U2、“Elevation 20001”ツアー初日レポート【Part 1】

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U2は、3月24日(土)にフロリダ州サンライズのCar Rental Centerで、満員の1万8800人の観客を前に“Elevation 20001”ツアーの初日を迎えた。今回はスタジアム・ツアーと同様の質を保ちながらも、'97年の“PopMart”ツアーのような仰々しさをなくしたという感じである。まるで新人バンドような、とにかくエネルギッシュなライヴを観せてくれ、ショウの終わり頃、ヴォーカルのBonoが観客に向かって、「どう? 僕らに仕事もらえますか?」と就職の面接結果を聞く若者のような問いかけをしたほどだ。

Bonoは最近のインタヴューで、U2はロック界にありがちな安定に収まりはしないと語っている。「バンドとかアーティストに対して、一般に思われてるある種のスタイルがあるよね。つまり、活動から早い時期にベストの状態に到達しちゃって、その後はなんか燃え尽きちゃてるっていう感じの。このバンドでは、俺たちはまだまだ燃え尽きるとは感じていないんだ。もし、これが写真家や脚本家、詩人や映画監督とかだったりしたら、30代なんて、やっとコツを覚えてきたかなってぐらいだろ。なのに、ロックバンドの多くは、俺たちの年ぐらいまでには燃え尽きちゃってるんだ。俺はそれに加わるつもりはないね」

再び自らの方向性に焦点を当て直したU2が、まるで初期の頃を思わせるようなステージを繰り広げたこの日、客席には多くのスターたちの顔があった。Lenny KravizElvis CostelloRick JamesにスーパーモデルのChristy Turlington、Pearl Jamのメンバーたち、プロデューサーのDaniel Lanois、ボクシングの世界チャンピオン、Roy Jones Jr.などがステージを見つめていた。

U2は、最新アルバム『All That You Can't Leave Behind』からの“Elevation”“Beautiful Day”“Stuck In A Moment You Can't Get Out Of”など全21曲を演奏し、よりロックな面を押し出してみせた。また、過去のほぼ全てのアルバムから曲が演奏され、観客大喜びの“Sunday Bloody Sunday”“Where The Streets Have No Name”“New Year's Day”なども聴かせてくれた。

Darren Davis、Mike England、フロリダ州サンライズ
Bruce Simon、ニューヨーク
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