【インタビュー】cluppo(小鳩ミク)、「自分が楽しんで何かをやることが皆さんの楽しみにも繋がるはず」

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■みんなと一緒に私もやっていきたい、みんなと一緒に幸せになりたいから

──歌詞については当然アニメの内容にリンクしたものになっているわけですよね?

cluppo:はい。最初のオーダーは「可愛らしさの中に強さがある」みたいな感じだったんですっぽね。この登場人物たちが魔法学校で仲間と協力しながら成長していく過程を描いた物語なので、友情みたいなものを意識したり、主人公のアルスノトリアをはじめとする登場人物たちの気持ちに寄り添うような感覚で書きましたっぽ。

──そのアルスノトリアは、どんな子なんですか?

cluppo:メインの5人の中でもいちばん女の子っぽいというか。か弱い少女の雰囲気もあって、すぐに挫けそうになる子でもあるんですけど、同時に誰よりも友情とか自分たちの世界を大事にしているところもあるんですっぽ。しかもこの子たち、ちょっと闇の部分があるというか、過去の記憶を失くしちゃってたりしてる部分もあって、自分でも自分のことがちょっとわからないっていう苦悩も抱えているわけなんですっぽ。それでも、より良い世界にするために魔法を一生懸命学んで、負けないように頑張っていくっていうストーリーなので、彼女たちを曲でも一緒に支えられたらいいなと思って書きましたっぽ。

──そこの温度感、難しいですよね。「挫けずに頑張っていこう」みたいなところを意識しすぎると応援歌みたいになってしまうだろうし。

cluppo:そうなんですっぽ!応援歌っていうよりは、やさしさ強めのイメージというか、寄り添うスタンスのほうがこの曲には合っているかなって。「頑張って!」という応援の気持ちももちろんあるんですけど、「そばにいるよ。みんなと一緒にいるよ」っていう感じで作りましたっぽね。メインの登場人物たちはペンタグラムって呼ばれている子たちなんですけど、その子たちと一緒に友情を育みながら成長していこう、みたいな。


──歌詞の中では「わたしじゃなきゃだめなんだって/言ってくれる誰かのため」「みんなじゃなきゃだめなんだって/わたしも同じ思いだから」というふたつの言葉が呼応しているところが印象的です。自分を信じてくれている人、頼りにしてくれている人たちのためにも頑張らなきゃいけないけど、自分だけでは駄目というか。

cluppo:みんなと一緒に私もやっていきたい、みんなと一緒に幸せになりたいから、みたいな。その両方を求めたいっていう気持ちを書いたつもりですっぽね。それが、そこの部分に詰め込んだ思いですっぽ。

──そこはちょっと、ソロ活動とBAND-MAIDの関係にも重なるところがあるんじゃないかな、とか思わされます。

cluppo:確かに! 私の活動と重なる部分もありますっぽね。

──「アイは負けない」という言葉には、自分を指す“I”と“愛”が重ねられているわけですよね?

cluppo:その通りですっぽ! そのふたつを指してるんですっぽ。

──あと、英語が使われている箇所で、普通に“No”じゃなくて“Nope”というのがポップでいいな、と思いました。

cluppo:ありがとうございますっぽ。英語の部分についても、BAND-MAIDの場合だと強くてわかりやすい言葉を使うことが多いんですけど、なるべく可愛い感じにしたいなって。聴いた時の響きが可愛らしい感じにしたいなと思ってワードを選びましたっぽ。初期段階でしっかり打ち合わせをしていたので、ここはちょっといいもの書かなくちゃ、というプレッシャーもちょっとありましたっぽ(笑)。

──でも結果、すごくcluppo然とした世界が感じられる歌詞になっていますよね。最後の最後「俯かずに前を向いて虹を見つけに行こう」みたいな意味合いの英語で締め括られているのにも希望的な感触があって、とてもcluppoらしいなと思わされます。

cluppo:その最後の部分にいちばん今までのcluppoらしさが見えるかな、とは思いますっぽ。明るい未来のために、というような意味合いはcluppoとしても盛り込みたいなと思っていたので。落ち込んでいる時に寄り添うばかりじゃなく、そこで光が見えるようなものにはしたかったですっぽね。

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