レッド・ホット・チリ・ペッパーズの元ドラマーが有名な“靴下姿”の起源を明かす

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Red Hot Chili Peppersの歴史には、数々のワイルドな事柄があるが、'80年代前半に“アソコに靴下”を付けただけの姿でライヴを行なっていたことも、そのひとつである。

デビュー前からのメンバーだった元Red Hot Chili Peppersのドラマー、Cliff Martinezが、その“衣装”が初めて使用された夜のことを語ってくれた。それはハリウッドにあるパンク・バンドも出演している、あやしいストリップ・バーでの出来事だった。その当時、Martinezはまだ別のバンドで活動しており、ここでChili Peppersと共演することになった。

「俺はその時、ミュージシャンとは呼べない友達連中で作ったRoid Rogers And The Whirling Buff Cherriesっていうバンドにいたんだ。ライヴをしたのは3回ぐらいで、そのうちの1回がKit Kat Club(ストリップ・バー)だった。俺らは男3人に女3人ぐらいで、男はオムツかジョックストラップ(男性用股間サポーター)を着けて出てたんだ。Chili Peppersも同じ日に出ることになってて、たぶん俺らより上を行こうとしたんだろうけど、例の“靴下姿”で登場したんだ。そのときがバンドにとって初めての“靴下姿”だった。バカ受けだったよ。みんながこぞってAnthony(Kiedis)の靴下を取ろうとしたりしてたのを覚えてるよ。ライヴが止まるほどの大騒ぎだったね」

そのあとすぐにMartinezはChili Peppersに加入し、自分用の“靴下”を手に入れた。Martinezは、この“衣装”がやがてひとり歩きをし始めたと、LAUNCHに話してくれた。
「“靴下姿”で俺らが考えてたのは、ときたまショックを与えるためにやるつもりだったんだ。ところが、初めてのツアーでいろんなところに行ったけど、その度にマネージャーがやってきて、“今夜、『靴下』やるんだろ?”って言うんだよ。実質上、もう契約に含まれてる感じになってた。条件としてね。それで、早い時期からChili Peppersイコール“靴下姿”になっちゃったんだ。ショックを与えるどころか、お決まりとしてね」

“靴下姿”を見たいファンは、Chili Peppersの『The Abby Road EP』('88)のジャケットをチェックするように。Martinezは、このアルバムと『Red Hot Chili Peppers』('84)、『Freaky Styley』('85)でドラムを叩いている。

Martinezの最近の活動としては、サウンドトラック『Traffic』(TVT Records)で作曲家として活躍している。このアルバムにはRed Hot Chili Peppersのベーシスト、Flesも2曲参加している。

Neal Weiss、ロサンゼルス
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