<第一回改造エフェクターコンテスト>、結果発表

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2021年の目玉企画として4月に立ち上げられたTC楽器による<第一回改造エフェクターコンテスト>が完結、栄えあるグランプリ作品をはじめ、協賛各社の部門賞が全て発表となった。

最終審査対象まで絞られた30作品は、いずれも奇っ怪なぶっ飛んだ作品だった。実用的なもの、全く実用できないもの、こじらせたもの、斜めすぎるもの、にわかには理解困難なもの…どれもが面白く愉快で、音楽を楽しむツールとしてはどの作品がグランプリに輝いてもおかしくない作品ばかり。我らがBARKS賞に関しては、別記事で詳細をお伝えするとして、下記が<第一回改造エフェクターコンテスト>の結果である。

▼グランプリ作品
ケースケ作「ピンポンジェネレーター」


※電子部品屋で見つけたチャイムボタンにインスパイアされて作られた作品。チャイムの音を出力することができる。たまたま見つけたというジャンク品のチューナーが筐体となった。チャイムON時にLEDが派手に一斉点灯するがチューナーとしての機能はない。つまみで「ピン」と「ポン」の音の高さを変えられるなど遊び心に溢れ、遊んでいるだけで楽しい。

「沢山の方から投票をいただいたWeb投票に協賛各社様票、それにTC楽器スタッフの選考により決定されたグランプリ。「楽しい」「発想がすごい」「チューナーとして使えないのがミソ」「無駄に光るのがいい」などその面白さを称える評価が多く、見事グランプリに輝きました。誰も思いつかなかったであろう奇想天外なアイディアで、そして誰もが楽しいと思える作品でした」──TC楽器スタッフ

▼ギターマガジン賞
いきすぎたDIY作「デジタル?ディレイ」


「定番デジタルにヴィンテージ・コンデンサをぶち込む発想が◎。昭和の食品サンプルを思わせる、ちょいレトロなルックスもグッドです。温かみや太さがどう変わるのか、バンド・アンサンブルの中でぜひ遊んでみたい! 他の機種でもやって欲しい~」──ギターマガジン

▼BARKS賞
lenheyvan作「Cry Bear」


「独創的で奇想天外なアイディアあふれる30作品の中でも、エフェクター上部にピックアップがどでんと鎮座している時点で「こいつはアホや(笑)」と確信、迷うことなくBARKS賞即決でした。見事なお手前です」──BARKS

▼キョーリツ&ダダリオ賞
可燃ごみ箱作「Bright Muff」


「マフへの愛のカタチは人それぞれです。その中でも音や機能面だけでなく「LED をつけて煌びやかに飾らせる」というアプローチに、一種の偏愛を感じました」──キョーリツ&ダダリオ

▼モリダイラ楽器賞
K.Kobayashi作「Jim Dunlop Cry Baby Mod」


「ポップノイズのないバイパス方式、LEDによるオン/オフの確認、ブースターの搭載に加えて、出力インピーダンス調整機能によりファズなどインピーダンスの影響を受けるエフェクターとも組み合わせられる高い汎用性を持った、まさに”改造エフェクター”と感じましたので選ばせていただきました」──モリダイラ楽器

▼荒井貿易賞
ゲン・マクギネス作「Tube sCream Biscuits」


「こういうPOPな見た目の物好きです。近年の女性需要を鑑みるとかっこいいからかわいいへの移行があるのかな?と感じてます。そういう感性を大事にしていきたいですよね」──荒井貿易

▼AKIMA&NEOS賞
小西作「Metal Zone CDS」


「今回、改造エフェクターと言う事なのでサウンドが劇的に変わるこれが最高でした。実際に上手く使用するのは難しそうだけど着目点が良かった。それとCDSと言う素子を使用した点、加工の綺麗さもポイント高かったです」──アキマツネオ

▼スタジオペンタ賞
“帰ってきた “思いつきギターワークス作「BOSS OD-2 ~Lost Technology~」


「1万2千年後の人類が古代遺跡からOD-2を見つけるというストーリーが素晴らしく選ばせて頂きました。子供の頃、レゴにハマったりSF映画を夢中で見た時のようなワクワク感がこの作品にはあります。是非ともスピルバーグ監督に映画化して頂きたいです」──スタジオペンタ

▼ネクストトーンギタートレーディング賞
藤本作「OD-2MOD」


「ターボSWを前面に出し操作性を向上させただけではなく、よりフレキシブルに理想の音作りを体現できるようになっている所が最高でした。エキゾチックなカラーリングのセンスも良く存在感のあるエフェクターだと思いました」──ネクストトーンギタートレーディング

▼kgr harmony賞
太棹昇天野郎作「化粧品収納ボックス」


「発想のスケールが大きく、枠に囚われていないのが最高。「改造エフェクターコンテスト」ながら、エフェクターではなく、エフェクターボード、しかも立体的にエフェクターが配置されるような化粧箱で、スケールの大きさと視野の角度に私も考えさせられた」──kgr harmony

▼Solid Bond賞
大貫秀明作「ノックダウン」


「60歳を超えた自分にとって、とても懐かしい名機を詰め込んたラック!レコード盤が見直されている中、どこか温かみと粗さのあるアナログエフェクターの良さを再認識させてもらいました!」──Solid Bond


「2014年からこれまで3回の改造ギターコンテストを行ってきたTC楽器が、「それならエフェクターも」ということで始めた改造エフェクターコンテスト。初の試みでどんな作品が集まるのか楽しみでしたが、予想を超えたユニークな作品がたくさん集まりました。エフェクターの楽しみを知ってもらおうというのがコンセプトでしたが、思いもよらないアイディアの作品ばかりで、こんな楽しみ方もあるのかと逆に教えてもらったような気持ちです。受賞された方々の作品は皆、アイディアに溢れた楽しい作品ばかりですが、ここでご紹介できなかった作品もそれぞれ愛に満ちていて、一次選考からとても悩みました。そんな選考過程を経て、とても楽しいコンテストとなりました。ご応募頂きました皆様に改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。」──TC楽器

TC楽器

〒169-0073
東京都新宿区百人町1-11-23
TEL:03-5386-4577
FAX:03-5386-4561
https://www.tcgakki.com/

◆<第一回改造エフェクターコンテスト>、BARKS賞は「Cry Bear」に決定
◆キテレツ改造エフェクター大集合、グランプリはどれ?
◆改造エフェクターコンテスト・オフィシャルサイト
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