ディッキー・ベッツがオールマンを脱退!

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 The Allman Brothers Bandのサマーツアーが6月16日バージニアビーチを皮切りに始まる。しかし、それは役者を1名欠いた形となるだろう。バンドのオリジナルメンバーであるDickey Bettsがツアーには参加しないからだ。
 LAUNCHがバンドのマネージャーを通じて広報担当者に話を聞いたところ、次のようなコメントが得られた。
「Dickey Bettsは今年の夏Allman Brothers Bandのメンバーではなくなります。残念なことですが、創造性の面でバンドと大きな隔たりがありました。ツアーに関してスケジュールの変更などはありません。ですが、メンバーは親しい友人でもあり兄弟のようなディッキーと秋にはまた一緒にプレーできることを望んでいます」

 Bettsの後任はJimmy Herringがつとめる。アトランタ出身のギタリストでAllmansとはコンサートやレコーディングを通して以前から交流があり、Derek Trucks(G)やChuck Leavell(Key)、それに元Allman BrothersのギタリストWarren HaynesやベーシストAllen Woodyを有するGov''t Muleらと仕事をしたことがある。また、他にPhil LeshやColonel Bruce Hampton & the Aquarium Rescue Unitらとプレーしたことでも知られている。

 『Entertainment Weekly』オンライン版はAllmanを取り巻く状況について別の見方をしている。同誌は、ボーカル兼ギターのBettsは5月13日付けで解雇されたと報じ、親密な関係にある情報筋からの引用を出し、バンドは「彼の力をもう必要とはしていない」という趣旨のファックスを寄せた。Bettsが民事訴訟を起こすかもしれないという内容も記載されていたが、Allman Brothersの広報担当者はそのような話は聞いてないと見解を濁した。

 脱退や加入はAllman Brothers Bandにとって特に目新しいことではない。個人的な理由(リードボーカルのGregg Allmanは麻薬裁判でバンドのツアーマネージャーに対して宣誓証言をして分裂を招いた)、物理的な理由(リードギターのDuane AllmanとオリジナルメンバーでベーシストのBerry Oakleyの2人が死亡)いずれにせよグループはメンバーが何回も入れ替わっている。HaynesとWoodyが数年前に脱退したとき、オリジナルメンバーでドラムス担当のButch Trucksは、ちょくちょくこういうことがあるので慣れっこになってしまったとLAUNCHにもらした。

「こういうことは前にも経験済みだ。それで、そこにあるはずのものがない、いるはずの人がいないということになると、だって、何らかの理由で愛すべき人間がいなくなるんだから、何というか……。WarrenとAllenには事ある度にそういう心配がつきまとっている。恋愛が終わるのは誰だって嫌だろ」Trucksは言う。

記:Bruce Simon、ニューヨーク発
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