⻑谷川海音によるソロプロジェクト・のの、自身を受け入れる新曲「このまま」

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ののが11月8日に初EP『Come,』をリリース。本日、このEPより「このまま」の先行配信がスタートした。

「このまま」は、4ピースのシンプルなバンドサウンドでアレンジされた楽曲。曲のイメージは、ののが敬愛するMr.Childrenの「Prelude」から大きなインスピレーションを得たようだ。

自身に向けられる目に苦しんでいる時に、自身が持っている他者への思いに気づき、それさえあれば自分はこのままでいいんだと歌う希望の歌。「自らを受け入れる」というテーマは、EP収録の全6曲にも通底するテーマだという。

EPリリース直後の11月11日には下北沢440でリリース記念ライブ<ののEP release live “Come,”>の開催も決定している。

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「このまま」は2020年、閉塞感漂うコロナ禍に産声をあげた。街中から人がいなくなり、しかしその分インターネットの世界で、常にこの身を晒しているかのような現代社会の感覚を強く感じるようになった。それは孤独で荒涼とした感覚だった。人肌と、息遣いが近くで感じられるような、生身のふれあいが恋しかった。

この身が人目に晒される感覚は、どうしても負の感情を呼び起こした。人とのふれあいを欲するほど、皮肉なことにアトピーで赤らんだ自らの皮膚が醜く思えた。外見だけでなく、自身の内側に住みつく価値観や記憶も、否定されること、拒絶されることへの恐怖にかられていた。

しかし僕には愛する人がいた。その人への愛を心に持っていることそれ自体が、大きな希望だった。その愛があれば、僕は僕だと、このままでいいんだと思えたから。社会に身を開いていくことが、できるように思えたから。

他者への愛情が、自らの希望となって、未来を願えるエネルギーになる。まとわりついてくるものから自由になって、あるがままの姿で呼吸していい。「このまま」はそんな切実な気持ちを、確かめるように、打ち明けるように歌う歌である。

曲のイメージに大きく影響を受けたのが、敬愛するMr.Childrenの「Prelude」。サイドギターの刻みから始まって流れるような高揚感を、4ピースのミニマルな構成で表現したアレンジワークになった。切実さと不器用さがアンサンブルに織り交ざって、今の‘のの’を体現するバンドサウンドが響く。ぜひ聴いて欲しい。

のの
長谷川海音

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リリース情報


2023年10月25日配信
「このまま」
配信リンク:https://lnk.to/come_

ライブ情報

<ののEP release live “Come,”>
2023年11月11日(土)下北沢440
開場/開演 12:00/12:30
前売/当日 2,500円/3,000円(+1drink)
[live]
のの / 大聖堂

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