【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「音叉」

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“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの知ってるわい!的なものから、古楽器のレアなところ、さらには楽器周辺のアイテムまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第74回のお題は「音叉(おんさ)」です。

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「音叉」はチューニングフォークやチューナーとも呼ばれ、正弦波を描く特定の周波数の音または固有の振動数を発するU字状の金属製器具。素材は鋼のほか、軽量化のためにアルミニウムやジュラルミンが用いられることもある。

1711年、イギリスの王室楽団に所属していたトランペット奏者のジョン・ショアが発明したのが起源。音叉が発明されるまではもっぱらピッチパイプ(調子笛)が使われていた。

ギターなど音楽用の音叉は440Hzが標準だが、クラシックのコンクールではピンと張りつめた印象を与えられる周波数である442Hzが多く、海外のオーケストラではそれ以上の周波数が採用されることもある。また、より高い周波数である443~445Hzは、耳に響く華やかな音を出すことができるため、海外のオーケストラでよく採用されている。著名な指揮者・カラヤンはさらに高い446Hzを採用し、カラヤン・チューニングと呼ばれた。

音叉は楽器の調律のほか、医療現場での健診やヒーリングなどにも利用される。

文:BARKS編集部



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