アリス・クーパー、地元のライヴで大盛り上がり

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Alice Cooperの『Brutal Planet』ツアーは、初のロシア公演を含む夏のヨーロッパツアーを終えて母国アメリカへと戻り、ハロウィンの夜のニューヨーク公演まで続くツアーを開始した。

『Brutal Planet』ツアーの一行は、9月3日にCooperの出身地、デトロイトを訪れた。ショッキングでホラーなロッカー、Cooperと彼の5人のバンドメンバー(元Kissのドラマー、Eric Singer、Gilby ClarkeのバンドやSlash's SnakepitのギタリストだったRyan Roxieを含む)は、1時間50分におよぶ演劇のように演出されたロックショウを繰り広げた。会場となったMichigan State Fairgroundは、Cooperが子供の頃に輪投げをして遊んだ場所だという。

この日のショウでは、新アルバム『Brutal Planet』からの曲に加え、Cooperのヒット曲の数々(“I'm Eighteen”“School's Out”“No More Mr. Nice Guy”“Poison”“Only Women Bleed”)に“The Ballad Of Dwight Fry”“Black Widow”といったファンに人気の曲、そして最後には、コンピレーションアルバム『The British Rock Symphony Project』に収録されていた、Whoの“My Generation”のカヴァーと盛りだくさんの24曲が披露された。

世界終末後の廃墟のようなセットの中、しゃべる生首がCooperを紹介すると、勢いよく“Brutal Planet”が始まる。ショウの前半では、Cooperがステージのあちこちに散らばっているバラバラの身体の部分を“Recooperator(再クーパー装置)”という機械に投げ込んでいった。“The Ballad Of Dwight Fry”の曲でCooperの首がギロチンで切られ、バンドは“I Love The Dead”“Black Widow”と演奏を続ける。そこに例の機械から白い燕尾服を着たCooperが現れ、“No More Mr. Nice Guy”を歌いだす。“School's Out”では、ステージ上から巨大風船を客席に撒き散らし、“Billion Dollar Babies”に入るとおもちゃの札束を撒き散らした。そして、最後の“My Generation”では、スタッフがクリントン大統領とヒラリー夫人、大統領候補のアル・ゴアとジョージ・ブッシュに扮して現れ、ステージ上で取っ組み合いを繰り広げて、幕を閉じた。

『Brutal Planet』ツアー、セットリスト:

「Brutal Planet」
「Gimmie」
「Go To Hell」
「Blow Me A Kiss」
「I'm Eighteen」
「Pick Up The Bones」
「Feed My Frankenstein」
「Vicious Young Man」
「Dead Babies」
「The Ballad Of Dwight Fry」
「I Love The Dead」
「Black Widow」
「No More Mr. Nice Guy」
「Hot Tonight」
「In A Dream」
「The Little Thing」
「Poison」
「Took It Like A Woman」
「Only Women Bleed」
「Nervous」
「Under My Wheels」
「School's Out」
「Billion Dollar Babies」
「My Generation」(アンコール)
「Elected」(アンコール)

記:Gary Graff、デトロイト
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