発芽したディーバ

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到達点に行くためには、
ピリオドを打たないといけない


「REBIRTHDAY」が出来たとき、“ああ、私はここに向かうんだ”って思いました

マキシ・シングル

「PERIOD」

SME Records SRCL-4992
¥1,223(tax in) 発売中!

1. PERIOD
2. TRUE COLORS
3. EVERYTHING

2ndアルバム

『REBIRTHDAY』

SME Records SRCL5040
2001年03月07日発売 3,059(tax in)

1. PROLOGUE~WORDS FOR BLOOMING
2. 手のひらの鼓動
3. LUNA
4. ザクロ
5. FINE GOLD
6. AREA~日ノ出ヅル場所
7. REBIRTHDAY
8. VOICES
9. 少年。
10. BLOWING KISSES IN THE WIND
11. 永遠(WHEN I'M LANDING)
12. クレマティス
13. EPILOGUE~INTO YOUR LIGHT

ビデオ・クリップ集

「MIO:CLIPS(VHS)」

SME Records SRVM-5723
「MIO:CLIPS(DVD)」
SME Records SRBL-1121
2001年3月7日発売 4,935(tax in)

1. a puzzle
2. (If I were a little) Mermaid
3. 七つの海の地図
4. ザクロ
5. 手のひらの鼓動
6. PERIOD
7. 赤いくつ-Live Edit




interview 
message 

official HP
期間限定企画が盛り沢山!
「PERIOD」のクリップも見られるよ

――2ndアルバム『REBIRTHDAY』が出来上がって、今の率直な感想は?

MIO:
やることはやったなって感じですね。なにより、今の自分にしか出来ないものをやりたかったので、そういう意味では達成感みたいなものはすごくありますね。

――1st『NANOSECOND』から1年3ヶ月ぶりですが、そのときとの達成感の違いは?

MIO:
1stはデビュー前から作っていたし、とにかく自分の作品であり、自分に響くものとして曲が出来ていくことがただただ嬉しくて、気がついたら曲が溜まっていた感じだったんですね。だから、あのときの達成感は後々から“歌詞も歌い方もバラバラに作っていったわりには、私が歌っていることで統一感が出ていたなぁ”ってところですね。今回の場合は、アルバムを作るんだってことを常に意識していたから、曲を揃えていく過程でも“これがすべてアルバムの色になるんだ”ってことを意識して。その意識からもう全然違いました。

――では、今回のアルバムのタイトル『REBIRTHDAY』に込められた想いは?

MIO:
単純に“生まれ変わる”って意味でもある。あと、1stを作り終えたときに感じたんですけど、1stで歌っていることって、ずっと“土”の中でループしている感じだったんです。まだ全然、光が見えなくて。でも、その中で…1stにも収録してるんだけど、すごく先にある細い光が見えたのが「赤いくつ」だったんです。だから「赤いくつ」は自分にとって“種”に感じてて。で、その種が土の上に出た瞬間が、今回アルバムに収録されているタイトル曲「REBIRTHDAY」の詞が書けたときなんです。

――その詞を書く前後で、なにか日常生活に大きな変化があったんですか?

MIO:
ううん。私は今でもここにいるし、人から変わったねって言われることがあるわけでもないんだけど……ね。だから詞を書き終えてタイトルつけるときに、“「BIRTH」だ”って思ってたんです。でも、“私、もう生まれてるしな、「BIRTHDAY」も違うなぁ。あ、「REBIRTHDAY」っていいなぁ”と。綴りは違うけど、reverseって意味もいいからWミーニング的にも捉えられるし、“DAY”ってその日、変わるその瞬間ってのもいいなって。だから、この曲が出来たとき、“ああ、私はここに向かうんだ”って思いましたね。

――では、この「REBIRTHDAY」が出来て、アルバムの全体像が見えてきたということですね。

MIO:うん。それで最後、「PERIOD」を作りました。REBIRTHになるために欠けていたのがPERIODだったんです。次の文章を書くために、ピリオドを打たなきゃってことだったんです。

――REBIRTH、つまり生まれ変わったままじゃダメだったんですか?

MIO:
ん~、「REBIRTHDAY」は到着点に向かうキッカケであって、方向性が定まった曲だったんです。だから、到達点に行き着かないといけない。そのために何が足りないかってなると、きちんとピリオドを打って、『REBIRTHDAY』が出来たんだなって思いたかったんですね。

――その“何かが足りない”の“何か”を、敢えて言葉で表現するならば何でしょう?

MIO:
ん……、“執着”かな。愛に対する価値観っていうか。私ね、すごい自分の愛し方に疑問を持っていたんです。いつからか、世界中の人すべてを愛さなきゃいけないって、思っちゃってたんですよ(笑)。誰も自分に愛をくれなかったって勘違いして、ならば私が世界中の人すべてを愛さなきゃ……って。そういう意識だと、一人の人を愛することってすごいエコひいきになるんですよね。だから“みんなを愛さないと!”って(笑)。でも本当は、一人に愛されたいし、一人を愛したいはずだったんです。それを、あるとき気がついたんです。私が一人を深く愛して、それを誰かが見たときに、すてきだなと思って、その人がまた誰か一人を深く愛するようになる。そうやってどんどん愛が伝わっていけばいい、そしたら私の矛盾も解消される!って(笑)。それを選んだのが「REBIRTDAY」。そして、私の昔の愛し方に対して “さよなら”ってのが「PERIOD」。

――なるほど。でも、どうしてそれほどまでに“愛”に固執するんでしょうかね。

MIO:
寂しがり屋なんでしょうね、きっと。

――常に“愛”を意識しちゃうんでしょうね。そして、このアルバムではポーラ・アブドゥルの「BLOWING KISSES IN THE WIND」をカヴァーしていますが、この選曲は?

MIO:
私が大好きな曲だからです。カヴァーって、こんな詞を日本語で歌えるわけないじゃんって曲を歌える魅力がありますよね。“あなたが私をひとりぼっちにしてるわ、ひどいわ”って内容の曲なんですね。そんなこと言ったってしょうがないじゃんって内容なんですけど(笑)、でもそうだよなぁってのも本音であって共感するんです。

――こうやってお話を聞いていると、歌詞に対するこだわりが強いようですね。

MIO:
ですね。でも、詞を歌うためのメロディだし、人間の耳に聞こえてくるものは、言葉でもメロディに乗った音ですから、詞とメロディは切り離せないかな。だまし絵みたいな絵画、あるじゃないですか。ひとつの階段があって、そこの階段を上っている絵ではあるんだけど、逆さからみると、裏側のハズの階段でまたちゃんと歩いている絵が見えてくるっていう。そんな感じなんで、どっちがどっちってわけでもない気がする。

――MIOさんってすごく文系ですよね。ちなみにスポーツします?

MIO:
しますよ! 小学校からバスケやってキャプテンだったし、水泳も。路上でダンスしてましたしね。結構、動く人なんですよ。だからよく言われるんです、作品と私のイメージが違うって。びっくりするみたいですね。びっくりしてくれるのは、多いにいいです(笑)。

――ギャップは人を魅了する要素のひとつですからね。このアルバムと同時にビデオ・クリップ集『clips』が出ますが、ビデオ作るときにMIOさん自身もアイデアを出されるんですか?

MIO:
一番最近作った「PERIOD」も入ってるんですけど、それで初めて私のイメージしている意見が全部言えたと思いました。今までは私が作った作品に対して、他人がどう思うのかが知りたくて、お任せしていたんですけど、「PERIOD」は曲として出来るまでの経過ってのはものすごく自分にとって大切なものだったから、“この曲は私のイメージと違うビデオにしてなるものか!”って。だから監督さんにイメージは全部伝えて、情景から衣装、それこそ足に塗るマニュキアの色まで相談して作ったんです。時間と予算が限られているから、100%!と言えないところが寂しいんですが(笑)、でも満足してます。

取材・文●星野まり子

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