって(笑)。サバサバしてるということ?

Crystal Kay:そうですね(笑)。10代の頃からそんなにキャピキャピしてなかったので。「歌うたいのバラッド」は、普段なかなか言えないことを、音楽を通して伝えているのがいいなって思います。こういうシャイな男性もかわいい(笑)。ただ、アレンジはかなり大変だったんですよ。原曲のようなロックな感じも悪くなかったんだけど、「もうちょっとCrystal Kayらしさがほしいよね」っていう話をして。いろいろ試して、少し前のR&Bっぽい雰囲気のアレンジになりました。

▲Crystal Kay

──そして第3弾先行配信シングルは、Offical髭男dismの「I Love...」。この曲のCrystal Kayさんのボーカル、本当に感動しました。

Crystal Kay:ありがとうございます。スタッフと「最近の曲もカバーしたいね」と話しているなかで挙がったのが、「I Love...」だったんです。今年の曲(2020年2月発表)だし、ダメもとでお願いしてみようってヒゲダンにデモ音源を送ったら、すんなりOKしてくれて。アレンジは、この季節に合うような暖かい感じにしたいと思っていたんです。編曲を担当した川口大輔さんが本当に素敵なアレンジを仕上げてくれて、本当に「ありがとう」ですね(笑)。

──オリジナルよりテンポを落として、バラードの雰囲気になって。

Crystal Kay:そうですね。テンポもいろいろと試したんですけど、少し下げたほうがいい感じだったので。コーラスのアレンジは私です。最初は入れてなかったんですけど、レコーディングのときに「ちょっと入れてみようか」ということになって、その場で歌いました。いい形になったと思うし、ヒゲダンのメンバーも気に入ってくれるといいな。

──絶対に気に入ると思います。ヒゲダンにはブラックミュージックの要素もあるし、Crystal Kayさんのボーカルスタイルに合うのかも。

Crystal Kay:そう。ヒゲダンのトラックを聴いてると、「ブラックミュージックが好きなんだろうな」って感じますね。最近、そういうアーティストが増えてる気がするんですよ。藤井風さんもそうだし、King Gnuもそうだし。

──確かにそうかも。カバーアルバムの仕上がりが楽しみです。

Crystal Kay:まだ、もう少しレコーディングが残ってるんですけど、「え!? この曲を歌うの?」とか「こんなアレンジ?」みたいに楽しいサプライズを感じてもらえたらなって。1曲1曲、自分の曲になるように制作しているので、楽しみにしてほしいです。

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