【インタビュー】#ババババンビ、メジャーデビューを経て武道館へ「全員で向かう目標ができた!」

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2023年9月27日、待望のメジャーデビューを果たした#ババババンビ。芸能事務所、ゼロイチファミリア初のアイドルグループとして華々しくデビューしたものの、その出自ゆえにアイドルファンからは偏見もあった彼女たち。2020年3月27日のデビューライブは新型コロナウイルス感染拡大により中止、2021年の<TOKYO IDOL FESTIVAL>は初出場ながらも台風と悪天候により中止。そうした順風満帆とはいえない活動ながらもクオリティの高い楽曲と確かなパフォーマンスで着実に人気を獲得してきた。

◆ライブ写真

今年はオリジナルメンバーであった池田メルダ、吉沢朱音の2人がグループを卒業……それも発表前に、卒業公演情報が先に漏洩してしまうというアクシデントが発生。新メンバーを募集するも該当者はおらず、幾多の困難を乗り越えてきた結束の固い5人でのメジャーデビューと相成った。結成当初から目標としてきた日本武道館ワンマン公演が決定し、逆境を乗り越えてたどり着いた5人が描く夢とは? メジャーデビューや武道館への想いはもちろんのこと、これまでの活動を振り返るなど大いに語ってもらった。

   ◆   ◆   ◆

■最高の環境を用意していただいてるので、もうとにかく頑張るしかない

──9月27日にメジャーデビューシングル「ゲイシャフジヤマ」がリリースされて2週間ほど経ちましたが、実感や手応えはいかがですか?

水湊みお:環境がガラッと変わったというわけでもなく、今まで通りの私たちなのですが、リリース当日にみんなから「おめでとう!」と言っていただいたり、最近だといろんなお店で「ゲイシャフジヤマ」が有線で流れてるのを聴いたよといろんな方が言ってくださったり。私たちも実際にお店に行って流れてるのを聴いたりして、メジャーデビューを徐々に実感してきています。

宇咲:ちょうど昨日、#ババババンビとして初めて地上波の歌番組(テレビ東京『歌のサンセット』10月13日放送)に出させていただいたんです。実際に自分たちが出ている放送を生で見ることができたんですけど、カメラの切り替えだったり「これが地上波なんだ!」って感動しました。そうやって今までとは違うところから今までとは違った新しい方々にも見てもらうことができて、あらためてメジャーデビューしたんだなという実感があります。


──現在、初めてのリリースイベントを全国各地で行っている真っ最中ですが、岸みゆさんと水湊さんは握手会の様子の動画がバズりましたね。

岸みゆ:そうなんです、 Xに動画を載せたんですよ! そうしたらすごい反響が大きくて、岸みゆのことを知らない人もたくさん来てくれました。初めてのリリースイベントで、初めて皆さんと握手ができる機会なので喜びも大きいです。

水湊:フリーライブもやったことがなかったので、本当に初めて会う方がすごく多いなと感じます。ビラ配りも初めてやらせていただいているので、それを見て握手に来てくださったり。それこそ動画から来てくれる方がすごい多くなったなと感じています。

小鳥遊るい:夏のあいだはうちわを配布させていただいてたんですけど、お台場で配ったときは、ガンダムのそばにいる子供たちがバンビのうちわを仰いでいて、そんな光景を見ることがなかったから新鮮で嬉しかったです。





──ビラ配りといえば、近藤さんの不慣れな“人生初のビラ配り”動画も話題になりましたね。

近藤沙瑛子:ええ、苦手なんですけど……(笑)。でも嬉しかったのが、ちっちゃい子に渡したときに、「私もアイドルになりたい」って言ってくれたんです。それで「自分、アイドルなんだな」って思いました。アイドルになりたいから、このあとライブ見るね」と言ってくれて。

──おお! 小さい子に夢を与えるのはアイドル冥利につきますね。

近藤:なんだか昔の自分を見てるみたいでしたね。今までそういう関わり方はなかったし、そうやって苦手なりに、アイドルファン以外の方との交流も増えましたね。ビラを見て「名前を聞いたことある」とか、そういう声をいただけるのは、やっぱりいろんな媒体に出させてもらう機会が増えたからなのかなとも思うし、リリースイベントを重ねてきたからだとも思うので。アイドル界だけじゃなくて、一般の方にももっといっぱい知ってもらえたらいいなって思っています。



──そんなメジャーデビュー曲「ゲイシャフジヤマ」ですけど、一度聴いたら頭から離れないキャッチーな楽曲ですよね。

水湊:《ババンバンバン〜》って繰り返すところが頭に残るって言ってくださる方がすごく多くて。それこそ有線で聴いて「この《ババンバンバン〜》っていう曲はなんだろう?」と検索かけてくれる方も多いんです。そこがすごくキャッチーなのかなって思います。先日もみんなで、岸みゆが応援サポーターをやってる埼玉・杉戸町に行ってきたんですけど、お店の方がずっと《ババンバンバン〜》と歌ってくれていて。

小鳥遊:「朝聴いたら、頭から離れなくなっちゃって」と言ってました。

水湊:そう、だから老若男女に愛される曲になったらいいなと思います。

近藤:歌詞も頭に残るし、メロディも急にラップが入ってきたりとか、しっとり和風かと思いきやラップが入ってきたり、セリフみたいなものがあったり、最初から最後まで飽きずに聴ける曲だと思います。

──MVもゴージャスでいいですよね。

小鳥遊:私たちの後ろにセットを組んでいただいたんです。MV撮影の日にものすごく多くのスタッフさんが関わってくださって、改めてメジャーデビューを実感したのがその日かもしれないです。後で別のスタッフの方から「MV見たよ。後ろはCGじゃなくてセット組んでるんでしょ? すごいね、期待されてるね、普通はあんなにできないよ」と言われて、すごく嬉しくなりました。

近藤:制作のチームの方々は自分たちが知ってるような有名な人たちで、嬉しくなりました。衣装さんだったり、振付師さんだったり。

小鳥遊:そう、「あの曲の! あのグループを手掛けてる!」って。

近藤:そんな人たちがバンビをやってくれるんですか?っていう。

小鳥遊:本当に最高の環境を用意していただいてるので、もうとにかく頑張るしかないなと思いました。



──楽曲自体はミュージカルっぽくてジャジーで、新境地というべき、今までとは違うテイストの曲調ですけど、ちゃんと#ババババンビになっているのはさすがだなと思いました。

水湊:最初にデモを聴いたときは、この曲がバンビらしくなるのか不安だったというか、私たちにとって挑戦の1曲だなと思っていたので、そう言ってくださってすごく嬉しいです。

──どんな曲でも自分たちがやればバンビなるという、コアの部分ができているんだなって感じたんですよ。

5人:おお〜。

宇咲:初めて仮歌を頂いただきときに、これがメジャーデビュー曲だってちょっと想像つかなかったんです。でも歌ってみて、最終的な音源を聴いたら、「あ、ちゃんとバンビの曲になってる!」と実感したし。振り付けも入ってMVが完成したら、確かにすごくバンビらしい曲になっていて、それが嬉しくて!


──自分たちでそう思えるのは素晴らしいですね。バンビは何気に昔からいろんなタイプの難しい曲をやってきましたから。

近藤:いつも新曲出すときに“今までの私たちにない”っていうものが多かった気がする。でもどんな曲でも、イメージにとらわれずに自分たちらしい曲に仕上げてきたと思っているので、この「ゲイシャフジヤマ」も私たちらしい曲になったと思いますね。

小鳥遊:でもいろんな曲があったからこそ最初の1年は、私たちらしさがないことにちょっと悩んだりもしてたというか。「楽曲にいろんな幅があるよね」とは言っていただいていたんですけど、#ババババンビといったらこの曲、っていうのがなかった。だから代表曲があるグループさんにも憧れていたんです。でもこうしていろんな曲を出すうちにバンビらしさみたいなものが出来てきて、自分たちでもそれがちょっとわかるようになってきたかもしれないです。

水湊:割と声が個性的な子が多いなと思っているんです。それもあって仮歌の段階ではわからなくても、レコーディングすると#ババババンビの曲だなって思うことが多い気がしますね。

宇咲:カップリングもすごく素敵な曲ですけど、やっぱり「ゲイシャフジヤマ」でよかったと思います。

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