2000年インディーズ・シーン総括り【覆面座談会】

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2000年12月深夜未明、某L編集部地下室。
人知れず、密かに召集された音楽業界関係者たち。
今日の座談会のテーマは、さて…!?



No?Yes!!



EGO-WRAPPIN'



zoophilia



DMBQ



デキシード・ザ・エモンズ



SKA SKA CLUB



スウィッチ・トラウト



ロマンポルシェ。

司会者>
さて、今日は皆さんお忙しいところお集まり頂きましたのはほかでもありません。今年のインディーズ・シーンについてそれぞれの視点から振り返って頂きたいと思います。

申し遅れましたが司会進行を務めます、マーガレット大好きHira:nです、どうぞよろしく。

ではまず、日本のロック・シーンに造詣が深く、麻婆豆腐を語らせれば右に出るものは いるとか、いないとか…、わざわざこの日のために海を渡って来て頂きました元 光輝さんです。

日本のライヴハウス・シーンにお嘆きだと伺ったのですが、最近はどうでしょう元さん?

元>
…ん、あ・・、テス、テス・・。あ、マイクじゃねーか、失礼。 最近ですけど、まぁ週に何度かライヴハウスに足を運んだり、いろんな音源を聴くけど、 ぶっちゃけたところ、伝わってくるモノをハッキリともっている人たちって少ない感じがするなぁ。

もちろん誰だってバンドやってライヴやることができるんだから、どんな人たちがいてもいいんだけどさぁ…。 でも、はっきし言って最近のロックバンド業界は冷え込んでるよね。 いいバンドは相変わらず頑張ってるけど、なんせ新しいバンドが出てない感じがするよね。

しない? しないかぁ…。

司>
うーん、その辺りは逆にどうでしょう、モッツィーさん?

あっ、ご紹介が遅れました、超ボディコンを着こなす、女・説教師モッツィーさんです。

最近はもっぱら、スポーツジムで気に入らないインストラクターを説教で号泣させたり、飲酒一人携帯カラオケがご趣味だとか。

モッツィーさんはNo?Yes!!のなども気に入られているとか、いないとかいう話があったり、無かったりしますが、 今年は良い新人さんと巡り合いました?

モ>
ドス~ンッ、ドス~ンッ、ドス~ンッ(足音)。“超ボディコンを着こなす女”ってのは嫌味か?  そりゃアタシが着ると何でもボディコンになるさっ! 悪いかっ!

……ま、いいや。モグモグモグ(間食中)。

で、インディーズね。No?Yes!!はひょんなきっかけでライヴを見るようになったんだけど、演奏は巧いしアイドルっぽい華やかさもあるし、これからどう化けるか楽しみだわね。

あとね、新人ぢゃないんだけどエゴラッピン! なんか久々に、酒の似合うオトナな音楽だわ~と思ったわ。

司>
色彩 のブルースなんかも淫靡な雰囲気が漂って、使える曲ってかんじでしょうか? モッツィーさんがエゴをバックに深夜のバーでウォッカあびる姿が、目に浮ぶようですねえ。

さて、元さん的にはバブル崩壊後の日本経済のように、或いは居酒屋とんちゃんの生ビールのように 冷え切ったインディーズロックシーンに光明は見えてこないんでしょうかねえ?

元>
インディーズロックシーンに光明?ふぅっ…ふっ…ふ、バッショイ!(クシャミ) あ、あるね光明。あるけど~、どうしようかな~、まいいや。あのねぇ、ズーフィリア! ZOOPHILIAはいいよ。hira:nさんっていったっけ?知ってる?ズーフィリア

フィリアって呼んでもいいのかな。あ、よくねーな。んー…

モ>
フィリアって、なんか美味しそうな響きだなぁ…。

司>
あ~ZOOPHILIAね…、知ってる知ってる。最近上手くなったよねー彼ら。モッツィーがキョトンとしてるから、説明してあげてください、元さん、ほら、早く。

元>
んぁ~、痛ぇえなあ、押すことないじゃん、説明するけどさぁ。 ZOOPHILIAはねぇ、ズーフィリアっていってもヴィジュアル系じゃないよ。 んでもって名古屋のバンド。 最近は東京で頻繁にライブやってるよ。 今まで3枚のマキシ・シングルと1枚のミニ・アルバム出してる。

音楽性は…、一言で言うとR&R、パンク、ロカビリー、ブルースをルーツに持つバンドだな。黒い皮ジャン着てるイメージだね。ここまで聞いて「あ~、あ~そういう感じね」って思った人、甘いー! 甘スギジャー! このバンドの魅力はここから邪ーっ! バンドの持っているメロディーのセンス、歌詞、バンドの雰囲気、どれを とってもそこらのバンドとは一味もふた味も違うん邪ー! あ、今日携帯忘れた…

モ>
元さん、大仁田厚みたい邪ーっ(酔)!

司>
さあ、アホの酔っ払い二人は放っておきまして…、もう少し常識ある方の意見をお持ちの方を…… あ、自称「Lの良心」ことホシマーリさん。どうですか最近は、 いいネタ持ってるんでしょ、言ってよ、ねえ、ねえ、ねえったら!

ホ>
(やっぱりあくまでも「自称」なんっすね……イジイジ) はい、はい、はいったら!

インディーズですよね。今って、インディーズとメジャーの区別ってなくなってきてるじゃないですか。 そもそも定義自体も今怪しいですし。敢えていえば、全国流通手段を持たないのがインディーズってところでしょうか。 それでも、インディーズレーベルは、全国流通手段を持つメジャーのレコード会社と 販売だけ委託してる場合もあって、もうライン引きは難しいですよね。ま、それはいいことなんだけど、 一方では、インディーズだからこそ出来た、インディーズだからおもしろい、ってラインがなくなってきてる。それか極端で放送禁止用語炸裂!みたいな奇襲攻撃的サウンドになっちゃう。そこが残念かなぁ。

ま、そんななかでも、私、ホシマーリが好きなのは、DMBQデキシード・ザ・エモンズSKA SKA CLUBスウィッチ・トラウトあたりでしょうか。

もともと、ロックが好きなんで、ここらになってしまうのですが。 このバンドたちはすごくフリーな感じっすよね、ここらへん。 こだわりがありそうで、なさそで(笑)。

ま、今、私が好きなのは、あとは『バカボンド』と『キャラ者』ですね。 最高、おもしろいんですわ。シャレが効いてますよ、シャレが。あ、マンガです、これ。

司>
な、なんかイジイジしてたと思ったら、後半急にテンション高いっスね(ちょいビビリ気味)。 まあでも、ホッシーの好きそうなラインナップですね、今っぽいというか。

後は、いかがですか皆さん、今年良かったマンガ…でなくインディーズバンドは?

モ>
今年のアタマからず~っと気になってて、こないだやっとライヴを見に行かれたロマンポルシェ。!  もぉ、面白い! っつーか、噂以上の男たちだよ。だってさ、 「お前ら、こないだの選挙行ったか? 男なら選挙に行け! アメリカ大統領選な。 何ぃ? 日本人にはアメリカの選挙権はありませんだとぉ?!  男なら自分の手で世界を変えるんだよ! 今からフロリダの手作業開票に行ってゴアに1万票入れて来い!  男なら、木村拓哉の嫁さんだってモーニング娘。の新メンバーだって自分で決めろ!」だよ?

でさ、説教担当の掟氏がライヴの最後にパンイチ半ケツ(パンツ一丁de半 分ケツ出し)になったんだけど、すっげーイイ身体してんだよ! 合格っ!

司>
イイ身体してしてるから合格って…、アッ、2本目のウォッカが空に…。ちょっともう目も座ってきてるし、元さん何とか言ってくださいよ~。

元>
ケッキョクなんだぁ~(ヒック)、あれか、インディーズは結構キテるってわけか。そうだと思った… あ、ドブロクちょーだい、ドブロク。
(・_-)・:☆キラリン♪

司>
こ、こっちもだめだ…。せっかく我慢してたのに、こうなりゃ俺だってもういくぞ~。日本酒持ってこ~い!呑んでやるし、脱いでやるー! もう後は任せたホッシ~! まとめてくれー。

ホ>
(こうやって、いっつもロンチ・メンバーの尻拭いをするのは私なんですね……イジイジ) とにかくいつでも楽しく明るく、ときにはヘヴィにどっぷりと音楽に接していたいですよね。コレで人生変えちゃった人たちばかりですから(笑)。

そのなかでも、インディーズやライヴハウスってのは、 すべてが同等だし、ごく近い存在だし、お決まりなしの枠なしで自由だから、可能性としては無限大。ロンチ・ジャパンってサイトも無限大!ってことで。お後がよろしいようで♪

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