【インタヴュー第三弾】インターネットについて考える

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ミュージシャンにとってのインターネットは、
当人にとってイタイ目に合う場になることも多い。
今回のスガ シカオのネットにまつわる話は、
音楽業界に身を置く一人として辛い話ばかりであった。

昔はネットがファンとの主なふれあいの場になってたけど、
もう僕個人じゃ対処できない。



スガシカオ本人からロンチメンバーへ
コメントが届いています
──インターネットについて、スガさんが思うことっていうのを聞いておこうかなと。

スガ:
最近インターネットはねぇ、イヤですね、もう。

──“辞めて!”っていう感じ?

スガ:
何でしょうねぇ、あれねぇ、もう…。ほら、ダフ屋は法律的にダメなんだけど、インターネットでのダフ行為はOKじゃないですか。中古品という扱いになるんですか?

──そうですねぇ。オークションみたいな。

スガ:
やってることは同じですよね、高値ついてねぇ。それがもう正々堂々とやられてたり、僕らがメディアとかに対して、少しでも早く聴いてもらいたいと思って先行サンプルのカセットを出すと次の日にはもう売られてるんですよ。

──いわゆる白カセとかね。

スガ:
白カセとか。しかもそれが発売前のアルバムのとか売られちゃったりするわけ。そうすると、もう、どうなってんのぉ? みたいなさぁ。それもあるし、掲示板を覗けば誹謗中傷ばっかりだしさぁ。何それ? って思っちゃうよねぇ。そんなものが公共の場…公共の場じゃないって言われてるけど、公共の場じゃないですか、インターネットって。そんなことでいいのかなぁって思っちゃいますよね。犯罪もあっちこっちであるしね。

──確かに公序良俗的なものは目立たないですよね。

スガ:
当たり前のように犯罪まがいなことをやっててさぁ、しかも全員匿名っていうのがまた恐いんですよね。裁判で聞かれない限り全員匿名でしょ?

──そう。

スガ:
恐ろしいと思うよ、ホントに。

──吹き溜まりみたいになって。いろんな鬱積したものの。

スガ:
匿名行為がものっすごい嫌いなんですよ。意見を言ったり何かに反対したりするのはものすごい勇気のあることだしいいことだと思うんだけど、匿名行為でやるのがね、嫌いなのね。でもさぁ、ネット上だと“お前ら匿名でやるなよ”とも言えないわけ。アドレスなんか公開しちゃったらさぁ、もっとひどい目に遭うから仕方なく匿名にしてるわけじゃない? 仕方なく匿名にするっていうのも変な話なんだけどさ(笑)。あまりにも無秩序すぎるなと思うんですよね、ネットに関してはね。俺はもう、先行カセットが売られてるのはビックリしちゃったなぁ。しかもなんかさぁ、アルバムが出来るのが遅かったじゃないですか、今回。

──はい。

スガ:
で、5曲とかとりあえず、聴いて欲しい人には少しずつでも出そうと思って、“出来てないんだけど聴いてください”っていって送るとさぁ、それが売りに出されてるんだよ?! そんなことってあっていいの? って思っちゃってさぁ。だいたいサンプル盤を売りに出してること自体どうかと思うんだけど、それはもう当たり前になっちゃってるからさぁ。アドバンス・カセットを売るなんてさぁ。

──途中経過をねぇ。

スガ:
途中経過で、しかもまだ発売されてないアルバムのアドバンス売るって、どういうことなんだよっ!(苦笑)デタラメだよねぇ。チケットも、もうデタラメ。予約番号売ってるんですよ? だって、電話代10円しかかかってないじゃん、みたいなさぁ。それを“5,000円から”なんつって売ってるんですよ? どういうことなんだろうねぇと思ってさぁ。

──そういうイリーガルなものが横行してますよ。

スガ:
だからあんまり、最近は積極的じゃないですね。秩序が出来ない限りはねぇ。

──では、インターネットがあって良かったなんて思うことはないですか?

スガ:
いや、昔はありましたよ。ファンとのふれあいの場って僕らはないじゃないですか。だからネットが主なファンとのふれあいの場になってたし。でも、自分が今まで3年間プライベートでやってきたページも閉鎖するんだけど。もうさぁ、ひどいこと書かれちゃうと対処できないわけ。たとえば、ありもしないこと書かれちゃったりして、クレームとか来ちゃったらさぁ、もう僕個人じゃ対処できないんですよ。で、年がら年中見れるわけじゃないから、消せもしないし、もう危ないっていうことで。そういうあまりにも無秩序なところに置いておくのはちょっと危険だねっていう話になって。もうホンットに閉めたくなかったんですけど、閉めざるをえなくなっちゃったんですよね。うちの事務所のホームページはキチッと管理してるから、BBSとかあっても僕個人はノータッチで上手くいくんですけど。僕自身でコアファンの方々とか昔から応援してくれてる方々のために情報発信をしてたんですよ。そしたらそこで"オフィシャルからの圧力でここがなくなる"とかっていう話が流れちゃって。俺は(会社に)呼び出しされちゃって、"これはどういうことなんだ?"と。"俺はお前に何か言ったか?"と。で、見てみたら、そういうありもしない話が書かれていたりするわけですよ。そういうのがすごく多かったんで。で、そこへ来てる人はぜんぜん悪気ないしねぇ。でも"荒らし"とかも多いんですよね。だからもう閉めざるを得ない。どうしょもなくて、今回閉めることになったんですけどね。

未だネット環境、ネットモラルが確立されていないとはいえ、音楽ファンとして公明正大にネットに関わりネットを活用し、ワールドワイドに“意識のブリッジ”を架けていきたい。
さしあたって、このLaunchをスタンダードにしていくつもりでいる。

【インタヴュー第一弾】『4Flusher』で開眼した新たなサウンド・アプローチ はこちら
【インタヴュー第二弾】崇高な美意識の産物 スガ シカオの音楽観 はこちら

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