【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「箏」

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“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そうなの?的なものから、世界の民族楽器まで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第129回のお題は「箏」です。

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箏(こと)は、日本の伝統的な弦楽器で、数百年以上の歴史がある。箏は主に日本の伝統音楽である「箏曲」や「三曲(さんきょく)」などで使用され、雅楽(ががく)や民謡、現代音楽でも見られる。

箏は、長方形の共鳴箱(こだいばこ)と呼ばれる本体と、そこに張られた絃で構成されている。通常、共鳴箱の上面にはさまざまな厚さと素材の絹が使われ、絃は通常13本から17本ある。演奏者は三角形の形をした爪で弦を弾いて音を出す。音域は広く、低音から高音までをカバーする。箏の弦は通常、特定の音階に調律され、演奏する曲によって異なる調律が行われることもある。

箏は座って演奏され、特有の奏法がある。爪を用いて弦を弾くほか、左手で弦を押さえることで音程を変化させる。演奏者は通常、楽譜を読んで演奏するか、口伝で伝わる曲を演奏する。

箏は主に日本の伝統音楽で使われるが、現代音楽やクロスオーバーの演奏でも取り入れられている。また、日本の伝統舞踏や能、歌舞伎の伴奏にも使われる。箏は平安時代に中国から日本に伝わり、その後、日本独自の発展を遂げた。雅楽や宮廷音楽の一部としても用いられ、時代とともにさまざまな流派が生まれた。

箏はその独特で美しい音色と繊細な奏法で知られており、日本の伝統音楽の重要な要素のひとつだ。s

文・編集部

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