マドンナの新作プロモーションビデオが過激な暴力性で放送は1度だけ

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論議を呼んでいるMadonnaの新シングル“What It Feels For A Girl”のプロモーションビデオは、夫で映画監督のGuy Ritchieが制作したものだ。MTVとVH1では3月20日(火)の11時30分(米東部標準時)から、両局同時でニュース番組の一部として一度きりの放送を行なった。

Warner Bros. Recordsのコメントによればビデオはロサンゼルスで撮影されたもので、内容はMadonnaが“ニヒルで不満だらけの女性”役で、おばあちゃんと一緒に街中でカー・クラッシュと犯罪の乱痴気騒ぎを繰り広げるというもの。Madonnaによれば、このビデオは“皮肉なユーモア”が満載されていて「私の役は、女性がすべきじゃないとされていることをするという夢を実行してるの。これは怒りの曲だし、シャープなダンス・サウンドにあった映像が欲しかった」という。

Warner Bros.のMadonna担当の広報、Liz Rosenbergは最近、ニューヨークのDaily News紙にこう語っていた。
「ビデオには多くの暴力描写が含まれています。これは、おそらく今まで虐待を受けていたであろう女性の物語です。非常に強烈です。夜、寝る前には観たくないビデオですね」

過去にビデオ作品でGrammy AwardsやMTV Awardsを何度も受賞しているMadonnaは“What It Feels Like For A Girl”のビデオで、“人々が疑問を持ち、意見を交わすよう”になってくれることを望んでいると語っている。この曲は、1000万枚以上の売上を記録している最新アルバム『Music』からの3枚目のシングルとなる。

Madonnaは、ミュージックビデオで論争を引き起こすという意味では前歴がある。'89年の“Like A Prayer”のビデオでは、宗教色とエロティックなイメージを重ね合わせたためにバチカンから非難を受け、ペプシ・コーラとのスポンサー契約を失った。'90年の"Justify My Love”のビデオは、性的に過激すぎるとしてMTVとVH1が放送禁止にした。'92年のポルノチックな“Erotica”については、MTVでは全面禁止にこそしなかったが、放送は夜中の12時過ぎのみという制限をつけた。

Madonnaは、今年の夏に7年振りのワールド・ツアーを開始する予定。

Jason Gelman、ニューヨーク
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