【俺の楽器・私の愛機】1395「パーラーギターを作りました」

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【Guitarra de la Florita・パーラーギター】(神戸市 金星から来たギタービルダー かなりお年寄り)


8439281077で過去に3回紹介していただきました金星から来たギタービルダーです。ご無沙汰しております。今回はパーラーギターを作りましたので紹介させて下さい。

もともと高額なギターを買えないのであれば自分で作ればいいやという理由から始めたギター製作で、エレキギターを製作していました。それで調子に乗り今度はアコースティックギターを作ろうと思いこれを始めてみました。

ところが・・・アコースティックギター製作に求められる技術の壁は恐ろしく高かったです。今まで色々な仕事に携わってきましたが、これほど難しく、奥深く、興味が尽きることがない仕事に初めて出会いました。エレキギターはYoutubeと本だけで完成しましたが、こればかりどうにもなりませんでした。

そこで、奈良県御所市の丸山利仁先生のところで一年と少しギター製作について修行させて頂きました。親切な先生でなんでも教えて頂けました。始めは鋸、鉋、鑿が全く上手く扱えず先生を苦笑させていましたが、そのうちなんとかなるようになりました。

そうこうしているうちにクラシックギターを2本、パーラーギターを1本完成しました。このパーラーギターは上手くできたら楽器店に相談させて頂き店舗に展示させて頂けないかと考えていましたが、少し上手く出来ていない部分があり、それには及ばないと判断したので自分用の試奏、展示品としました。

私のパーラーギターの特徴は以下の通りです。

材質。表板:ジャーマンスプルース(ヘルマンハウザーの工房にあったもの)、ネック:ホンジュラスマホガニー、裏板:インディアンローズウッド、指板及びブリッジ:エボニー。すべての材料は40年以上エージングしたもの。

構造。表板のブレーシング、ハーモニックバーの構成は私のオリジナルです。有名なメーカーのものとは全く異なります。行き当たりばったりで何の根拠もないものではありません。

形状・演奏性。ボディの高音側上部と低音側下部に15ミリのコンターを取り付けています。小さいですが十分に設置した効果があります。大きなカッタウェイのようにボディ内容積を減少させ、音質に影響を与えることありません。

塗装。セラックニスのフレンチポリッシュを実施しています。

構成。見かけは小さく、可愛らしいですが、ボディとネックは非常に堅牢で強靭です。裏板は4枚のインディアンローズを1枚に接ぎ合わせをしています。ボディーとネックの接合はスペイン式でV溝に楔を挿入しています。

デザイン。ネックとヘッドストックをV接続にしてボリュートをつけています。これは見栄えを良くすることと希少性を高めるためにしています。

最後に"Guitarra de la florida"をネット上で検索して頂くと私のギター作りの詳細が分かりので、よろしければご覧下さい。インスタでもご覧になれます。最近は良いご趣味ですねと言われることがありますが、もうとっくに趣味の域を超えてしまいました。これからもギター製作を続けます。また良いギターが完成したら紹介させて下さい。よろしくお願い致します。





   ◆   ◆   ◆

もう、その世界にどっぷりと浸かった職人さんでした。このクオリティを見れば…ですよね。私など、まず鋸(のこ)、鉋(かんな)、鑿(のみ)の読みさえ怪しい。それにしても先人を称えながらも、独自性を強く意識しながらのモノづくり精神が素晴らしいですよね。文明と文化がバランスよく発展していくその裏には、こういう職人気質の心意気とフロンティア精神が高度にバランスされた奇跡がたくさんあったのだろうなと思います。まだ見ぬ新たなニュー・スタンダードの誕生に、ワクワクする思いです。(JMN統括編集長 烏丸)

後日、当投稿者御本人様より、この投稿に関して「コーナーの趣旨に反し、ただの自分の工房の宣伝になってしまいます。これでは大変失礼に当たり、また読まれた方の気持ちを考えると取り下げたいと考えます。」とのお申し出を頂きました。が、読者にとって有益な情報も満載であり、なにより楽器を愛する者として、何ひとつ主旨に反するものではありません。この場を通して、少しでも宣伝となり、みなさんと投稿者との繋がりが増えることは、運営側の我々としても嬉しいことと考えます。四角四面なレギュレーションなどありません。ここは楽器を愛しプレイを愛する人達の貴重な情報交換/コミュニケーションの場として、今後とも皆様からのご投稿を心よりお待ちしております。
2023年8月3日追記:烏丸哲也(JMN統括編集長)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

●応募フォーム:https://forms.gle/KaYtg18TbwtqysmR7

「楽器人の投稿がmusic UP'sに掲載されます」

全国約1,000カ所の音楽関連スポットで、毎月20日に配布されるフリーマガジン「music UP's」にて、楽器人の特集を掲載、【俺の楽器・私の愛機】で紹介された投稿の中からあなたの愛機をご紹介させていただきます。

※毎月の掲載数は2~4件ほどの予定です。選出はBARKS編集部で行ないます。
※掲載の選出対象は【俺の楽器・私の愛機】コーナーにて2022年5月30日以降に掲載された投稿が対象となります。

引き続き【俺の楽器・私の愛機】をお楽しみください。今後ともBARKS楽器人をよろしくお願いいたします。

◆【俺の楽器・私の愛機】まとめページ
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