半崎美子、故郷・札幌で5周年集大成ツアー完遂

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半崎美子が<うた弁3」発売記念5周年集大成ツアー 〜地球の歩み方〜5周まわって立ち止まる〜>を、12月2日に地元・札幌の札幌市教育文化会館で開催した。このツアーはコロナ禍で3年ぶりの開催となり、同公演は追加公演として実施された。

◆ライブ写真

半崎本人による感情溢れるカゲアナからスタートし、ステージは「帰途」でしっとりと幕開き。「空の青」そしてアルバム『うた弁3』から「色彩」「タンチョウの夢」を披露。3年ぶりにこのツアーを開催できたこと、そして無事に故郷でファイナルを迎えられる喜びと語ると、当日早朝にサッカーWカップで予選一位通過を果たす歴史的勝利をあげた日本代表と重ね合わせ「寝不足の方も多いと思いますが、このステージも負けられない熱い戦いを繰り広げます!」と宣言しつつも「そんなに盛り上がれる曲ないんですけどね」と笑わせた。

続いては森山直太朗書き下ろしによる5周年記念シングル「蜉蝣のうた」、メジャーデビューアルバムに収録され、『NHK みんなのうた』で反響を巻き起こした「お弁当ばこのうた~あなたへのお手紙~」を披露。自然と起こる客席の手拍子と共に、会場を温かい笑顔で包み込んだ。


自分も歌手になりたかったが生活のために夜学に通いながら仕事を掛け持ちしていたという母のエピソードを語ると、今年、NHKの番組で玉置浩二が歌唱したことで再度注目を浴びた楽曲「母へ」、そして「桔梗の咲く頃」と、母親への想いを描いた2曲を、涙を堪えながらも切々と語るように熱唱するシーンも。


続いては本田美奈子.の散文を元に半崎が書き下ろした「LIVE FOR LIFE」のオフィシャルソング「地球へ」を、冒頭に英語と日本語の両方を用いた本田美奈子.バージョンの「アメイジング・グレイス」から始まるアレンジで披露した。万雷の拍手の中、セットの階段に腰を下ろし、自分の作品の中には花の名前が入っている楽曲が多いという語りから「ロゼット~たんぽぽの詩~」を歌唱すると、スクリーンには沖縄に住む実姉・朝子が2人の子供と共にVTRで登場し、挨拶。


今日は会場に行けないというメッセージ動画のフリから、「愛の讃歌」歌唱中に3人で地球儀をまとって登場。半崎の節目のコンサートでは、彼らが必ず登場することで有名だが、今年は中野サンプラザで行われた東京公演のみの予定を変更し、里帰りを兼ねて訪れたという。トークの中で年齢の話になると突然「ハッピーバースデー」のメロディが流れ、今月13日に誕生日を迎える半崎を祝おうとケーキが登場。それに感激しつつも客席で見守っていた両親にも「産んでくれてありがとう!」と叫び、会場全体がアットホームな空間に。そこからは、半崎曰く「盛り上がれる曲は2曲しかない」という「赤色のヒーロー」「道の上で」と続き会場の熱量がさらに高まった。

そして「この曲を発表して以降、ほぼどの会場でも歌ってきた」という、自身の代表曲「サクラ~卒業できなかった君へ~」を熱唱した。そして「悲しくみ苦みの中にいて、そこから一歩も動けず立ち止まらざるをえない人にたくさん出会ってきた。そんな方たちからはぐれないように歌いたい」そして「立ち止まることも引き返すことも“歩み”だから、世間の足並みに歩幅を合わせる必要はないと思う。なので今回のツアータイトルは、地球の歩き方ではなく、歩み方なのです」とネーミングに込めた想いを語ると「足並み」「明日へ向かう人」でエンディングを迎えた。


しかし、鳴りやまぬアンコールの声に「あとがき」をピアノの弾き語りで再登場。父の猛反対を押し切って札幌から上京した思い出と語り「真摯に活動を続けて、故郷にできることをしていきたいと今日改めて思いました」と語ると「布石」を熱唱した。

通常のツアーではここで幕を下ろすのだが、最後にみんなで楽しく笑ってお別れしたいという想いから、この日のために制作、一昨日完成してバンドメンバーとは今日初めて合わせたというカントリー調の楽曲「風の生まれた故郷」を披露し、姉の朝子とバンドメンバーがオールラインナップして幕を下ろした。


コンサート中、客席との心のキャッチボールをしているかのような雰囲気、そして1000人を超え満席となった全ての人に柔らかく丁寧に届けるような歌唱は、受け手だけではなくコロナ禍を経て人との対話を求める半崎の心の渇きも潤したのかもしれない。「皆さん」ではなく「あなたへ」歌う半崎のスタイルは、混沌とした今の日本にこそ大きな需要があるのかもしれない。

セットリスト

M1 帰途
M2 空の青
M3 色彩
M4 タンチョウの夢
M5 蜉蝣のうた
M6 お弁当ばこのうた〜あなたへのお手紙~
M7 母へ
M8 桔梗の咲く頃
M9 地球へ
M10 ロゼット〜たんぽぽの詩〜
M11愛の讃歌
M12 赤色のヒーロー
M13 道の上で
M14 サクラ〜卒業できなかった君へ〜
M15足並み
M16 明日へ向かう人

EN1 あとがき
EN2 布石
EN3 風が生まれた故郷

◆半崎美子 オフィシャルサイト
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