【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「トランペットミュート」

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“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そうなの?的なものから、世界の民族楽器まで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第85回のお題は「トランペットミュート」です。

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トランペットのベル部分に取り付ける道具。ベルをふさぐようにミュートを取り付けることで空気の流れを調節し、音色や音量に変化を与える。弱音器とも呼ばれる。

弱音器という和名からもわかるように、もともとはトランペットの音量を抑えるために使われていたが、やがて音色の変化に対応したミュートが開発されるようになった。

ミュートは大別して2種類に分かれる。1つは、プラクティスミュート(練習用ミュート)と呼ばれ、消音に特化したもの。その名の通り、大きな音量が出せない環境での練習に重宝する。もう1つはエフェクトミュート(演奏用ミュート)で、音色を変化させるために使われる。

また、エフェクトミュートは形状や音色効果によってさまざまなバリエーションがあり、以下の3つが代表的。

・ストレートミュート
ミュートの定番ともいえるもので、歯切れの良い音を出す。

・カップミュート
カップのような形状が特徴で、音量を抑えてまろやかなサウンドを生み出す。

・ワウワウミュート
“ワウワウ~”という独特のサウンドを持ち、さらには中央の穴を手を使って開閉することでそのサウンドの操作も可能。なお、ハーマン社製のものが有名なため、ハーマンミュートとも呼ばれる。

文:竹内伸一



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