メンバー12人が織り込まれたニュー・アルバム!

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「コンセプトよりも、曲をいっぱい入れたかったんです。
作りかけの曲も急いで仕上げて、レコーディング直前まで曲を作っていましたから。
とにかく今の僕らが出せるものを全部入れたかった」
(グローバー義和/Vo)

「今のSKA SKA CLUBってこういうバンドなんだよって伝えたかった。
「from the warehouse」のときは、4曲で4つの角を見せた感じだったけど、
今は4つじゃなかった。それなら今回は全部の顔を見せようって」
(橋谷康一/G)

前マキシシングル「from the warehouse」がセールス5万枚を超えて、
ミュージシャンとしての意識を高めたSKA SKA CLUB。
そんな彼らから、2001年1月17日に1stアルバム『twelve ways to go』が届いた。
この作品について前述、グローバーと橋谷の2人に訊いてみた。









●1stALBUM
『twelve ways to go』

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1. Magical Mystery Tour
2. Waiting on a van
3. Half the Man
4. heart break cafe
5. Kings & Queen
6. Take It Off
7. 2MCs, drum & bass, 2electric guitars and 6brass
8. Bound to Nowhere
9. Right Now!
10. Horny Gang
11. Let it rain
12. Show Time
13. Animal
14. Santa Monica
15. Puberty






●SKA SKA CLUBからメッセージが届いています!





●『twelve ways to go』レコ発ツアー

2001年
3/5(月) 熊谷VOUGE
3/7(水) 静岡sunash
3/8(木) 大阪FANDANGO
3/10(土) 名古屋アポロシアター
3/12(月) 神戸STAR CLUB
3/14(水) 岡山PEPPER LAND
3/16(金) 広島BAD LANDS
3/17(土) 佐賀GAILS
3/18(日) 福岡天神ビブレホール
3/21(水) 奈良ネバーランド
3/22(木) 京都ウーピーズ
3/23(金) 名古屋HUCK FINN
3/28(水) 渋谷ON AIR EAST

〔問〕Sunny Life Records
03-3568-2234

――今回の1stアルバムは好評だった前マキシ「from the warehouse」からの曲がありますね。

橋谷:
ええ。「Santa Monica」と「Horny Gang」の2曲ですね。今回のアルバムと録音環境とか違うんで、なじむようにとリミックスしなおしました。

――なるほど。1曲目の「Magical Mystery Tour」はビートルズのカヴァーですが。

橋谷:
昔からライヴのオープニングでやっていたんです。アルバムでも1曲目ということで。

グローバー:
曲数多いほうがいいかなって引っ張り出しましたね。

――前マキシの1曲目「SKA SKA CLUB」同様、今回も自分たちをテ-マにした曲「2MC's drum & bass,2electric guitars and 6brass」が入っていますね。

橋谷:
これはそのまま、SKA SKA CLUBのメンバー構成をタイトルにしたんですけど……要するにラップっぽいことがやりたかったんです(笑)。

グローバー:
ラップの人たちって自分たちのことをレペゼンするじゃないですか。自分たちを紹介というよりは、そういう真似ごとをやってみたかったかな(笑)。

――タイトルも前作と関連性がありますよね。warehouseから(from the warehouse)、12の道へ(twelve ways to go)と。

橋谷:
インタヴューでも、前々から「"warehouseから"、次はどこへ行くんでしょうかね」ってよく聞かれていたんで、チンプンカンプンなのは付けられないなと(笑)。でも、あそこから来てここへ行きたいなってくらいで、深い意味はないです。

グローバー:
僕たちは周りの意見にすごく左右されるから(笑)。でも、何でも良かったんです。ま、メンバー12人いるんで、"12通りの道" と。

――では、このアルバムの聴きどころはどこでしょうか。

橋谷:
その12の顔がちゃんと織り込まれているところを感じ取れるんじゃないかな。それと全15曲、あっという間に聴けちゃうと思うんです。1曲1曲が短いってものあるけど(笑)、流れや曲順は意識して考えたんで、通して聴いてもらえるといいですね。

グローバー:
橋谷なんかは飛ばして聴きますから。そういう聴き方だけはしないで欲しいな(笑)。

橋谷:
そんなことはたまにしかしないよ(怒)。俺ら、ずっとライヴをやってたバンドだし、曲作りは起承転結をもって作ってきたわけじゃないんで、いざ曲順ってなったらライヴのセットリスト風になりましたね。

――でも、メンバーが12人もいると、サウンドやミックスなどで好みが分かれて大変だったのではないですか?

橋谷:
基本的には「俺が、俺が」って感じでなく、他で鳴っている音も大切にしようってのはあったんで、最終的にはすり合わせはできてるかな。
▲グローバー義和(Vo)


グローバー:
結局どれが正しいのかなんて演ってても分からないんですからね。だからエンジニアの意見が果たして良いのか?ってのもなきにしもあらずなんですけど、その中で頑張ったって感じなんです。

橋谷:
うん。僕は歌がある音楽が好きだけど、歌の合間にホーンが鳴ってるというのはやりたくないんですね。だから、歌と対等くらいにって他の楽器の基本の作りもしっかりしてると思うしね。

――2000年7月にマキシをリリースしてから半年経てきた充実した時間が、このアルバムには表われてますよね。
▲橋谷康一(G)


橋谷:
ガツガツガツガツやってきてけど、やっと「これからどうやっていこうか」ってのも考えられるようになったかな。やっといろんなことが見えるようになってきたから。とりあえずまだ模索状態で、節操なくカッコ良いと感じたことをカッコ良いと思ってやっている時期なんですけど、今後は変わってくると思います。何をやるかはまだ分かりませんが、このアルバムが今の顔ではありますよね。

グローバー:
ツアー中に作った曲もあるんですけど、何となく以前より、跳ね返ってくるものが見えやすいというか。振り返ってみればやっぱり12人を想定して球を投げるようになったかな。

橋谷:
わいわい楽しいのも大事なんですけど、それだけじゃないってね。下手でもOKじゃダメなんだって感じてきたからね。もっと音に対して真摯に向き合って、勢いも大事に…。そうやってバンドが成長してきて、大人になってるのかな。

グローバー:
もう若くはないなと(笑)。

橋谷:
そういう言い方するなよ!(笑)

取材・文●中島儀幸

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