【インタビュー】B.R.T、韓国5人組バンドが日本を拠点に描く未来「K-POPとJ-POPが融合すれば、僕たちだけのK/J-POPが作れるはず」

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■東京ドームでライブがしたいという
■初心を無くさないように


──ミニアルバムに入っているもう1曲、すごくノリの良い「MALHALKE (マラケJapanese ver.)」についても訊かせてください。

IKU:結構前に韓国語バージョンを配信した曲で、その日本語バージョンです。心に閉じ込めていたことや言えなかったことを“今日は特別な日だから言ってあげるよ、今日は言えるよ”っていう内容で、歌詞に大きな意味がある曲ですね。韓国語バージョンしかリリースされてなかったときは、ライブでその気持ちを伝えたくて、歌詞の内容を説明してから歌わないといけなかったんですけど、日本語バージョンがリリースできたので嬉しいです。それに、日本語に翻訳してくれた作詞家さんの言葉に合わせて、韓国語バージョンとはメロディを変えているんですよ。聴き比べて楽しむことができると思います。


──ボーカリストとして思い入れの深い曲は?

G1:「この曲の終わりに」の意味は“人生の終わり”のことなんです。1人ひとりが持っている寂しさを人生が終わるぐらいに無くして欲しい…だけど、寂しさがなくなったら自分も無くなるとも思っていて。その感情の昂ぶりをキーを上げることで、より表現できたかなと思っていますす。ただ、歌うときの感情が一番だと思うので、必ずしも高いキーで歌うことが良いことではないんですね。だからもしカラオケで歌うとしたら、喉を保護するために、僕自身キーを下げます。酔っぱらって歌ったら次の日に喉がなくなりますから(笑)。

──「この曲の終わりに」は女性のキーですもんね。ちなみにメンバーのみなさんでカラオケに行くことってありますか?

8K:毎週行ってます(笑)。お酒を飲んだら必ずカラオケに行きます。

G1:お酒を飲んでカラオケに行って、その後でお酒を飲んで酔っぱらったらもう一回カラオケに行って、帰る前にもう一杯飲んでから、ごはんを食べて帰ります。これが韓国人の一般的なコースです(笑)。

8K:G1と2人で9時間ぐらい飲んだことがあります。


──すごい。ライブ活動は継続的に行っているとのことですが、ステージのどんなところに注目して欲しいですか?

8K:聴くだけじゃなくて見せることも音楽だと思っているので、僕らのパフォーマンスを実際に見て、全身で音楽を感じてくれたら嬉しい。ベースは文字通り演奏の土台になっているので、音源ではあんまり前面に出てないですけど、ライブでは結構前に出るから楽しめると思います。

SAY:音源だと、B.R.Tのチームワークやお互いに影響し合っていることってなかなか感じられないかもしれませんが、ライブに来ていただけると直接、僕らのチームワークを感じることができると思います。

GON:お客さんと一緒に楽しむライブも正解ですけど、バンド内で楽しむライブもひとつの正解だと思っていて。それを観てもらえればお客さんも盛り上がると思うし、それによってまたバンドが盛り上がる。僕はライブ中に一回は必ずメンバー全員の顔を見ようとしているんです。恥ずかしいのでパッと顔を上げてパッと下げるんですけど(笑)。普段はあまり家から動かないので、その余ったエネルギー全部をライブで爆発させています。

IKU:ライブは、その日によって感情も違うし、ボーカルも演奏も、そのときの気分が前面に出ちゃうんです。たとえば「この曲の終わりに」は、ある日は苦しそうに、ある日は切なく歌っているので、自然とそこに合わせて楽器を演奏しています。そういう日ごとの違いを楽しむことができるのもライブです。

G1:僕たちには、『B.R.T -Chapter One-』収録曲の他にもたくさん曲があるんです。ライブではいろんな魅力を見せたいので、セットリストも結構変わるから、それも面白いと思います。あと、韓国人のバンドが日本で有名になりたいと思ったら、K-POP的な手法をバンドに落とし込むだけでは無理だと思っていて。K-POPとJ-POPの違いは、コードとメロディだけじゃなく、楽器の音色の違いにもあることを最近勉強して知ったんです。だとしたら、コードとメロディはK-POP、楽器の音色はJ-POPにすれば、僕たちだけの“K/J-POP”が作れるはず。B.R.Tはこれからだんだん変わっていくと思いますし、その変わっていくところを見守って欲しいですね。

──では最後に、今後のB.R.Tの夢や目標を教えてください。

G1:「東京ドームでライブがしたい」ということが僕たちが最初に決めた目標で。でも、そういう僕たちの夢を笑った人もいました。その気持ちはわかるんですよ、そこまで行くことは簡単じゃないですから。でも、それぐらいの広い場所に行くという大きな夢を持つことが一番大事だと思っています。初心を無くさないように活動していきたいですね。その始まりが『B.R.T -Chapter One-』だと思っています。

取材・文◎岡本貴之

■1stミニアルバム『B.R.T -Chapter One-』

2023年4月26日(水) CD/配信同時リリース
1. この曲の終わりに
2. MALHALKE (Japanese ver.)
3. 花粉症
4. Through the night
5. Forever
6. 少年は泣かない



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