フィル・コリンズ勝訴、だがビジネスの仕方に一難あり

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 アカデミー主題歌賞を受賞したPhil Collinsは、英国高等法院でロイヤルティー(印税)争いに勝訴した。裁判はColinsとそのバックバンドにいた2人のホルン奏者、Louis SatterfieldとRahmlee Michael Davisとの間で争われた(BBC発)。2人はEarth, Wind & Fireの元メンバーで、それぞれ39万ドル(約4056万円)にものぼる金額を印税としてColinsから受け取っていた。判事はCollinsに勝訴を言い渡すと同時に、「非常に遺憾である」という内容の見解も示した。この問題は法廷で争う前に何らかの解決をはかるべきであったとし、Collins側の問題処理に対する姿勢を非難した。裁判官は、また、2人に対し余剰受取金の払い戻し義務はないことを明らかにした。

 SatterfieldとDavisの2人は、1990年にCollinsのコンサートツアーに参加した。演奏したのは5曲だが、契約上はライブアルバム用に収録した15曲全てに対し請求権があるとし、その分の印税を要求した。2人は、印税の支払いが突然途絶えたのでCollinsに説明を求めたが、何の回答も得られなかったと判事に訴えた。判事は、印税は2人が演奏に加わった5曲分に対してのみ支払われるべきであり、他の9曲に関しては対象外であるとの判決を言い渡した。また、判決文読み上げの中に「原告(Collins)側に関して、被告の2人に印税の支払いを事前通告なしに突然中止したことは配慮に欠く。付け加えて、1997年4月23日付けの被告に対する返答書簡の存在が確認できないことも不利な状況を作り出している」という行文が記載されていた。裁判費用に関する審議は追って行われる。
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