エミネムに保護観察および社会奉仕活動の判決

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Eminemが2000年6月3日にライバルのラップ・グループ、Insane Crown Posseのスタッフと起こした事件により銃器所持および暴行罪に問われていた件で、ミシガン州オークランド郡巡回裁判所のDenise Langford-Morris判事はEminemに対し、彼のヒット曲“The Real Slim Shady”から歌詞を盗んだようなフレーズで「では……起立してください(“please stand up”)」と告げると、1年間の保護観察処分を言い渡した。

Eminemは今回の事件と同じ日に起こしたミシガン州ウォーレンのクラブでの妻、Kimと男性1名を巻き込んだ事件で、先に同州マコーム郡のAntonio Viviano判事から保護観察2年の判決を受けており、今回の保護観察期間はこの最初の1年に組み込まれる。また、Langford-Morris判事はEminemに対して社会奉仕活動命令も下しており、21日以内に活動計画を提出するよう命じている。その他に罰金および裁判費用として3000ドルの支払いも命じられた。

Eminemの弁護士のひとり、Walter Piszczatowskiは、“社会奉仕活動命令には驚いた”と語っている。D12のProof(Deshaun Holton)は、Eminemはこの命令に対し、なんらかの若者向けプログラムを選ぶのではないかと話している。

マコーム郡事件での民事裁判が未だ残っているEminemだが、判決日となった6月28日はダーク・スーツに白いシャツ姿といういでたちで、判事の言葉に2、3、確認の受け答えをした以外は終始無言だった。法廷にはEminemの2人のボディガード、マネージャーや片親違いの弟のNate、従兄弟のJosh、叔母のBettyら家族の姿があった。また、Eminemがメンバーとして参加しているD12のProof、Kon Artis(Denaun Porter)、Kuniva(Rondell Beene)もその場に来ていた。D12のメンバーは傍聴にやってきたファンにサインをしていたが、警官らはこのファンたちに対し、Eminemにサインを求めたり写真を撮ろうとして近づいたりしないようにと注意していた。

Langford-Morrisは、Eminemの犯罪に対して適切な罰を下すようにという内容の一般から手紙を何通か受け取っていたことを彼に告げ、ひとりは彼の口を石鹸で洗うように言い、また別の人は汚い言葉を一切含まない曲をレコーディングさせるよう命令すべきだと提案していたと話した。

今回の保護観察処分の条件は先にマコーム郡で命じられたものとほぼ同じで、Langford-Morris判事は、Eminemが米国外に出る許可は自分またはViviano判事の一方から得ればよいとした。判決後はEminemの弁護士たち、オークランド郡検事ともに結果に満足していると語っている。D12は7月31日からの“Warped Tour”参加の前にヨーロッパとオーストラリアをまわる計画である。

Gary Graff, Detroit LAUNCH.com
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