アリス・コルトレーン、幻の音源『キルタン ~トゥリヤ・シングス』初CD化決定

ツイート

ジョン・コルトレーンのバンドで活躍し、スピリチュアル・ジャズのゴッド・マザーとしても知られているアリス・コルトレーンの幻の音源『Turiya Sings』が彼女の作品を多く世に送り出してきたインパルス・レコードの60周年を記念して『キルタン ~トュリヤ・シングス』として初CD化され7月16日にリリースされることが決定した。本日、プレ・オーダーが開始され、先行曲である「クシュリナ・クシュリナ」の配信がスタート。同曲のヴィジュアライザーも公開された。

◆アリス・コルトレーン 関連動画&画像


アリスは1960年代からジョン・コルトレーンと共に様々な宗教やスピリチュアル・ミュージックの研究を進めていたが、1967年に夫を亡したことで「心」についての探求心がより強固なもとのとなり、生前のジョン・コルトレーンの勧めでもあったハープやオルガンでのリーダー作の制作に着手。インパルス・レコードより「ジャーニー・イン・サッチダ―ナンダ」や「プター・ジ・エル・ドード」など、スピリチュアル・ジャズの傑作を多く世に送り出してきた。しかし、1978年に東洋思想(特にインド哲学)に根差した生活をはじめ彼女自身も指導者となり、それをきっかけにレコーディングやコンサートなどの商業的な音楽活動から退くことになる。そして、1981年にアシュラムや礼拝で使う音楽の作曲をはじめ、翌年、彼女の生徒たちに配る目的でカセットテープを制作。それが今回『キルタン ~トゥリヤ・シングス』としてリリースされる音源である。「キルタン」とは祈りを音楽に乗せて神に届ける、いわゆる「歌うヨガ」のことを指し、巧みに操られるオルガン、シンセサイザー、ストリングスの他に彼女の歌声を聴くことができる。

1982年にカセットとして仲間内に配られた際、制作されたのは約500枚だったという。アルバムのプロデューサーを務めた息子のラヴィ・コルトレーンは「2004年にこのミックスを見つけた時、多くの人に聴かれなければいけない音楽だと確信しました。至高のものを賛美する彼女の情熱、献身、そして高揚感をこれまでにないほど感じたのです。」とコメントしている。また、スピリチュアル・ジャズというジャンルにカテゴライズされながらも、テイストが入り乱れ表現に縛りのない自由な音楽に仕上がっていることに関して「ブルース、ゴスペル、教会での礼拝と、南インドの伝統的な歌唱スタイルが掛け合わされ、唯一無二の音楽に仕上がっていると思います。彼女のルーツであるデトロイトやモータウン、ビバップ、ジョン・コルトレーンの影響、そしてヨーロッパのクラシック音楽、特にストラヴィンスキーを吸収したアリス・コルトレーンならではのハーモニーを楽しんでほしいです」と語っている。

また、今回のリリースを記念してアリスがインパルスに残した8タイトルがSHM-CDでリイシューされることも決定。光と愛を見つめ作られた何にもしばられない音楽の数々は必聴だ。


『キルタン ~トゥリヤ・シングス』

2021年7月16日
UCCI-1050[SHM-CD]2,860 (税込み)
https://jazz.lnk.to/AliceColtrane_KrishnaPR

■収録曲
1.ジャガディシュワル / Jagadishwar
2.ジェイ・ラマチャンドラ / Jai Ramachandra
3.クリシュナ・クリシュナ / Krishna Krishna   
 4.ラマ・カタ / Rama Katha
5.ヤムナ・ティラ・ヴィハリ / Yamuna Tira Vihari
6.チャラナム / Charanam
7.ゴーヴィンダ・ハリ / Govinda Hari
8.ハラ・シヴァ / Hara Siva
9.プラナダーナ/ Pranadhana

◆アリス・コルトレーン 日本オフィシャルサイト
この記事をツイート

この記事の関連情報