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ロックの期待の新星として'95年にFoo Fightersが出現したことは、ふだん陽の目を見ないドラマー達に希望の光を与えるはずだった。Dave Grohlの物語を見てみよう。ワシントンD.C.のパンクバンド Screamのドラマーだった彼は、'90年にNirvanaと呼ばれるトリオに加入する。しかし、Nirvanaは'90年代で最も重要なバンドとなるも、Kurt Cobainの自殺と共に自然消滅してしまう。

Cobain以外のメンバーはポップミュージック界からそのまま居なくなる所だったが、 Grohlは消えゆく変わりに精神的に立ち直り、Foo Fightersとして出現した。 GrohlのドラムはNirvanaではパワフルな要素ではあったが、彼の曲の出番は目立たないB面の“Marigold”だけだった。Foo Fightersとして、GrohlはCobainから学んだことに自分なりの味を加えることが出来るようになった。

'95年の“バンド”のデビューアルバム 『Foo Fighters』では、Afghan WhigsのGreg Dulliによるギターを追加した以外、彼は作曲、ヴォーカルをはじめとするほとんどすべてを独りでやってのけた。当然ながら“This Is A Call”や“I'll Stick Around”など、アルバムにはNirvanaのサウンドに酷似している曲もあるが、 偉大なるKurt Cobainの真似をする権利を持つ者がいるとしたら、それはGrohlだろう。他には、素晴らしくBeatles的な“Big Me”などで、Grohlは自身のポップの感性を表現しているし、総計すれば『Foo Fighters』はほとんどの人がGrohlからは予測出来なかった程のノックアウトパンチだったのだ。

アルバムを完成させると、GrohlはNirvanaの元のツアーメンバーでありGerms のギタリストだったPat Smear、元Sunny Day Real EstateのベーシストNate Mendelと、同じくドラマーのWilliam Goldsmithを集め、バンドとしてのFoo Fightersに息吹を与えた。

続く『The Colour And The Shape』では、レコード会社の宣伝マシーンはこれこそがFoo Fightersの真の“バンド”としてのアルバムだ……という印象を与えようとした。確かにこのアルバムはGrohlとSmearの火花を散らすようなギターバトルにより、前作よりバンド的な音になっている。しかし、誰が主導権を握っているかは明らかだった。事実、Goldsmithはこのアルバムの制作途中でバンドを離れているが、聞くところによると、スタジオでGrohlがドラムのスツールを明け渡すのを拒否したというのが理由らしい。

歌詞の面では、『The Colour And The Shape』ではGrohlはCobainに捧げる“My Hero”を除いては彼を安らかに眠らせることを決め、 代わりに自分の結婚の破滅に集中した。

『The Colour And The Shape』から'99年11月の『There Is Nothing Left To Lose』がリリースされるまでの間に、Foo FightersはAlanis MorissetteのバンドにいたTaylor Hawkinsを新しいドラマーとして雇い、Pat Smearを失い、Smearの代わりにGrohlのScream時代の友人Franz Stahlを雇ったが、Stahlもまた失った。

現在では、このメンバーの入れ替わりがグループの中心的クリエーターであるGrohlにとっては二の次であることは明らかである。今のGrohlはかつてないほど、自分の音楽を、似たようなパンクから離れて、 自分が親しんだクラシックロックの王道に似たスタイルに近づけることに執心しているようだ。

This Biography was written by Craig Rosen

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