【インタビュー】SUGIZO、ソロ25周年を語る「最も重要なことは大切な仲間たちとの出会いと別れ」

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■ソロ活動は最も自分のパーソナルなもの
■ピュアでいたい場所ですから、くたばるまで

──2023年は、どんな活動の年になりますか?

SUGIZO:ソロが2022年11月でアルバムデビュー25周年という重要な節目だったので、これから1年間はソロ25周年イヤーということで駆け抜けたいです。やりたいことがたくさんあるんです。作りたいこと、リリースしたいこと、やりたい形態のライヴとかたくさんあるので、それを。

──表現欲求は止まらい?

SUGIZO:止まらないですね。それが止まったことはない。逆にこれだけいろんなプロジェクトをやってると、自分が本当に求めている音楽が何だかわかんなくなってくる。どれも自分が大事にしているものなので。

──そういうものだとも思います。好きな音楽はひとつじゃないですから。

SUGIZO:そうそう、そういうこと。それが自分の表現にも言えるんですよね。ただ大事なのが、SUGIZOというソロ活動があくまで最も自分のパーソナルなもので、アーティストとして、表現者として、クリエイターとしてピュアでいたい場所ですから、本当のライフワークとしてくたばるまでやりたいですよね。そこにメジャー感があってもなくても、そういうところじゃなくて。

──常にアップデートされていますか? それとも多感な頃の刺激を巻き戻している感じですか?

SUGIZO:アップデートしている感じですね。常に学んでる感じ。まだまだ学びたいことがあって時間が足りないんですよ。自分のアップグレードをしたくてしょうがないのに、忙しくてそれができない。LUNA SEAには自分たちが作ってきたレガシーがあって、でもやっぱりそれを進化させたいし、新しいLUNA SEAの扉を開きたいというバンドの欲求が今でも強烈にある。一方で、THE LAST ROCKSTARSはこれからどうなるかまったく見当がつかない。ある意味、可能性が無限に存在していて、どれも自分にとってはすごく刺激的。そしてもうひとつ重要なものに、SHAGというインプロ中心のジャズロックバンドがあります。演奏者としての表現を極められる場所で、一緒にやっているメンツが本当に素晴らしいので、そこに食らいついていかなきゃいけないし、自分が集めた若い奴らから逆に刺激をもらっていたりもするので、時間がいくらあっても足りないんです。けど、音楽家としてはありがたいですよね。常に新鮮な気持ちでいられるから。



──SHAGなどは、心身ともにコンディションを整えないとダメでしょうし。

SUGIZO:まさにそうで、このところ本当に過労なんですよ。そうすると、本当に求めている演奏ができないとか、元気なときにできていたプレイができないんです。アスリートと同じなんですよね。過労で動けなかったらいい結果を出せないのと同じで、それはSHAGというメンバーでやってると顕著。本当に身体、心身ともに調子がよくないと自分がポテンシャルを発揮できない。それはTHE LAST ROCKSTARSもそうですよ。やっぱりすごいメンバーなので、演奏家としてもベストなコンディションを守ってキープすることも、いい表現をするための自分の責務だなと思ってます。

──アスリート同様、表現者は自己管理も重要なんですね。

SUGIZO:2023年はまずTHE LAST ROCKSTARSですよね。真剣にやってて作品も出し続けていきたいと思っているんですけど、どうなるかわかんない。うまくいくか空中分解するか、やってみなきゃわかんないし、理想通りのスケジュール感では進まないことは明らかですから。同時にLUNA SEAは2023年5月に重要なライブがあって、そのまま畳みかけていきたいと思っています。その合間にうまくソロをぶち込んでいきたいし、SHAGもすでにいくつもの春の公演が決まってるので、その4本立てですね。同時にサントラの話もあったりするので、どこかで線を引かないと、本当に身体がやばいなと思ってますけどね。


──休みも取らないと。

SUGIZO:本当は3年くらい何もしたくないです。来年1月から3年間何もしませんって言えたら幸せですよね(笑)。

──でもそういう人に限って、休みでも音楽は作り続けちゃうから(笑)。

SUGIZO:多分ね。僕は学びの時間…アップグレードの時間がほしいんです。学びたいことが山ほどあって、それを全部どんどん後ろ倒しにしちゃっているから、勉強の時間が本当に欲しい。

──でも激烈な忙しさの中、そこからしか学べないこともたくさんあるでしょうから。

SUGIZO:だから2023年は、たくさんアウトプットしなきゃいけない時だと思うんです。そして近々インプット中心の生活をしたい。それは目下の夢ですね。本当はハワイで暮らしたい(笑)。誰にも会わなくていい生活をね(笑)。

──ハワイに行っても、スタジオを作って同じことをしてそうですけど(笑)。

SUGIZO:(笑)、でも環境が変わるだけでいいかもしれないですよ。

──2023年も活動を楽しみにしています。ありがとうございました。

取材・文◎烏丸哲也 (JMN統括編集長)

■SUGIZO 25th Anniversary Album『THE COMPLETE SINGLE COLLECTION』

2022年11月23日(水・祝)リリース
【初回限定盤(SHM-CD 3枚組+ブックレット)】UICZ-9228 7,700円(税込)
・ブックレット:ライナーノーツ、全曲解説、インタヴュー収録
・特殊LPジャケット仕様
【通常盤(SHM-CD 3枚組)】UICZ-4616/8 4,950円(税込)


▲ジャケット画像


▼DISC1
01. LUCIFER (2022mix)
02. A PRAYER (2022mix)
03. Rest in Peace & Fly Away feat. bice (2022mix)
04. SUPER LOVE (2022mix)
05. Dear LIFE (2022mix)
06. NO MORE MACHINE GUNS PLAY THE GUITAR (2022mix)
07. MESSIAH
08. TELL ME WHY YOU HIDE THE TRUTH?
09. FATIMA
10.DO-FUNK DANCE
▼DISC2
01. PRANA
02. Dear SPIRITUAL LIFE
03. NO MORE NUKES PLAY THE GUITAR
04. THE EDGE
05. MIRANDA feat.MaZDA
06. NEO COSMOSCAPE Remix by SYSTEM 7
07. ENOLA GAY (2022mix)
08. PRAY FOR MOTHER EARTH
  feat. TOSHINORI KONDO
09. FINAL OF THE MESSIAH Remix by SYSTEM 7
10. SUPER LOVE 2012 feat. COLDFEET
▼DISC3
01. LIFE ON MARS?
02. Lux Aeterna
03. Raummusik
04. めぐりあい feat. GLIM SPANKY
05. 水の星へ愛をこめて feat. コムアイ(水曜日のカンパネラ)
06. A Red Ray feat. miwa
07. 光の涯 feat. アイナ・ジ・エンド(BiSH)
08. ENDLESS ~時を超えて~ feat. 大黒摩季
09. ENDLESS ~闇を超えて~ feat. 大黒摩季
10. 昨日見た夢~平和の誓い~2020

■<浮現祭2023 Emerge Fest.>

2月25日(土) 台中清水鰲峰山運動公園 [台湾]
2月26日(日) 台中清水鰲峰山運動公園 [台湾]
https://www.emerge.com.tw/
※SUGIZO COSMIC DANCE QUINTETの出演は26日


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