【インタビュー】高中正義「音楽もね、頭のどっかにツボがあるんじゃないかなと思うんだよね」

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2021年にデビュー50周年を迎えた高中正義は、札幌から福岡まで全国8公演を開催、続いて2022年も<TAKANAKA SUPER LIVE 2022 SAUDADE>と銘打って全国9公演をめぐり、12月23日には<Merry Christmas LIVE サンタカナカクロースのプレゼント>というスペシャルな公演を開催する。

今もなお精力的に活動を続ける高中正義だが、50年のキャリアをギターとともに築き上げてきた彼は、トップギタリストとして何を見据え、どこに向かおうとしてるのか。話を聞いた。


──50周年というキャリアは圧巻ですが、ギターを始めたとき50年後にもギターを弾いている自分を想像していましたか?

高中正義:いやあ…中学生が70歳近い人を見たら、ただの爺ですよね(笑)。

──50年前は、「ロックやギターは不良のやるもの」といった偏見の時代だったと思いますが。

高中正義:僕はね、武蔵工業大学付属中学(現・東京都市大学付属中学)で卒業式のとき一番の成績だったんですね。中学生で髪の毛もこんなに長かったんだけど、「…以上、総代:高中正義」って首席として卒業証書をもらっていたから、エレキをやってても文句言われないんですよ。

──勉強もギターも人一倍頑張っていたってことですか?

高中正義:中2の時に、韓国のキム少年という子が「子どもなのに微積分ができる」という話を聞いて、クラスのもうひとりのヤツと、できもしない微積分の本を買ってきて勉強したりしました。生意気な…頭でっかちだったかな(笑)。

──負けん気が強かったのでしょうか。

高中正義:あんまり理解できていないけど、とにかく背伸びして。そんなことをやってたら成績が1番になっちゃったのね。

──最終的にギターも1番になっちゃうわけですが。

高中正義:先輩がピーター・ポール&マリーのフォークソングを昼休みに歌ってたり、あとベンチャーズ、シャドウズを放課後練習してるのを見て、「あぁ、チョーキングってこうやって持ち上げるんだ」って学んでた。その頃は教則本なんてほとんどない時代ですからね。レコードを傷つけないように何回も聴いて、「あぁ、これはこの音なんだ」っていう勉強の仕方しかなかった。

──成績は良いとは言え、ギターに没頭していく息子をご両親はどう見ていたのでしょうか。


高中正義:うちは大井町の麻雀屋だったのね。オヤジは劉という中国人で、僕も劉正義だったんだけど小学校4年の時に帰化して高中正義に変わってね、うちの雀荘は土曜日に混んでくると3階の兄貴の部屋に雀卓が運び入れられて、僕らはカーテンを閉めて押し入れで寝てたの。

──え?卓が子供部屋に?

高中正義:そう、場所が足りなくなって。煙草吸いながらジャラジャラと徹マンしてる音を聴きながら寝てたんです。だから「普通のサラリーマンの家に住みたいなあ」っていったってそれは叶う夢でもなくて、放任主義だったから、わりと自由にエレキも買ってくれたり、自由にしてくれました。

──その頃どういう音楽を聴いていたんですか?

高中正義:まあ中1の頃にザ・ビートルズ、ベンチャーズ。コピーして真似して、次にイギリスのシャドウズの方が「ちょっと渋いね、こっちの方が」って言ってて、で、寺内さんが出て来て「津軽じょんがら節」「運命」「レッツ・ゴー運命」を真似してね。そのうちロックがニューロックっていう名前で新しい音楽に変わった時代があって。レッド・ツェッペリンやクリーム、エリック・クラプトンが出て来た。

──うわ、1969年ですね。

高中正義:そうそう。『ウッドストック』っていう映画もあったり。でも一番好きだったのはテン・イヤーズ・アフターのアルヴィン・リーっていうすごい速弾きの人。「ウッドチョッパーズ・ボール」っていうまた難しい曲があって、それを何ヶ月もかけてコピーしてた。テープレコーダーのネジを外すと回転数が下がって1オクターブ下がるから、それで「このフレーズはこうやってるのか」って真似してた。で、どこかの文化祭にアマチュアバンドで出してもらった時に、その時のトリが成毛さんとつのだ☆ひろだった。成毛さんも「ウッドチョッパーズ・ボール」が好きでコピーしてたらしくて、「お前今度電話しろよ」って言われてね、「わかりました」って成毛さんに電話したんだけど、高校卒業して半年もしたら「一緒にバンドやんないか?」って。「え、うれしいな」って思ったんだけど、「そのかわりお前はベースだぞ」「わかりました」って(笑)。その頃のベースはチョッパーもない時代だから、ギターが弾ければベースも弾けると思っていてね。でも、そのふたりとできるということはすごく素晴らしいことだった。

──当時、アルヴィン・リーをコピーしていた子なんていなかったでしょうね。

高中正義:いないですよね、うん。

──その頃はどんなギターを?

高中正義:なんだろうね。多分テスコ…かなあ?それぐらいしかなかったよね。原始的なエレキギターで、1万2600円とかそれぐらいでね、「どれにする?」って兄貴と毎日話していた気がする。


──ベーシストとしてキャリアをスタートさせたわけですが、ギターは最初からヤマハSGとストラトでしたよね?

高中正義:ストラトはコンプレッサーを使ってハーフトーンで綺麗で伸びる音。鈴木茂が上手かったし、アメリカではリトル・フィートとか…まあ綺麗な音ね。SGはレスポールの代わり。レスポールは高かったけど、ヤマハがSGを開発して使わせてくれたんですよね。レスポールに近い、ジャズギターのような太い音。サンタナもヤマハのSGを使ってたしね。歪ませて太い音にするから、歪みはSG、綺麗な音はストラトという感じでやってきた。

──その感覚は今でも同じですか?

高中正義:同じですね。


──ストラトで歪ませることもあるでしょうし、SGでクリーンも出しますから、両者は自分の中で融合してる感じでしょうか。

高中正義:んー…そうなんだよね。1曲の中で綺麗な音がAでサビが歪んだ音っていうと困っちゃう時もあるんですよね。まあクリーンと歪みとどっちに重きを置くか、かな。でも歪ませちゃうとね、何でもいいやってところもある。乱暴な言い方をすれば、歪んでたら5千円のエレキでも100万円のエレキでもわかんないと思うんだよね。

──(笑)

高中正義:だって歪んでんだもん(笑)。ぐしゃぐしゃな音なんだもん。クリーンな音は絶対わかるんだけどね。

──ところで50周年の虹伝説の再現ライブはいかがでしたか?当時の再現がテーマだったわけですが。

高中正義:なるべく同じように再現したつもりです。歌手でも、昔のヒット曲を崩して歌っていたりすると結構がっかりしちゃうんだよね。

──わかります。

高中正義:だから、最初に出たオリジナルと同じ風に演りたい。だってみんなはそれを覚えてるわけだから。みんなそれを期待していると思うから、崩さないで40年前の虹伝説となるべく同じにやったつもりなんですけど。

──それはチャレンジですよね。難しいことではないんですか?

高中正義:極力頑張って、昔のレコーディングした音を聴いて、なるべく同じ音色・同じプレイで。やっぱり40年経つと忘れてることもどっかあると思うんですよね。だって人間ね、細胞が入れ変わってるから別人になってるかもしれないじゃん(笑)。どんどん細胞も死んで捨てていっているんだから。

──曲によっては自分の曲をコピーする感覚も?


高中正義:そうですね。音色に関してもその頃もアンプは捨てちゃってるし、もうないんですよね。でもまあ、復刻版で出る場合もあるから、それを買い直したりしてなるべく同じ音をね。あとは、最近のシミュレーターかな。フェンダーのアンプだと20~30万円するものが、5万円くらいでそっくりな音が出る。素晴らしいなあって思って、今ではステージで使ってますよ。

──当時使っていたギター群は?



高中正義:ブルーのSGはまだあるけど、最近はあんまり使ってないですね。その次にアームが付いた「ふりかけ」と呼ばれてるやつがある。照明が反射するように金属をふりかけの大きさくらいで入れたから、ファンがふりかけって言ってるやつ。あと「TAKANAKA」ってTとかKとかいっぱい書いてあるの。それはまだ使ってますよ。それはね、映画でヴィトンの車からヴィトンの女が出てくるパロディを見て面白いなって思ったから、ヴィトンに務めている友達に「ギターにモノグラム柄を付けてくれ」っていったんだけど断られたんだよね。「ケースだったら作ります。ギターに貼るのはダメ」って。

──ヴィトンのギターケースってのも凄いですけど。

高中正義:盗まれがちだけどね(笑)。で、ヤマハの人と相談したら「ヴィトンは、VとTが入ってるだけだから、じゃあ、高中だったらTとかKとかを散らせばいいんじゃないですか?」って。頭いいねって言ってできたんだよね。

──それがSG-Tですね。アンプは?

高中正義:サンタナが使っていた白いちっちゃなブギーアンプは好きで同じようなものを使っていて、それは今もあるんだけど、スピーカーがアルテックで太い音がするのね。だから、ブギーのレクチファイアをそれに繋ぐといいんじゃないかなと思って。

──マークシリーズをキャビ&スピーカーとして使うんですね。

高中正義:つまみがいっぱいあって調整が面倒くさい…難しいんですよね。引っ張るスイッチがあったり…。

──全てのつまみが引っ張れますけど(笑)、マークシリーズは機能がありすぎて使いこなしが難しいですよね。

高中正義:複雑なんだよね、あれ。それよりレクチファイアのほうが使い勝手がいい。

──当時のサウンドやプレイを再現するということは、簡単なことではなさそうですね。

高中正義:武道館で1万人近い人が青春時代に俺の音楽を聴いてくれていて、それを裏切っちゃいけないから、みんなが青春時代に聴いた音を再現すべく努力したってことですよね。

──キャリアを積むことで、円熟による強みはどう感じますか?


高中正義:うーん…<SUPER TAKANAKA LIVE!>という井上陽水と武道館で演ったときの「BLUE LAGOON」とか「READY TO FLY」が好きというスタッフがいるんだよね。あれは武道館に初めて立ったときの28歳ぐらいのプレイでね、ちょっと…いや、かなり緊張していて、どんどん走っていくんだよ。緊張したのと興奮したのとでね。今より指も速いだろうし。なんていうんだろうな…スタッフはその音楽の緊張感が好きで、このプレイをやってくれって言うんだけど、20代の時に思いっきり演ったものを69歳がどこまでできるかって(笑)。頑張りますけど、強さというか、やっぱりできない部分もあるんですよね。今は演っていると走んないでモタっていくのね(笑)。周りのプレイヤーもみんな歳だからゆっくりになっていく。ドンカマ聴いてやるようにはしてるけど、でもあのときのテンポ感や速さはちょっとしんどいね。ファンはガッカリするかもしれないけど。

──アドレナリンの量も違うのでしょうね。

高中正義:こう言っちゃなんだけど、来るお客さんも20歳のお客さんじゃないからね。一緒に歳を取ってるから、その辺は大丈夫かな(笑)?わかんないな。


──ギターに対してですが、SGやストラト以外のコレクター気質はないんですか?

高中正義:まあ、よっちゃん(野村義男)ほどじゃないよ(笑)

──あの人はまた、異常なんで(笑)。

高中正義:ヤングギターとかギターマガジンとか見ると、たまに欲しくなって買っちゃう。こないだは赤いジャガーを買ったかな。

──ジャガー?ステージで使ってください。

高中正義:あんまり使ってないですね。でも雑誌をずっと見てるとやっぱり欲しくなっちゃうのよ。

──僕らと同じじゃないですか(笑)。

高中正義:あとジミー・ペイジ・モデルの変な絵が描いてあるのも買っちゃったんだよね。3年前くらいのコンサートで、そのジミー・ペイジ・モデルでツェッペリンの曲を少し演ったの。フェンダーからテストで借りていたもので、拍手の大きさで買うかどうか決めようということになって、ツェッペリンの曲のリフを何曲か弾いて「はい、拍手」って。「買わない方がいいと思う人!」パチパチ…、「買った方がいいと思う人!」ウワーってきたから買っちゃったんです。もう使ってないけど。

──少年のままおじさんになってしまった我々と同じノリだ(笑)。以前にもサーフボードギターや電車が走るギターなど、突拍子もないギターもありましたよね。

高中正義:変な話…成毛滋さんが亡くなったとき、ちょっと考えちゃって。「生きてるうちだよな、好きなことができるのは。死んじゃったら何もできない」…それで、サーフボードギターを作ろうと思っちゃったんだよ。ちょっと飛躍し過ぎちゃったんだけど、「ああそういえばバブルぐらいの時、サーフィン流行ってたな…俺の曲、それに合う夏の曲あるなあ…」って思ってたら、サーフィンをギターにしたら面白いのかなって。作るの大変だったみたいなんだけど。


──本物のサーフボードを使っているんですよね。

高中正義:うん、くりぬいて。ネックとピックアップはヤマハのSGなんですけどね。

──重そうですね。

高中正義:いや、6~7kgかな。

──十分重い(笑)。

高中正義:2曲ぐらいだったらなんとか我慢できますよ。2時間あれでやれって言われたら死ぬけど。ラムトリックカンパニーの人にやってもらったんだけど、大変だったらしくて「もうやらない」って言われたけどね。

──そしてジオラマギターも。




高中正義:中学ぐらいの時にNゲージのジオラマを作ろうとして途中で飽きて止めちゃったことがあるんだけど、NHKでジオラマを作る番組を見ていて「楽しいなあ」って思って。その鉄道模型オタクの諸星さんという人にメールしたのね。「初めまして、高中と申しますが僕のギターに線路引いて走らせてください。打合せは軽井沢で白ワイン飲みながらやりましょう」って言ったら来てくれて。で、作ってもらったんです。

──電車が走るギターなんて見たことないですから。

高中正義:いやあ…でもここに電車がジャーって走ってたら面白いじゃないですか。

──言うは簡単ですけど。

高中正義:3台作ったんだよね。ボディトップで走るギターが1台目で、2台目か3台目はトンネルと通ってこっちから出たり入ったりぐるぐる回る。でも電車って邪魔だよね(笑)。




──やり残したこと、これからやってみたいことはありますか?ニューアルバムもご無沙汰していますが。

高中正義:新作は全然やってないですね。作曲する力って、多分20代がピークで段々衰えていくって思ってるから、作ってないんです。ザ・ビートルズだって20代でしょ?井上陽水ってまだ歌ってるし歌も上手いけど、ヒットしたのは昔のことだと思う。ストーンズもやってるけどステージでは新曲じゃなくて昔の曲をやってる。僕もステージで「BLUE LAGOON」とかやってるけど、新しく打ち込みで作った曲とかはあんまりファンから評判は良くない。ジェフ・ベックのコンサートに行っても、打ち込みで作ったアルバムより、昔聴いたアルバムの曲をやってほしいよね。まあ言い訳になっちゃうんだけど、ロックバンドをやるような人のピークは20代じゃないかな。画家だと70歳、80歳になっても新たな作品はどんどんできるらしいけど。クラシックはわかんないけどね。ベートーヴェンは何歳まで作曲したのか知らないけど、こういうロックは…ねえ。

──スポーツなどは明らかに年齢の限界がありますが、音楽は…どうなんでしょう。

高中正義:演奏は昔の曲でもできるけどね。20代の頃は作曲するのは大変だったんですよね。どこかから盗むわけにもいかないし、辛い思いをして作曲してました。転職雑誌のデューダが流行っていたから「音楽家辞めてデューダしたい」って冗談で言ってたな。

──キャリアを重ねた分だけ、ハードルが上がるということもあるのでしょうか。

高中正義:昔はね、レコーディングのときはちゃんとスタジオを借りてミュージシャンを呼んでましたけど、スタジオ代、ミュージシャン代って結構高いんですよね。でもアルバムが売れていたからペイできていたんです。今もドッカンって売れるんだったらスタジオを借りてミュージシャンを呼びますけど、安く作ろうとすれば打ち込みになる。でもやっぱり、それだといまいち。それにCDってコピーされちゃうし、タダで聴いてる人もいっぱいいるでしょ(笑)。

──そうですね。

高中正義:赤字覚悟でレコーディングはできないよね。どうして音楽が盗まれるようになっちゃったんだろうね。コンピューターが進歩したから?まあその点、ライブは盗めないから、それはいいと思うんだよね。

──確かにライブは体験ですから。今年はクリスマスの頃に<Merry Christmas LIVE サンタカナカクロースのプレゼント>というスペシャル公演もありますね。

高中正義:まあクリスマスソングをいっぱい演るわけではないですけど、結局、ど真ん中のいい音でやるだけ。僕がジェフ・ベックとかクラプトンのコンサートに行ったら、「さあ、どれだけ楽しませてくれるか、どれだけ音が気持ちいいか」だよね。昔はエレキを聴いて「しびれる」って言ってたけど、琴線…お客さんの琴線のど真ん中になるべく届けることが、自分の好きなことだから。難しいフレーズもたまにはやるけど、ギターでなるべく歌ってね。自分は歌が下手だからギターで歌いたいのね。

──シンプルな思いですね。


高中正義:言葉ではうまく言えないけど音楽の難しいところって、この曲を聴いて「好きだ」ってわかるけど理由はわからないところ。ギターのギュイーンという音を聴いて「うるせえ」なのか「いい」って思うのか、どうやったらよくなるのかはわからない。何十年やってもわかんない。「この辺かな?この辺かな?」って思ってやってる。

──それが好きで我々は会場に行き、それに応えるために高中正義はステージに立つということか。

高中正義:もしかしたらマッサージと似てるのかもしれない。指圧で押されて「そこです、そこです」っていうやつ。ギターっていうか音楽もね、頭のどっかにツボがあるんじゃないかなと思うんだよね。

──確かにそうかもしれないですね。ツボの場所が違うからみんな音楽の趣味も違うわけで。

高中正義:こうやって言葉では説明できないですけどね。

──<Merry Christmas LIVE サンタカナカクロースのプレゼント>はどんなステージになりそうですか?

高中正義:いや、これからなんだけど、曲選びはほとんどスタッフに任せてるのね。「この1~2曲はやりたい」とかは言うけど。

──そうなんですか?

高中正義:昔は全部自分で選んでたんだけど、スタッフの方が正しい選曲をしてくれるのかなと思ってね。「この曲とこの曲は替えてくれ」とかは言うこともあるけど、みんなでリハーサルして、セットリストが決まるんです。

──「チーム高中正義」なんですね。

高中正義:スタッフは、若い頃の僕の音楽が好きだったらしいから、俺が言うよりうがった意見を出すんじゃないかと。

──いつからそのような取り組みに?

高中正義:もう10年はそれですねえ。もっとかな。

──こうじゃないとイヤだみたいなエゴは?


高中正義:まあ、基本はいい音を出して真面目にやるということなんですけど、ちょっとアホでね、ギターに電車を走らせさせるのもアホだと思うし、派手な洋服着るのもちょっと変でしょ?最近はうちわでギターを弾くし。それもアホなんだよね。弾きながら4拍目に「イエイ!」って。

──楽しんでるんですね。

高中正義:基本は真面目なんだけど、そういうつまんないこともやってしまうっていう(笑)。歳を取ってくるたびに、図々しくやるようになってきた。20代の頃はしゃべるのもイヤだったしMCもイヤだった。でもあるときね、ちょっと冗談を言ったら2000人がドッと笑ったの。これもいいなって思ってね。

──これからも楽しみにしています。ありがとうございました。

取材・文◎烏丸哲也(JMN統括編集長)

<高中正義 Merry Christmas LIVE サンタカナカクロースのプレゼント>

2022年12月23日(金)
東京LINE CUBE SHIBUYA
開場17:45 開演18:30
S席:11,000円(税込)※お土産つき / A席:9,000円(税込)
[問]キョードー東京0570-550-799
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◆高中正義オフィシャルサイト
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