ロウ、13枚目となる厳粛な誓いのみが囁かれる讃美歌的AL『HEY WHAT』リリース

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アラン・スパーホウク(G/Vo)とミミ・パーカー(Dr/Vo)によるロウが、13枚目のアルバム『HEY WHAT』をリリースする。

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本作で彼らは自らの音楽的テクニックに焦点を当て、争いを避け、己の信念に固執する。そして、生きていることの軋轢と喜びを表現し、存在のその二重性を皆が共有できる讃美歌へと変化させる新たな方法を見つけるため、本作を提示したと言えるかのようだ……それぞれが効果的面で非の打ち所がないフックを持った10曲は、プロデューサーのBJバートンよる鮮やかな質感によってより鮮明となっている。

ロウは1993年、ミネソタ州ダルースで結成されたインディ・ロック・バンドだ。中心メンバーはスパーホウクとパーカーで、二人のヴォーカル・ハーモニーは常にバンドの核となっている。そのスロー・テンポとミニマルなアレンジはスローコアと呼ばれ、このジャンルのパイオニア的存在として語られる。1994年にデビュー・アルバム『I Could Live in Hope』をVernon Yardよりリリース。『Long Division』(1995年)、『The Curtain Hits the Cast』(1996年)とリリースを続け、カレッジ・レディオを中心に人気を獲得していく。その後、バンドはKrankyに移籍し、スティーヴ・アルビニのプロデュースによる『Secret Name』(1999年)、『Things We Lost in the Fire』(2001年)と2枚のアルバムをリリース。そして2002年の『Trust』を最後に、Sub Popへと移籍する。2005年にはデイヴ・フリードマンのプロデュースによる7枚目のアルバム『The Great Destroyer』をリリース。この頃よりセールス的な成功もおさめるようになり、2007年には、同じくフリードマンのプロデュースによる8枚目のアルバム『Drums and Guns』をリリース。初めてビルボードのチャートにランクインする。

2011年には9枚目のアルバム『C'mon』、2013年にはウィルコのジェフ・トゥイーディのプロデュースによる10枚目のアルバム『The Invisible Way』をリリース。2015年には11枚目のアルバム『Ones and Sixes』、2018年には12枚目のアルバム『Double Negative』をリリースした。目下の最新作となる『Double Negative』は高い評価を獲得(その中には、Pitchforkの8.7/10のレヴュー[Best New Music]も含まれる)。コマーシャルな成功も収め、新しいノイズや実験をべースとし、そこにポップな要素を導入したサウンドは、ファンベースを活性化させた。

またミュージシャンからの評価も高く、レディオヘッドともツアーをおこない、ロバート・プラントは2010年のアルバム『Band of Joy』でロウのアルバム『The Great Destroyer』に収録された「Monkey」「Silver Rider」をカヴァー。バンドを絶賛している。


『HEY WHAT』

2021年9月10日(金)
SUB POP
OTCD-6842 ¥2,400+税
世界同時発売、解説/歌詞/対訳付、その他付帯物等未定
ビッグ・ナッシング / ウルトラ・ヴァイヴ

■収録曲目:
1. White Horses
2. I Can Wait
3. All Night
4. Disappearing
5. Hey
6. Days Like These
7. There's a Comma After Still
8. Don't Walk Away
9. More
10. The Price You Pay (It Must Be Wearing Off)

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