若きパンク・バンドのリスペクトを集めるTHE RYDERSが大きく動き出した!

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JAUNCH_JAPAN/THE_RYDERS取材記事

パンクロックの、誰にでも演れそうな音楽。でも、それが重要!」(J-OHNO/Vo)。力強い発言だ。自らを雑草と呼び、いつも姿勢はチャレンジ精神。'80年代後半から'90年代と、日本パンクロックの不動の地位を築いたTHE RYDERSは、今や若手バンドからリスペクトされる存在になっている。

そんな彼らが約3年半の充電期間を経て、今年4月に行われたJAPAN PUNK ROCK FESTIVAL(共演は、LAUGHIN' NOSE、COBRA、 STAR CLUB、アナーキーなど)で1年振りにステージ復帰。

遂に本格的に走り出した彼らの新作マキシシングル「BURST ROCKET」、そしてレコーディング中のニューアルバム(2001年3月リリース予定)について、中心人物のJ-OHNOとTAKASHI(Dr)に訊いてみた。


――1年振りのステージ、その反響は大きかったものだと聞いています。

J-OHNO:
そもそもライヴやらないかって話はBELLEY(G)から入ってきたんだ。ライヴも間が1年経っちゃったなぁと思いつつも、バンドとしてはライヴやってなんぼというところもあるから、これをきっかけに走り出そうかって。その後、どんどん対バンの誘いが来てね。一発ライヴやることによって世界が動いちゃうんだなって思った。

――新作のほうも、実に5年振りですね。

J-OHNO:
だよね。前作はいろんな思いがあってロスでレコーディングしたんだけど、そこでは環境を変えたり、違う民族とやることのおもしろさなどを求めたんだ。で思ったのは、俺たちは感覚で物事を言い過ぎるんで、もうちょっとシステムのこと勉強しなきゃいかんなぁってこと。そこでノウハウを身に付けにゃあと思って、自分たちでスタジオ入って録って実験的なことを繰り返していたんだ。で、その間ライヴを入れると作業がストップするんで、結果的に時間がかかっちゃった。それに、ライヴを重ねて、('98年8月に新加入した)BELLEYが馴染んでから作品出そうと言うのは決めていたんだけど、メンバー変わればやりたい曲も変わってくるし、俺自身も時代が流れて色んな情報が入ってくる。そうなると今までやってきたものを基本にしながらも広げたいという欲も出てくる。そんなのがあって時間かかったのかもしれないね。

――そこを経て、今回の3曲を選んだ理由はどこにあるのでしょう?

J-OHNO:
まず「BURST ROCKET」は、いら立った自分たちに対してプッシュする曲かな。願望も含めてバーンと撃ち放って爆発させちゃえという内容なんだ。歌詞を優先したというのはあるな。「KICK THE PAST」はリメイクなんだけど、BELLEYは凄いアイデアマンで、昔の曲を新しい形にしようっていうのが凄くあって。そういった曲は昔のCDで聴けるんだけど、今ライヴで演ってるという俺たちの"正解"を考えるなら、今のを音源化して出したい、ってのが正当な理由かな。

――2001年にリリースするという、ニューアルバムもベスト盤でありながら、全曲録り直しのリメイク盤ですよね。それも関係してくるのでしょうか。

J-OHNO:
(リメイクなしで)ベストを出すという話があったんだけど、ライヴをやっていくうちに1曲1曲のテンションが変わってきちゃった。そうなると昔の音源を聴いてもらうのは誤差があると。そこで今回はライヴでやってる曲を選んで、それを今、俺たちがやってる形で提示したかった。だからベスト盤って意味じゃなくて"今"ライヴでやってる形を"今"レコーディング中なんだ。

TAKASHI:
ドラマーとして、出来るだけライヴ再現のテンションで作っていますね。結構ライヴ会場でも音源のことは聞かれるんです。だから、昔とはアレンジやメンバーも違うんで、今の形で聴いてもらいたかったのは大きかった。

――ありそうでなかった形ですね。新作はリメイクというよりも、今の形をレコーディングするというのがRYDERSにとっての正解と。それではこのシングル「BURST ROCKET」はその先行シングルとして?

J-OHNO:
というよりは、「新しいものを作れてるよ」というのが先にあると。そういう意味では、シングルとアルバムはリンクしてないかもしれない。前々から今の形をレコーディングするってのは、やりたかったんだけど、新曲出してからやらないとシャレになんないだろうというのはあったんでね。

――今シングルや次のアルバムの録音には、充電期のノウハウも繁栄されてますか。

J-OHNO:
結局ね、スタジオ作業としては、馴染みのエンジニアと一緒に作って行こうかってのがあって。高い金出して有名なエンジニア使ってというよりは、せっかく自分たちでノウハウ貯めたんで、エンジニアと一緒に自分たちもどこまで出来るかなというチャレンジもあった。スタジオもゴージャスな設備を使ってじゃなくて、素人考えではあるけど、自分たちでどこまで出来るんだろうというのがやりたかった。インディーズ的解釈で言えばもっと自主制作的な部分を濃厚にした、お膳立てができているところじゃない土台から作っていこうってね。もう失敗してもいいから自分たちの作品を作っていこうと。それが反映されているかどうかって言ったら結果としてまだ出来ていないかもしれない。ただ俺たちとしては培ってきたものは少しは出せたんじゃないかな。だから今後もそれは続いていくんだろうな、予測も含めてね。

――12月はPOTSHOTと、2001年1月にはKEMURIとライヴを行ないますよね。こうやって今第一線を走っている若いスカコアバンドが対バンとして誘ってくるっていうのは、そういった姿勢が憧れなのかもしれないですね。

J-OHNO:
そういうこと言うと崇高に聞こえるかもしれないんだけど、今だにライヴ終わったら客と地べたに寝転がってビール瓶片手で酒飲んでって有様なんで。一般的な社会的な大人に自分が当てはまらないって分かってて、10代のままでいいやって俺みたいな生き方してる人間もいるわけでね。無理に大人になる必要もない訳でしょ、それくらいかな。感覚的には若さにすがってる訳じゃなくて、このまま来ちゃったんでこのまま行こうかなって。

――ロックという職業が自然に似合ってますね。

J-OHNO:
ウーン、いつまでも皮ジャン着たかったし、朝まで飲んで昼帰って寝るというスタイルが定着しちゃっているんで、今更一般社会人の大人って言われてる人たちに合わせる必要もないかな。

――よく聞かれると思うんですけど、OHNOさんのパンク論を聞かせてもらえますか?

J-OHNO:
…本当ねえ、10年前の取材から"パンクとは?"って聞かれるんだけど、俺からすると定義付けは出来ない。と同時にジャンルだったりするんだな。言い方はいろいろあるんだろうけど、いろんな抑圧があってもやり続けているってのが俺の中でのパンクだし。そういう意味では、俺は反骨ロックやってんだなって思うよね。一般社会に対して、そんな大人になってたまるかという。音楽ジャンルの一つだっていうのは、俺たちが自分たちで音出す場合はどこからどこまでがパンクロックかって括るのは難しいんだけど、フルボリュームで聴きたくなるものがそうなのであって、俺たちもその中に入っているんだろうし、入っていたい。だからパンクロックやってんだよって言うより、俺はパンクロック好きなんだよって言いたいバンドをやってんのかな。それが原動力かなっていう。でも、それは暗黙の了解。音楽抜きで出会ったときに「こいつがパンクだな」って感じるか感じないかって大きいと思うんだよね。

――最後にユーザーにメッセージをお願いします。

J-OHNO:
パンクロックの初期にあった誰にでも出来そうな音楽、俺はそれ凄く大事だと思うのね。要するに、ミュージシャンってのは職人的資質を持った人じゃないとできない、一握りの人しかなれないよね。でも俺がパンクロックやってるというのは、俺にも出来そうな演奏形態だなってところ。今日バンド作りました、明日ライヴやるというバンドも含めてすごく可能性を持ったジャンルだと思うんだよね。そういう意味ですごく発展性があって誰でも入れるって希望があって、日本でも第一線で活躍するバンドが出てきたらもっとおもしろいし、絶対カッコいいと思うんだよね。夢も望みもほしいじゃない。一過性じゃなく続けて行ける土壌も欲しいじゃない。ある意味、音楽やってたら音楽で食っていけたらいいなってあるじゃない。それは大事なことだと思うんだよね。

取材・文●中島儀幸


2000.9.27発売の
マキシ・シングル
「BURST ROCKET」

「BURST ROCKET」の
プロモーションビデオが
観られます!

● ライヴ・スケジュール

<BURST ROCKET CD発売記念LIVE!!>
2000年
10/8(日) 新宿・ロフト

<JAPAN PUNK ROCK FESTIVAL 2000>
10/15(日) 沖縄・ダンスホールマツシタ
10/22(日) 大阪・マザーホール
10/29(日) 名古屋・オゾン

12/6(水) 名古屋・ダイアモンドホール with POTSHOT、THE PEACOCKS
12/8(金) 大阪・マザーホール with POTSHOT、THE PEACOCKS
12/12(火) 渋谷・ON AIR EAST with POTSHOT、THE PEACOCKS

12/22(金) 新宿・ロフト

2001年
1/19(金) 名古屋・ダイアモンドホール with KEMURI
1/22(月) 赤坂・BLITZ with KEMURI

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