フェイス トゥ フェイス、Napster提供のツアー開始

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南カリフォルニアのベテランパンクバンド、Face to Faceが、Napsterがスポンサーとなっている米国ツアーを開始した。サンディエゴでの初日とロサンゼルスのHouse Of Bluesでの3日間の売り切れ公演を8月26日に終え、ツアーは東へと移動していく。

Face to Faceは、問題となっているファイル交換サービス、Napsterと組んだことで、レコード業界において現在最も注目を浴びている大きな論争の一つに自ら飛び込んだことになる。しかし、シンガー/ギタリストのTrever Keithは、ファンに喜んでもらうことをいつも第一に考えており、Napsterはそれに値するだけだとLAUNCHに語った。
「俺達はファンを支持してるんだ」とKeithは言う。
「俺達はもう長い間、ファンのお陰で他の働き口を見つけなくて済んでいる。だから俺達はファンを支持するし、プログラムであれ何であれ、基本的にファンのためのモノは支持するんだ。Napsterはすごくファンを中心にしたシステムだと思ってる。少なくとも、俺達や俺の知ってるバンド連中のレコード売上に影響を与えてはいない。実際のところ、売上は今までよりいいよ。レコード産業は今、景気がいいんだ」

Napsterや同様のサービスが最終的に音楽産業を再構築することになるのであれば、それも良いのではないかとKeithは考えているようだ。
「多分、Napsterのことを心配しているほとんどの人は、今現在の状況より、それが将来どういう形をもたらすかを心配しているんだと思う」
「レコード産業自体、今のような形になってまだ50年か60年くらいしか経っていないんだ。なのにどうして、それが一番正しいなんて言える? その形態でずっとやってきたから、それがあたりまえのように思ってしまっているだけなんだ。俺としては、新しいシステムが導入されてもいいと思うよ」

Napsterを支持することで攻撃を受けたりしたかという質問に、ベーシストのScott Shiflettがジョークで答えた。
「ああ、Lars Ulrich(Metallicaのドラマー)が愛車のカマロで庭に突っ込んできたよ」

Face to Faceは、8月29日(火)にはテキサス州オースティンで公演を行なう。バンドの最新アルバムは『Reactionary』で、シングル「Disappointed」が収録されている。

記:Neal Weiss、ロサンゼルス
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