【舞台裏トーク】<SATANIC CARNIVAL>SPARK!!SOUND!!SHOW!!がステージ直後に語った「いや、最高すぎてどうしよう」

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「いよいよ本日<SATANIC CARNIVAL 2023>、6月17日をもって、我々スサシもその諸々を解禁、解放したいと思います!」というMCでの宣言どおり、EVIL STAGEをダイナミックなサウンドとパフォーマンスで埋め尽くしたのが、スサシことSPARK!!SOUND!!SHOW!!だ。

◆<SATANIC CARNIVAL 2023> 画像

大胆不敵でやりたい放題なパフォーマンスはそのままに(※ちなみに、速レポ冒頭のイチロー写真の配置や、意味不明なラストカットのセレクトも彼らならではのカオスなユーモア)、グルーヴの心地よさや切れ味の鋭さを持って聴かせる爆音とスキルにEVIL STAGEが昇天した。

ステージ終了後のバックステージで、ライブの感想、スサシにとっての<SATANIC CARNIVAL>、そしてアルバム『音樂』と現在の状況について語ってもらった爆笑必至のメンバー全員インタビューをお届けしたい。

   ◆   ◆   ◆

■サタニックって
■勝手にかかっちゃうんですよね

──今日のライブは、今バンドがまさに沸点を迎えようとしてる瞬間に立ち会えた気がして、とても貴重な体験でした。みなさんとしてはいかがでしたか。

チヨ:(タナカ)ユーキも今日の冒頭で言ってたんですけど、これまで約3年間、制約がある中でライブをやってきて。ツアー本編がこの前終わったんですけど、そのチケットを売り始めたのが去年末で。そのときはまだ情勢が分からなかったのでルールを課してしまったところがあったんです。

──なるほど。

チヨ:ツアーの途中で規制が緩和されたけど、僕らはその前にチケットを買ってくれたお客さんに対して真摯に向き合いたくて、最後までルールを守ってやってきたから、制約がないライブは今日が初めてで。僕らがフェスに呼ばれるようになったのは2019年のサタニックがきっかけなので、タイミングとしてはこの日しかないかな、と。なので、自分たちにとってもターニングポイントのライブになったと思いますね。


──ライブをしてみてどうでしたか。

タナカ:こうなる前もすげえわちゃわちゃとやってて、それはそれでいいエネルギーやったけど、ちゃんとまっすぐ前に飛ばす方法をこの数年で培ったので、俺らの成長と解放された客席がハモって、 ドカンと出せたと思います。

──バンドが今みたいな勢いを持つようになってからフロアがぐちゃぐちゃになるのを見るのは今日が初めてだったんですよね。当然、コロナ禍前と全然違ったと思うんですけど、何か気づいたことはありますか。

チヨ:この3年間で、みんなが曲を知ってくれだしてんなって思いました。あと、制約がある中でももちろん、僕らはベストなライブができてた自信はあるし、お客さんを楽しませてるっていう自信もあったんですけど、意識してなくてもみんなどこかでセーブというか、頭のどっかで「テンションが上がってもいっちゃいけない」みたいな感覚があって、そういうのが何もない今日… 例えば「HAPPY BIRTH DIE」はコロナ禍のフェスとかでもお客さんがジャンプはしてたんですけど、今日みたいにあんなにも波打つ感じにはなってなかったんで、やっぱりお客さんにとっても自分を解放するっていうのはめちゃくちゃ大きかったのかなと思うし、 全然違うなっていうのが率直な感想です。

──タクマさんは今日ライブをやってみていかがでしたか。

タクマ:いい感じでした。

──その一言に尽きると。

タクマ:はい。

──イチローさんは?

イチロー:さっき、チヨがお客さんが「自分を解放した」って言ってましたけど、僕ら自身もちょっと解放されたような感覚があって。前の3人が柵までバーって行って歌ってるところを後ろから見てて、俺も気持ちよくなっちゃって。あと、久々にダイバーもいたし、今まで制約を設けていた分、他のバンドのライブよりも踊ってる人が多く見受けられたなって俺は思って、そこが嬉しかったですね。

──2019年に初出演したとき以来の幕張メッセだったと思うんですけど、同じ会場のステージに立つことで自分たち自身の変化をリアルに感じたと思います。

チヨ:今日、僕らは朝8時前とかに会場に着いてめっちゃ時間があったんで、タクマと場内をブラブラしてたんですけど、「あれ、ここがメイン(SATAN STAGE)か。もっと大きいと思ってた」とかサブ(EVIL STAGE)も実際は大きいんですけど、「こんなだったっけ?」みたいな話をしてて。それは多分、僕らもこの数年の間にいい感じになって、いろんな大きい場所でやらせてもらうようになったり、いろんな景色を見せてもらったことで成長してきたというか。あと、4年ぶりに帰ってきたら、前は見えてなかったところに気付いたり、そういうことからも僕らも成長したんだなっていう実感はありますね。


──スサシは2019年以降、毎回サタニックに出演してるわけですが、サタニックって皆さんにとってどういうフェスですか。

タナカ:ライブハウスのめっちゃアンダーでやってる人らまで引っ張り上げちゃう感じとか、めちゃくちゃリスペクトしてます。楽曲とかライブがいいだけでアンダーでやってる人たちが出られるフェスってそんなに多くはないと思ってて。俺らが2019年に初めてサタニックに呼ばれたときも、「こんなタイミングの俺らを呼んでくれるんや」って。そこで初めて大勢の人の前に出て楽しくライブができて、そこからほかのフェスにも呼んでもらえるようになったっていうのを自分らも体験してるし、フェスとは別にやってる<SATANIC PARTY>でもちゃんとやってる奴らがフックアップしてもらえて、 なおかつ、ケツも蹴ってもらえて、みたいな。PIZZA OF DEATHっていうこともあるけど、サタニックはバンドっぽいマインドを持ってるというか。でも、普通のバンドマンのフェスでもないし、政治力で出られような芸能的なフェスでもなくて。今日もフェスでよく見るバンドが出てますけど、ライブを見てて「みんな、かかってんな」ってめっちゃ思ったし、そんなふうになっちゃうのもわかるなって。サタニックって勝手にかかっちゃうんですよね。

──サタニックに対する気持ちとカブるかもしれないですけど、PIZZA OF DEATHやサタニックのI.S.O.プロデューサーって、若いバンドからするとどういう存在なんでしょう?

タナカ:I.S.O.さんはすげえジェントルマン。サタニックのスタンスと通ずるところがあるけど、 フックアップって言うと普通は(片手でつまみ上げるような動きをしながら)こういうイメージなんすけど、I.S.O.さんはそうじゃなくて、なんか、抱き上げるようなイメージに近い気がする。I.S.O.さんもサタニック周りにいる人たちもちゃんと愛があるし、シーンのことをちゃんと考えてる。あれはモテるっすね。

──僕は2011年までPIZZA OF DEATHのスタッフをやってましたけど、I.S.O.はかつて“PIZZA OF DEATHの狂犬”って呼ばれてたんですよ。

チヨ:えー! やんちゃだったんですか?

──やんちゃというか、キレると怖い。

タナカ:PIZZA OF DEATHはキレる人ばっかっすね(笑)。

──いやいやいや、そんなことはないです(笑)。

チヨ:全員ジャックナイフ(全員笑)。


──スサシはアルバム『音樂』をリリースして3か月が経ちましたが、この作品は今、世間にどう受け取られていると感じていますか。

タナカ:『音樂』に入ってる曲を今日4曲プレイしたんすけど全部反応よくて。今日みたいな30分ぐらいのセットリストってけっこういい感じの曲じゃないと入ってけえへんけど、4曲も入ってちゃんと機能してて、全部の曲が育ってるし、受け入れてもらってる感触はあるっすね。

──この流れを受けて、9月から始まるツアーのファイナルシリーズはどんな感じになるんでしょう。

タナカ:いやあ……ちょっともう、怖い。怖いです。めちゃくちゃ恐ろしいです。

──それは不安っていうことですか。

チヨ:いや、最高すぎてどうしようっていう。

タナカ:気持ちよすぎるときに「もうやめて!」ってなる感じ。

──ああ(笑)。

タナカ:男の潮吹きみたいな。

──あはは!

タナカ:あれ、なんか怖くなるやん。女の子もイクときになるけど、「どうなっちゃうの!?」みたいな。

イチロー:(片手でそのジェスチャー)

タナカ:そっち寄りのポジティブがすごすぎて、どえらいことになりそう。

チヨ:そう、ちょっと想像できないっす(笑)。

──今日でこの感じですもんね。

チヨ:そうそう。スサシが好きな人ばっかりが集まるわけじゃないですか。ほんまに潮吹きかもしれん(笑)。

タナカ:制約がなくなってから初めての自分ら主催のライブになるので、楽しみでしかないです。

──わかりました。では、このへんで終わりにしたいと思います。でも、イチローさんの手の動きは原稿にするのは難しいかもしれないですね。

イチロー:いや、ほんと難しいですよね。できるできないって相手がいらっしゃって、自分がいて……結局相性がすべてですからね。だから、優しさと思いやりだけはお願いしますって感じですかね。

──……では、撮影に移りましょうか(笑)。

文・撮影◎阿刀大志

◆BARKS内<SATANIC CARNIVAL '23>特集

■<SATANIC CARNIVAL 2023>

6月17日(土) 幕張メッセ国際展示場 9-11
6月18日(日) 幕張メッセ国際展示場 9-11

▼6月17日(土)出演者
AFJB
バックドロップシンデレラ
The BONEZ
Crossfaith
Dizzy Sunfist
Dragon Ash
ENTH
Fear, and Loathing in Las Vegas
FOMARE
ハルカミライ
HAWAIIAN6
Ken Yokoyama
locofrank
MONGOL800
ROTTENGRAFFTY
SHANK
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Survive Said The Prophet
Track's
WANIMA
Prompts (O.A.)

▼6月18日(日)出演者
04 Limited Sazabys
10-FEET
coldrain
Crystal Lake
dustbox
Fire EX.
GUMX
G-FREAK FACTORY
花冷え。
HEY-SMITH
LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS PLUS
マキシマム ザ ホルモン
NOISEMAKER
OVER ARM THROW
RAZORS EDGE
SAND
SHADOWS
SiM
Suspended 4th
Hi-STANDARD

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