U2のボノとボブ・ゲルドフがG8サミットでの暴力を激しく非難

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U2のフロントマン、Bonoと元Boomtown RatsのシンガーでBand Aid/Live Aidのオーガナイザー、Bob Geldofは第三世界の負債を救済するためのキャンペーンを続けている。アイルランド出身の2人は7月21日(土)、イタリアのジェノヴァで開催されたG8サミット最終日に世界の指導者たちを厳しく非難した。しかし彼らは同時に、通りでの集会で約200人のけが人を出し、1人が死亡したデモ隊の暴力も非難している。

Bonoは記者会見で次のように語っている。

「暴力はいけないことだと思うが、この地球上で持てる者と持たざる者の不平等の格差が非常に大きいという不条理に直面したとき、怒りは許されるだろう。拳でテーブルを叩くのはいいが、相手を殴ってはいけない。たとえそれが抗議者や警察であろうとも……。僕たちは危険な人間だと思う。火炎瓶を投げる人たちよりも危険なんだ。なぜなら僕たちは考える人々だからだ。思考という点で危険だし、それ故、重要なんだ」

彼は「先進国首脳と開発国代表らとの間に実質的な対話があった」とされている7月20日(金)の暴動を受けて、こう付け加えている。

「暴力は何の助けにもならない」

一方、Geldofはサミットの開催方法に問題があり、それがデモ隊の暴力を助長していると非難した。以前にも米国とカナダで開かれた世界首脳会議がデモ隊によって妨害されたことがある。Geldofはこう語る。

「サミット開催の雰囲気に怒りを覚える。権力と自家用ジェット機を持ち、高級車に乗って“レッドゾーン”を澄まし顔で走り抜けてく選ばれた民主主義のリーダーたち……」「そうした態度を変えて、ストリートから抗議者がなくなるように努力すべきなんだ」

BonoとGeldofは、チャーターしたオーシャンライナー、The European Vision号に乗船していたTony Blair英首相、ロシアのVladimir Putin大統領、Gerhard Schroeder独首相、EU代表のRomano Prodiらと対話した。一行はサミット開催中、ずっとそこに滞在していた。

彼らはG8から国際エイズ基金に寄贈された12億ドルというあまり効果のない資金に落胆している。Geldofは、ミュージシャンたちのゴールは遙か先にあると言う。

「地球上で苦しんでいる貧しい人々を救うために、負債を100%帳消しにすることを望んでいる」

Gary Graff, Detroit LAUNCH.com
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