【楽器人特別動画企画】MINAがサドウスキー、ワーウィック、G&L、ヘフナーを弾いてみた

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キュートな笑顔で超絶テクニカルなプレイをきめるベーシストのMINA。SNSを通じて発信されたプレイ動画が世界的に話題を呼んでいる彼女だが、実はまだベース歴は6年ほど。「もっともっといろいろなベース触れてみたい」……そんなMINAの願いに応えるべく、山野楽器の協力を得て様々なブランドのベースをセレクト、サドウスキー、ワーウィック、G&L、ヘフナーの各ベースをMINAが試奏し、その様子を動画に撮影する企画が実現した。今回は、その試奏撮影の一部始終を紹介しよう。

◆「MINAがサドウスキー、ワーウィック、G&L、ヘフナーを弾いてみた」 関連動画&画像

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撮影が行われたのは、山野楽器の銀座本店7階にあるイベント・スペースJAM SPOTだ。ステージには4ブランドのベースがスタンバイしており、MINAはそれを見るなり、「たくさん用意していただいて」と嬉しそうに目を輝かせていた。

用意されていたのは8本。サドウスキーのフラッグシップ・モデルMasterbuilt、エントリーモデルとなるMetro Expressの4弦ベースと5弦ベース、ワーウィックからは三大巨頭ともいえる同ブランドを代表する3機種Streamer、Thumb Bass、Corvetteの3本。そしてG&Lのショートスケール・モデルFULLERTION DELUXE FALLOUT BASS、バイオリン・ベースの代名詞ともいえるヘフナー500/1“Artist”というラインナップだ。今回は、撮影時間の関係でこの中から4本をMINAが選び、試奏することとなった。

「好きなベースを選んでください」と言われたMINAだが、見た目だけで選ぶわけにはいかず、まずは試奏の試奏をして、感触を確かめることに。山野楽器の担当者から各ベースの特長を教えてもらい、「5弦ベースはまったく別の楽器ですね」「ネックが太いけど、薄いので弾きやすい」「いろいろな音が出せますね」などと、それぞれに感想を語りながら、1台ずつ手に取っては場内に流れていた試奏曲に合わせて、バキバキと弾いていった。中でもヘフナーには「めっちゃかわいい」と興味津々の様子。ヘフナーを愛用するポール・マッカートニーのフレーズもさらりと弾いていたが、その姿がなんとも楽しそうだ。

「それぞれに個性があって迷う」と言いながらも、MINAが選んだのは以下の4本。


■サドウスキーMetro Express(4弦)
2020年にワーウィックとの業務提携を締結し、拠点をニューヨークからドイツに移し、新生となったサドウスキーのエントリーモデル。軽量ながら非常に高い出力を持ち、まだ初心者で力強い音を出すのが苦手な人でもパワー感あふれるサウンドを叩き出すことができる。


■ワーウィックStreamer
ドイツが誇る名門ブランドを代表する定番機種。ピックアップの切り替えなどで、さまざまな音色を作り出すことができ、ポップス、ジャズ、ジャンク、ロックなど幅広い音楽に対応できる。


■G&L FULLERTION DELUXE FALLOUT BASS
フェンダーの創始者レオ・フェンダーが設立したブランドで、本機は30インチのショート・スケールを採用し、弾きやすいネックと扱いやすいボディを持つ。コンパクトな設計ながら、パワフルなサウンドも特徴。


■ヘフナー 500/1 Violin Bass “Artist”
バイオリン型のボディを持つ“バイオリン・ベース”の代名詞であり、ザ・ビートルズのポール・マッカートニーが愛用したことでもおなじみ。同社の500/1 “Mersey” を基に2020年に発表されたモデルで、日本国内では11月下旬以降の販売開始予定。

動画では、4本のベースで同じ試奏曲を使い、全く同じフレーズを弾いてくれた。そうすることで、各ベースの個性や特徴が視聴者にも伝わりやすくなるだろうという、MINAの心遣いだ。それぞれのベースの特性、そしてMINAのすご腕ぶりはぜひとも動画で確認してほしいが、驚いたのはその対応力の早さ。楽器を演奏する人ならば経験がある……いや、楽器に限らず、ペンでも包丁でも、初めて使う道具は、勝手がわからずうまく使いこなせないもどかしい経験は誰にでもあるだろう。楽器もしかりなのだが、彼女は初めて弾くベースにすぐに順応し、ほぼ完璧に弾きこなしていた。感覚をつかむのに苦労し「もう1回いいですか?」とやり直す場面もあったが、やり直すたびに良くなっていくという伸びしろの大きさは、彼女の天賦の才をまじまじと見せつけるものだった。

最後に、試奏企画とはいえ見事な演奏を披露してくれたMINAに、4本のベースを弾き比べた感想を聞いた。

──いろいろなタイプのベースがありましたが、初めて触れる楽器って難しいでしよね。

MINA:難しかったです。全然弾けませんでした(苦笑)。初めて弾く楽器をいっぺんに8本も弾かせてもらったのも初めてです。

──しかも、動画で撮影した4本はキャラがそれぞれ全然違いますよね。ヘフナーなんて、スラップにはまったく向いていない(笑)。

MINA:ほんとですよね(笑)。今回は試奏の企画だったので、スラップをやりましたけど、実際に使うのであれば、スラップは合わないと思うのでやらないです。ヘフナーでスラップをやるのはめっちゃ難しかったです。

──それぞれ、どんな弾き心地でしたか?

MINA:一番弾きやすかったのはサドウスキーですね。どのベースを試奏しようか選んでいる段階から、そう感じていました。自分の持っているベースに近い感じがしましたね。弦のすべりがすごく良くて…フィンガーイーズとか使っていないですよね? なのに、ベースが演奏をアシストしてくれるような感じで、すごく弾きやすかったです。あと、ほんとに軽い。ベースの重さを気にせず演奏できるのはすごくいいですね。しかも、それほど値段も高くないんですよね? パワーも出るし、めっちゃいいなと思いました。

──今回、弾いていただいたサドウスキーはチェンバー加工(ボディがくりぬかれている)されていて軽いんです。女性にもいいですよね。

MINA:重くても耐えられればいいんですけど、身体を壊してしまうこともあるので…。自分の合う楽器を使うことが一番ですよね。

──一方で、重さという意味でもワーウィックはいかついベースで。

MINA:いかつかったですね、ちょっとパリビな感じがしました(笑)。演奏してみたらサウンドも自分のイメージしているような音でした。他のメーカーのベースよりも、ちょっと尖っているような音というか、そこが個性的でいいと思います。ちょっと重いので、私だとライヴで使うのは厳しいかもしれませんけど、レコーディングではすごくいいと思います。こういうベースも欲しいなと思いました。フレットが金色なのもかわいい。


──G&LのFULLERTIONはショート・スケールですが、弾き心地はいかがでしたか?

MINA:ギターみたいですよね。スケールが短いので、手が短い女性や子どもでも弾きやすいと思います。軽いですし…(G&Lのベースを手に取って)あ、けっこう重い、記憶違いでした(笑)。サウンドは万能そうというか、いろいろ合いそうです。弦高が低いので、押さえるのが苦手な人にもいいと思います。それと、カラー・バリエーションが34色でしたっけ? それだけあれば好きな色が絶対にありますよね。

──MINAさんなら何色がいいですか?

MINA:緑。緑のベース、持ってるんですけど(笑)。

──そしてヘフナーは、最も個性的なベースのひとつですが、いかがでしたか?

MINA:初めて弾きました。もともとめっちゃ好きだったんです。見た目のポテンシャルがエグいなと思って(笑)。見た目がかわいいベースって、たいてい弾きにくいんですけど、ヘフナーもちょっと弾きにくい(苦笑)。でも、欲しいです。一番難しかったので、手元に置いて練習したいです。

──オールマイティなベースではないですけど「この場面では任せてくれ」というような個性がありますよね。少なくともスラップするベースではないですけど(笑)。

MINA:「しんどいよ」って言ってました(笑)。

──ヘフナーを手にしたら弾くフレーズが変わって、音楽性も変わりそうですね。

MINA:そうですね。ヘフナーの良いところを引き出したいですよね。やっぱりバラードとかミドル系が合うんじゃないかな。それと、これも軽いので遠征にもいいと思います。旅行に持って行ったとしたら、めっちゃかわいいですよね。海の近くで弾くとか、森の中で弾くとか、すごくいいと思います。

──ハードケースもかわいいんですよ。

MINA:(ハードケースを手渡されて)わぁ〜、めっちゃかわいい。中が緑色、かわいい。

──他にもいろんなベースがありますから、たくさん試奏したいですね。

MINA:そうですね。今日は、たくさんのベースを一気に触らせてもらったので、すごく勉強になりました。それぞれに良さがあるんですよね。弾きやすいのはサドウスキーですけど、ヘフナーはかわいいし。

──ライヴで扱いやすいのはG&Lかもしれないし。

MINA:そうですね。ラメが入っているので、ステージ映えしそうです。照明が当たったら、すごくきれいだと思います。それに、ワーウィックのルックスに合う系統のバンドをやっているんだったら、ワーウィックはレコーディングだけじゃなくてライヴでもいいと思います。私はそういう感じではないですけど(笑)……でも、女の子が持っていたら、ギャップでいいかもですね(笑)。

取材・文:竹内伸一


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