【対談・短期連載Vol.5】メリーの結生 × gibkiy gibkiy gibkiyのkazu、＜魑魅魍魎2＞ファイナル直前に語る「憧れもコンプレックスもある」

■＜魑魅魍魎2＞ファイナルに相応しいバンド
■意外性があるけど、結構共通点もある

──今回の＜魑魅魍魎2＞開催にあたって、gibkiy gibkiy gibkiyに声を掛けようと思ったのは？

結生：一番“魑魅魍魎”だなと思って（笑）。自分もセッションで絡ませていただいたという流れもありますし。今年もちょうど＜魑魅魍魎2＞の前に、また名古屋でセッションがあるんですよ。

──8月24日に名古屋Electric Lady Landで開催されるgibkiy gibkiy gibkiy主催イベント＜to death & too death＞第二回目ですね。さて、現段階で＜魑魅魍魎2＞は3公演終わっていますが、結生さんはどんな手応えを感じていますか？

結生：7月の3公演目はumbrellaが客演だったんですけど、ツーマンしたことによって親密な関係性になれるから、“やっぱりツーマンってすごく楽しいな”って。gibkiy gibkiy gibkiyもメリーとは初なんですけど、どういう化学反応が起こるのか、今から楽しみです。

──kazuさんはこの話がきた時、どう思われましたか？

kazu：メリーとはずっと対バンしたかったので、すごく嬉しかったですね。たしか前にガラに会った時、「メリーとやらせてよ」と言ったので、今回の話がきて嬉しかったです。

──ちなみにkazumaさんやsakuraさんは何かおっしゃっていましたか？

kazu：すぐにOKの返事がきましたね。

結生：嬉しいな。

kazu：なかなか対バンに誘われないんですよ、gibkiy gibkiy gibkiyって。全然お待ちしてるんですけど。

結生：世界観が強すぎますからね、誘いづらいんだと思う（笑）。去年、イベント＜to death & too death＞への出演が決まって、kazumaさんとはそこで初めてお会いしたんです。ステージ上ではとてつもないオーラでなかなか近づけないイメージなんですけど、実際はすごく気さくな方ですよね。めちゃくちゃ優しくて、良かったって思いました。



──＜魑魅魍魎2＞に出演するにあたり、もうセットリストなどは決まっていますか？

kazu：まだ決めてないんです。これからですね。我々は対バンとかイベントに合わせられるような器用さはないので…いつも通りと言いますか（笑）。でも、せっかくメリーのお客さんに観てもらえる機会なので、一番gibkiy gibkiy gibkiyらしい感じでいきたいなと思ってますけど。

結生：うちは意識するでしょうね。大元は変えないですけど、セットリストもちょっと意識したものになると思います。第4回目の客演のKOHTAさんもそうなんですけど、gibkiy gibkiy gibkiyとも未知なる融合みたいなところがあって（笑）。そこが一番楽しみですよね。絡んだことがない人と、いきなりツーマンっていうのが＜魑魅魍魎＞の醍醐味じゃないですか。

──そうですよね。メリー主催だから、出順としてはgibkiy gibkiy gibkiyが先になりますよね？

結生：真っ黒に染め上げられますね。

kazu：そうですね……でも、意外と黒でもないんですよ、kazumaさんは。

結生：え？ どういうことですか？

kazu：意外とレインボーな服の時があったり、ピンクとかも結構多いんですよね。

結生：衣装の話ね（笑）。たしかにピンクのイメージもあるかも。

kazu：わりとカラフルなものを着たりもするんですけど、ただ何を着ても黒にしか見えないんですよ、不思議と。イメージとして（笑）。


──では、ツーマンライヴへの意気込みを聞かせてください。

kazu：メリーのお客さんの中には、僕のことを“蜉蝣の人”って認識の方もいると思うんですけど、僕の最新音楽はgibkiy gibkiy gibkiyなんですよ。自分の今一番新しい音楽でメリーとツーマンができるっていうのはすごく嬉しい。なので、メリーのお客さんに最新の自分のバンドを見てもらいたいなって。そういう気持ちが強いので、楽しみにしています。

結生：＜魑魅魍魎2＞ファイナルにして、一番相応しいバンドの登場だなと思います。意外性があるツーマンですけど、結構共通点もあるんですよね。メリーもgibkiy gibkiy gibkiyも、ギター1本の4人組。メンバーそれぞれを比べても似てるところがある。たとえばネロ(Dr)とsakuraさんを比べても、実は二人とも手数多かったり、すごく個性的なドラマーですよね。ガラとkazumaさんも全然離れてないというか、似てはないけど同じ要素を持っている。ガラも絶対にMerry Go Roundとかkazumaさんに憧れてる部分もあると思うので、そこもまた楽しみだし。弦楽器の二人は同世代で、もちろん近い。いい対バンだなと思います。

──テツさんとkazuさんの似てるところは、どんなところですか？

結生：性格が似てるなと思って。几帳面な感じというか、紳士的な感じというか（笑）。二人ともベーシストのオーラをすごく持ってるんですよ。

──kazuさんから見て、aieさんと結生さんは似ているところがありますか？

kazu：二人ともコンポーザーなので、やっぱり全体を見てると言いますか、大枠を見てるというか。自分だけが良ければっていう感じではないですよね。ギターのスタイルは違うんだけど、なんかオーラが似てるというか。

──では、結生さんとkazuさんは似ているところがあると思いますか？

結生：生き方は似てるのかなと思いますよ。たぶんお互いバンドしかできない人間だと思うんですよ。もしメリーがdeadmanとか蜉蝣とかと同じくらいに解散してなくなっちゃってたら、たぶんaieくんとかkazuくんみたいな動きをしてると思う。そういうところは似てるんじゃないかなって勝手に思ってますよ。少し憧れもありますよね、kazuくんとかaieくんみたいに、バンドを放浪してるような、旅してる感じに。

──ギター1本担いで。

結生：そう。“さすらい”みたいな動きをしてるバンドマンって、カッコいいなって憧れがあります。

kazu：aieさんはちょっとやり過ぎてるとは思いますけどね（笑）。でも生き方について、感覚は確かにすごく近いと思います。で、僕も逆に、憧れがありますから。僕が20代の頃にやっていたバンドは終わってしまったので。バンドを長く続けること、バンドの状態を長くいい状態に維持していくことって、本当に大変だと思う。だから、メリーみたいに長くやっているバンドに対して憧れもあるし、コンプレックスもある。自分もそうなりたかったなっていう。メリーがバンドを辞めない限り、今から追いかけても追いつけないですから。長くやってきた人たちの強みっていうのは絶対にあると思うので、そこへの憧れはありますね。


結生：あと、＜魑魅魍魎2＞では毎回セッションもやってるんですよ。それをぜひgibkiy gibkiy gibkiyにもお願いしたいんです。俺、kazumaさんに歌ってほしい曲が2曲あって。「ビニ本二丁目八千代館」と「Ve-doro」をkazumaさんが歌ったらカッコいいだろうなと。

kazu：それはツインヴォーカルでやるんですか？

結生：はい。あとは、aieくんに出てもらってツインギターで弾くとか、kazuくんにサポートで入ってもらった時にやってもらった曲をもう一度弾いてもらうとか。そういう3パターンがあるんですけど。

kazu：メンバーに聞いてみましょう（笑）。

取材・文◎大窪由香




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