【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「弦」

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“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そうなの?的なものから、世界の民族楽器まで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第97回のお題は「弦」です。

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(C)herry wibisono / Pixabay

弦は、ギターやヴァイオリン、三味線など弦楽器において最初に振動する部分で、糸状かつ材質や太さがなるべく均質に作られていることが特徴である。両端または片方の端は弦楽器の本体に固定され、張力を持って張られている。和楽器では糸(いと)と呼ばれる。弦の振動は安定した音の高さと規則的な倍音を得ることができるが、効率よく空気へ伝わらないためボディ内で共鳴させたり、アンプなどで電気的に増幅する仕組みなどが考えられた。

楽器の特性や音色、好みなどでさまざまなバリエーションが存在し、楽器毎に専用弦が用意されている。エレキギターに関して主な弦の特徴は以下の通り。

■ニッケル弦
最もスタンダードなエレキギター弦。ピアノ線にニッケルを巻いた作りで、柔らかくサビに強いのが特徴で、ニッケルは強い磁性体の金属のため、ピックアップの磁石と反応し、エレキギターに最も合う素材と言われる。

■ステンレス弦
ニッケルに比べて堅いステンレス製(鋼鉄とクロームの合金)のエレキギター弦。汗など汚れに強くサビにくく、弦が切れづらく、硬い素材で耐久性があり、シャープでパリッとしたサウンドが特徴。

■コーティング弦
ニッケル弦の表面に特殊なコーティングが施した弦。錆びにくく耐久性が格段にアップするが、他の弦に比べ価格はやや高く通常弦の弾き心地が失われてしまうというデメリットも。

またエレキギターでは1〜3弦に用いられるプレーン弦のほか、4〜6弦に用いられる巻弦については、丸い断面の巻線を使用した最も一般的な巻弦で、音の立ち上がりが早くブライトな音質でサステインが得られやすい「ラウンド・ワウンド弦」、平らな断面の巻線を使用するため表面が滑らかになっており、ウォームな音質でフレットノイズが出ない「フラット・ワウンド弦 」、ラウンド・ワウンド弦の表面を削って滑らかにした仕様でラウンド・ワウンド弦とフラット・ワウンド弦との中間的な性質を持つ「ハーフ・ラウンド・ワウンド弦」、ワウンド弦の表面を樹脂でコーティング加工し音の減衰の要因である錆が生じにくく高音質を長く維持できる「ナノウェブ弦」(エリクサー・ストリングス)などがある。

なお、ギター弦の太さのことは“ゲージ”と呼び、一般的に008〜038はエクストラライトゲージ、09〜42はスーパーライトゲージ、10〜46はライトゲージ、011〜049はミディアムゲージ、012〜052はヘヴィゲージと呼ばれる(各社により違いあり)。傾向として、細い弦ほどテンションが弱く、音のハリも柔らかで、弦を押さえることも容易となる反面、太い弦に比べると弦が切れやすい。一方、太い弦はテンションは強くなり、音もハリが出る反面、弦を押さえる際はある程度の力が必要となる。

文・編集部




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