TAMIW、EP『Floating Girls』リリース。「HAFU」MVプレミア公開も決定

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TAMIWが初のEP『Floating Girls』を本日2月24日にリリースした。

今作は、コロナ禍を通し、よりパーソナルで身近なテーマについて考え制作されたもの。収録曲「HAFU」はプロデューサー/ラッパーのシャフィーク・フセイン(The Sa-Ra Creative Partners) とのコラボ作品となった。tami(Vo)による全曲ライナーノーツも届いている。

また、YouTubeでは本日2月24日21時より「HAFU」のミュージックビデオがプレミア公開。シャフィーク・フセイン本人も出演する映像は、バンドが運営するスタジオ「Hidden Place」のある大阪の寺の本堂でも撮影された。

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■シャフィーク・フセイン コメント

楽しいプロジェクトに参加でき、HAFUについて日本での状況を勉強するいいきっかけになった。
近年はプロデューサーとしての仕事が大半だが、ラッパーとしてキャリアをスタートしたので、初心に帰ることができました。
日本のリスナーに聴いてもらう機会をいただき、感謝しています。

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2022年2月25日(金)21:00~プレミア公開

■tami(Vo) EP『Floating Girls』ライナーノーツ

■Floating Girls EP
2020年代を生きるアーティストとして、新型ウィルスの話題は避けられないと思います。世の中の様子は大きく変わり、誰もが強いストレスを受けざるを得ませんでした。インターネットでの誹謗中傷なども日々目に付くなか、身近な人達や自分自身に寛容でありたいという気持ちが強くなっていきました。何かを肯定も否定もしないということは他人だけでなく自分も赦してあげる行為であり、優しさなのではないかと思ったのです。本作では、よりパーソナルなテーマに対し曲ごとに掘り下げ、白黒をつけることだけが正解ではないという共通のメッセージを込めました。

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■01. Lights

言わずもがな、2020年は自分たちを含め全ての人々が一つの未知のウィルスに翻弄された年でした。私たちの足元はグラグラと揺さぶられ、他人を思いやる余裕や、未来を見通すことも難しい事態になってしまいました。けれど、暗闇の中からはどんな小さな光も見えるということ。間違いなく起こった不測の事態の渦中、不安の中で自身の存在する意味・光の先に、もがきながらもいつかはたどり着ける“希望”をこの曲に込めました。

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■02. F_A_T_H_E_R

今回のEPの中でもかなり個人的な私信に当たる作品です。
これまで発表した中でも家族に関する気持ちやストーリーを盛り込んだ曲は複数存在しますが、今回が一番冷静に曲にすることができたかもしれません。
家族は大切な存在で、愛せるのなら愛するのが一番だと思います。けれど、現実的にはそれが難しい時も多々あります。そんな時はこう思えばいいのかもしれません。
「まあ、元気でやってるならそれでいっか」

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■03. HAFU

どの国にも民族や国籍を巡る争い・差別は存在します。色・顔の特徴など、そもそもそれらが全く同じ人など存在しないはずなのに、人はカテゴリを作った上でそれにはめ込み差別化するのです。私は韓国にルーツを持ち、日本に生まれました。容姿だけではどちらの国の人間かは分かりにくいため、表立っていじめを受けることはほとんどありませんでしたが、それでも違和感を覚え、傷つくような場面も多々ありました。私のアイデンティティはどこにあるのか、根っこがゆらゆらし、どちらにも認められていないような感覚は常に持ちながら生きています。私にとってこれらの体験を表に出すことはとても勇気のいることでしたが、今回コラボレーションしてくれたShafiqや仲間の力を借りて初めて告白します。同じような気持ちを持つ方々や、これらの問題に日々立ち向かう人々、逆に一度も考えてみたこともなかった方々へ、この曲をおくります。

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■04. PurePsychoGirl

これまでたくさん見てきた“ある類の女の子達”をずっとサイコだと感じていました。
彼女達は容易く人の心に入り込み、振り回し、ズタボロにするのが本当に上手です。
ゲームなのか?自分本位なのか。長年彼女達の本質を掴みきれずにいましたが、ただ自身の欲望や希望に従っているだけで、望みを叶えてくれない他人にむしろヤキモキしているのかもしれないなと思い立ちました。彼女達はもしかすると一番純粋な女の子なのかもしれません。

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■05. 7 - 5 =

7:全て
5:自由
2:女性
先日とあるキャラクターグッズがジェンダーバイアスを助長するとして販売中止になったというニュースを見かけました。ジェンダーに限らず、人が生まれ、育つ過程において何かしらのバイアスを持つことは自然なことのように私は感じます。それらを解きほぐし、理解し、理解される“多様性”を持つことはできないのか?こういった禁止・強制はまた違ったバイアスを生むのではないかという疑問や、それに伴い湧き出る怒り・不安を曲・詞・タイトルに込めました。
7-5が2にならない未来を。

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■06. The hardest thing I’ve ever done.

かつて私は、四匹の犬達と共に暮らしていました。
その幸せな日々は当たり前のように暖かく、失う時が必ず来ることをも忘れさせてくれました。彼女達が立て続けに天国へ行ってしまった後、深い悲しみと共に大きな穴が空いたのを確かに感じました。それなのに、忙しい日々の中で確実に少しずつ、悲しみは癒えていってしまったのです。私にはそのことがとてもつらく感じました。
まだ悲しんで、恋しんで、泣いていたいのに。その気持ちをも忘れてしまうことを恐れ、私は曲にすることにしました。
誰にだって起こること。でもそれは、とても、とても辛い出来事。だからまだ、無理に乗り越えなくてもいいんだよと言ってあげたいのです。

■EP『Floating Girls』


▲『Floating Girls』

2022年2月25日(金)リリース
Format:Digital
Label:Bigfish Sounds
[Track]
01. Lights
02. F_A_T_H_E_R
03. HAFU
04. PurePsychoGirl
05. 7 - 5 =
06. The hardest thing I’ve ever done.
スマートリンク:https://ssm.lnk.to/FloatingGirls

■<TAMIW 「Floating Girls」EP Release Live>

2022年3月5日(土)東京・表参道 WALL&WALL
OPEN 18:30/START 19:00
Guest:gato
チケット一般発売
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2137270

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