フー・ファイターズ、殿堂入りするときのプレゼンターは「スチュワート・コープランドがいい」

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Photo by Danny Clinch

フー・ファイターズが今年、ロックの殿堂の候補に挙がったが、フロントマンのデイヴ・グロールはもし殿堂入りが決まったら、彼らのプレゼンターはポリスのスチュワート・コープランド(Ds)が相応しいと考えているそうだ。

SiriusXMのハワード・スターンの番組にゲスト出演したグロールは、「非公式」と断りながらも、コープランドが相応しいと思う理由を説明した。「このバンドは、俺が作ったデモ・テープから始まった。俺は5日間スタジオに入り、全ての楽器をプレイし13か14曲録音した。ただ楽しむためにね。カセットテープを作り、それを“フー・ファイターズ”って呼んだんだ。俺が作ったって知られたくなかったから。これを誰かにあげたら、バンドだって思われ、俺1人が作ったって知ったら、みんな驚くんじゃないかって考えたんだ。ニルヴァーナから出て、“俺はソロ・プロジェクト始めるぜ!”なんて言い回りたくなかった」

「若いとき、誰かがクラーク・ケントってアーティストのレコードをくれた。ポリスっぽいとこがいっぱいあった。なぜなら、それはスチュワート・コープランドだったからだ。彼はクラーク・ケント名義でこのレコードを作ったんだ。自分の名前は出していなかった。初めて手に入れたとき“ワオ、クラーク・ケントって誰だ? カッコいい!”って思うだろ。それで、誰かが“スチュワート・コープランドだよ!”って耳打ちするんだ。これに、俺は本当に刺激を受けた。俺は、スチュがこのバンドのプレゼンターを務めてくれたら素晴らしいって思う」

ギタリストのパット・スメアからは、グロールの母がいいとの意見も上がっているそうだ。

フー・ファイターズは1995年夏にデビューしており、殿堂入りの資格(最初のレコード・リリースから25年が経過していること)を得た1年目で候補に挙がった。グロールは2014年にニルヴァーナの一員として殿堂入りしている。

2021年度は、メアリー・J.ブライジ、ケイト・ブッシュ、ディーヴォ、フー・ファイターズ、ザ・ゴーゴーズ、アイアン・メイデン、ジェイ・Z、チャカ・カーン、キャロル・キング、フェラ・クティ、LL・クール・J、ニューヨーク・ドールズ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、トッド・ラングレン、ティナ・ターナー、ディオンヌ・ワーウィックが候補に挙がり、殿堂入りするアーティストは5月に発表される。

Ako Suzuki

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