【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「マリンバ」

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“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そうなの?的なものから、世界の民族楽器まで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第110回のお題は「マリンバ」です。

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マリンバは、木製のバーが張られた共鳴箱を持つ打楽器の一種。その特徴的な音色とリズム感から幅広い音楽ジャンルで使用される。

マリンバは通常、長方形の木製のバーが複数並べられ、フレームに取り付けられた共鳴箱を持つ。バーは大きさによって異なる音高に調整されており、低い音から高い音までカバーする。演奏者はバーを指や専用のマレットで叩いて音を出す。音色や音の持続時間は、バーの素材や大きさ、マリンバのデザインによっても異なる。

マリンバの起源はアフリカや中南米にまで遡る。現代のマリンバはアフリカの楽器と中南米の楽器が結びついて進化したと言われている。スペイン人による中南米征服の際ヨーロッパに紹介され、さらに改良が加えられた。

マリンバは、クラシック音楽からジャズ、ポピュラー音楽までさまざまなジャンルで使用される。特にクラシック音楽では、ソロ演奏や室内楽、オーケストラの一部として使用される。ジャズやポピュラー音楽では、リズミカルな演奏や即興演奏に活用されることがある。マリンバの名手として、リチャード・ストレインジ、エモン・トス、ロバート・ヴァン・セースンなどが挙げられる。また、クラシック音楽では、エマヌエル・セジウィックの「バッハ: フルート・ソナタ集」やエリック・サティの「ジムノペディ」など、有名な作品がある。

マリンバを演奏するには、正確なリズム感と適切な奏法が重要であり、マレットの材質と大きさ、バーの素材などが音色や音の持続時間に影響を与える。さまざまな奏法を使用して音楽的な表現を豊かにすることができるだろう。

文・編集部




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