BTS×dTV、5月配信コンテンツ見どころ総まとめ

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映画から話題のドラマ、放送中の最新アニメなど多彩なジャンルの動画コンテンツを楽しめる映像配信サービスdTV。月額550円でスマートフォン、タブレット、パソコンに加えて、テレビなど様々なデバイスやシーンで視聴が可能だ。そんなdTVでは、3月から定額制映像配信サービスでは初となる、BTSの映像コンテンツが独占配信されている。

BARKSでは全3回に分けて、配信される各映像コンテンツの見どころを紹介する。3回目となる本記事では5月に配信された4コンテンツをピックアップ。前回前々回の記事とあわせてぜひチェックして欲しい。

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【BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF'】

『LOVE YOURSELF』シリーズで描かれているのは、傷ついた少年が成長し、羽ばたいたその先の物語。自分を愛することをコンセプトに据え、5thミニアルバム『Love Yourself 承 'Her'』、3rdフルアルバム『Love Yourself 轉 'Tear'』、リパッケージアルバム『Love Yourself 結 'Answer'』から構成されている。そのアルバムたちをもってスタートしたのが<BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF'>だ。

全世界20都市を巡り、42公演行われた本ツアーは、会場の大きさも演出もこれまでとは桁違いのスケール。彼らが着実にスターダムへのしあがっていることを、目に見える形で実感することができる。『LOVE YOURSELF』シリーズの収録曲はもちろん、それ以前にリリースされた人気曲も数多く組み込まれており、ファン歴に関わらず楽しめるセットリストに。

また、VCR(幕間映像)はメンバーたちの自然な笑顔が見られるものから、ソロ曲のイメージを色濃く投影したものまでバリエーション豊かに展開。1回の公演でメンバーの様々な姿を堪能できるようになっている。

<BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' NEW YORK>

BTSにとって夢の舞台のひとつであった、ニューヨークにあるスタジアム、シティ・フィールドでの公演。アンコールでSUGAが「僕たちが夢見て皆さんが想像したことは全て叶っていますよね?」と告げたことからも、ヒップホップ発祥の地であるアメリカ、ニューヨークでのスタジアム公演を心待ちにしていたことを窺い知ることができる。

ARMY(BTSのファンの総称)たちに向けて制作された楽曲「Magic Shop」では、会場中が紫の光に包まれるなか、「So show me」というメンバーからの投げかけに会場中のARMYが「I’ll show you」と応え、美しいコール&レスポンスが響き渡る。ライブ終盤には鬼気迫るパフォーマンスがクールな「Tear」、これまで歩んできた道のりと掴んできた成功から自信や誇りを歌詞に込めた「MIC Drop」と、彼らのカッコよさや力強さが際立つ楽曲を立て続けに披露し、スタジアムには冷める気配のない熱気が渦巻いていた。

最後にRMが語ったのは、アルバムやツアーのタイトルに使われたフレーズ、“LOVE YOURSELF”について。ARMYからインスピレーションを受け、ARMYからの愛を受け取ることで自分自身を愛せていると、彼なりの“LOVE MYSELF”を口にしていた。そして、「僕やBTSを使って皆さん自らを愛してください」とひとつの愛し方を示して、シティ・フィールドでのライブは幕を閉じた。

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【BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’】

<BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF’>から繋がる形で、2019年にスタートした3度目のワールドツアーが<BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’>だ。本公演では<LOVE YOURSELF>をベースに、新たに撮り下ろされたオープニングムービーや<LOVE YOURSELF>中に発売された6thミニアルバム『MAP OF THE SOUL : PERSONA』の楽曲を追加し、各メンバーのソロ曲など一部演出も一新することでパフォーマンスにさらに磨きをかけている。またVCRも、公演ごとに若干の違いがあるので、ぜひ複数の公演を見比べてみてほしい。

これまで数多くの楽曲やアルバム、ライブを通して、思いを伝えてきてくれたBTS。とくに楽曲では、人生でもっとも美しい瞬間を描いた『花樣年華』シリーズや、自分自身を愛することの大切さを説いた『LOVE YOURSELF』シリーズのように、メッセージを発信してきた。世界中から愛されるようになった彼らが進んだ次のステップが、自分を見つめ直しながら進むべき道を模索していく『MAP OF THE SOUL』シリーズである。

とくに『MAP OF THE SOUL』シリーズ1作目となる『MAP OF THE SOUL : PERSONA』には、“君のことを知りたい”と、彼らに愛を注ぐARMYや支えてくれる周囲の人への関心が込められていて、そのメッセージはツアータイトルの<SPEAK YOURSELF>からも感じることができる。どれだけ会場が広くなって物理的な距離ができても、心の距離まで開いてしまわないようにと手を差し伸べてくれているかのようだ。

<BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’ LONDON>

2度目のロンドンでBTSが立ったのは、歴史あるウェンブリースタジアム。韓国アーティスト初となる快挙で、彼らの歴史に新たな1ページを刻んだ。MCではイギリスが生んだ名作『ハリー・ポッター』を話題に出し、Vは魔法で光を操って会場中を紫に染め上げていた。

安定感のあるボトムと弾むようなメロディで自然と身体が動き出す「Boy With Luv」は、<SPEAK YOURSELF>で追加された一曲。ポップな曲調とキラキラ輝くネオンふうの演出、髪を紫に染めたワールドワイドハンサムJINが薔薇を飛ばし、ステージを華やかに彩っていた。アンコールで披露された「Anpanman」では、空気を入れて膨らむ大きなアスレチックがステージに登場。歌いながらアスレチックに飛び乗り、飛び跳ね、よじ登っては滑り降り、まるで子供のようにはしゃぐ7人のかわいさがカメラにたくさん収められていた。

そして、この日最後の曲「Mikrokosmos」を歌おうとしたBTSだったが、会場に流れたのは「Epilogue: Young Forever」のイントロ。予定外の出来事に周囲を見渡す7人は、スタジアム中が一斉に歌い始めるとARMYによるサプライズ演出であることに気づき、この曲への思い入れが強いというJIMINを筆頭に目元を光らせていく。鼻を赤くして大粒の涙で頬を濡らすJUNG KOOKはマイクを握りしめて一緒に歌い、J-HOPEは笑顔で客席を見まわしたあとARMYの歌を胸に刻み込むように瞳を閉じていた。BTSが与えてくれる惜しみない愛に応えるように、ARMYも彼らへの愛を歌声にのせる。そんな互いを想いあう心地よい空気が、ウェンブリースタジアムを包み込む。3回にわたってBTSのライブを紹介してきたが、ARMYと過ごす時間を心から楽しんでいる彼らを見ていると、“人生でもっとも輝くこの瞬間が永遠に続きますように”、そう願わずにはいられない。



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【BRING THE SILENCE: THE MOVIE】

<BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’>に密着し、2020年9月に全世界で同時に上映されたドキュメンタリームービー。後述する同タイトルのドキュメンタリーシリーズより、ややリラックスした印象を受ける個別インタビューでは、韓国に住むひとりの青年の顔が見え隠れする。スポットライトを浴びる裏側で、何を考えてどんな思いを胸に抱いて人生を歩んでいるのか。彼らの心のもっと奥深くまで知ることができる1本だ。

7人が歩んできた成功への道。そこには、つねに光が当たっていたわけではない。アーティストという特殊な環境に身を置き続けるため、弱って恐怖に押しつぶされてしまわないよう闘い続けてきたRMや、果てしなく落ち込み、手を握ってほしいと思う日々があったと回顧するVの言葉からも、ときに暗雲が立ち込める茨の道であったことは想像に難くない。

また、青春のすべてをBTSに捧げてきたからこそ、もしBTSでなくなってしまえば自己紹介の仕方もわからず、すべてを手放した瞬間つらくなりそうだと悩みを打ち明けるJ-HOPEや、喜びだけでなく悲しみにも共感してくれるARMYのため暗い姿を絶対に見せないよう努力していると話すJINを見ていると、彼らにとってBTSやARMYがどれだけ大きな存在なのかに気づかされる。

それでも彼らが走り続けている理由のひとつは、JIMINが口にした“楽しいから”なのだろう。人生の意味を問われた際に、彼は難しい質問だと前置きをしながらも前述のように答えていた。失うものもあったし、寂しく思うこともあったが、成長していく過程で新たに見えてきたものから多くを学び得たと。

さらに、SUGAはやったことのないジャンルの音楽などやれることが増えれば、もっといろいろな姿を見せることができると活動に意欲を覗かせ、JUNG KOOKはやりたかったことを幸せな気持ちでできていると、現状を前向きに捉えつつさらなる成長を望んでいた。謙虚さを忘れず、努力を怠らないからこそ、彼らはさらに高みへとのぼっていけるのだろう。

数々の偉業を成し遂げてきたBTSは、世界中から脚光を浴びて今もなお輝き続けている。しかし、その一方で私たちでは想像もできないような恐怖や不安と闘っていた。この映画を通して知り得るのは、彼らが見ている世界のほんの一部に過ぎない。それでもBTSへの愛を深めるには十分すぎる90分となっていた。









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【BRING THE SILENCE: DOCU-SERIES】

2018~2019年にかけて行われた、<BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF’>そして<BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’>までの351日間に密着したドキュメンタリーシリーズ。全7話で構成され、彼らへの個別インタビューを中心に各地で行われたライブをプレイバックしながら、バックステージや滞在先のホテルで曲作りに励む様子など、BTSとしての7人を強く感じることができる。

どこかノスタルジックなモノクロ映像から始まった本作。最初に映し出されのは2018年11月13日に東京ドームで行われた<LOVE YOURSELF>のステージだ。日本のアーティストにとっても憧れの地である東京ドームのステージは、韓国から世界へと飛び立った彼らの目には、どのように映っていたのだろうか。インタビューでは彼らが訪れた異国の地へ寄せた思いや、各公演を通して感じたことも語られていた。

生まれも育ちもバラバラで、10代という多感な時期に出会った彼らが、気づけば家族より近い存在になっていたという。それでも互いを尊重することを忘れず、ひとりひとりの個性を大切にできる7人だからこそ、大きな舞台に立つことができるのだろう。試行錯誤して生み出す音楽やステージに向ける真剣な眼差し、強い絆で結ばれた7人。彼らが世界に羽ばたくことができた理由の一端が、本シリーズから見えた気がした。

文◎栗山アンナ

配信情報

■3月5日配信作品
2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR IN SEOUL
2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR ~Japan Edition~
2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR IN JAPAN ~SPECIAL EDITION~
2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR THE FINAL
BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' SEOUL
BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' ~JAPAN EDITION~ at 東京ドーム
BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' LONDON
BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' ~JAPAN EDITION~ at 福岡ヤフオク!ドーム
BON VOYAGE Season 4 (全8話) ※配信から毎週更新予定

■4月配信作品
BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’ SAO PAULO
BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’ – JAPAN EDITION
BRING THE SOUL: THE MOVIE
BRING THE SOUL: DOCU-SERIES(全6話)

■5月配信作品
BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' NEW YORK
BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’ LONDON
BREAK THE SILENCE: THE MOVIE
BREAK THE SILENCE: DOCU-SERIES(全7話)

■6月配信作品
BTS JAPAN OFFICIAL FANMEETING VOL.5 [MAGIC SHOP]
In the SOOP BTS ver. (全8話)※配信から毎週更新予定

※配信開始はいずれも0時を予定しております

BTS特設サイト:https://bit.ly/3bx0OHA
dTVサービスサイト:https://video.dmkt-sp.jp/

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