速報! “Drowned World Tour 2001” アメリカでキック・オフ!

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速報! “Drowned World Tour 2001” アメリカでキック・オフ!
 
「このショウはMadonnaを、音楽アーティストとしてこれまでになく印象付けるものだ」

“Drowned World Tour 2001”

7月21日(土)
フィラデルフィア First Union Center
セットリスト

ROCK 'N' ROLL PUNK GIRL
(ロックンロール・パンク・ガール)セクション


Drowned World
Impressive Instant
Candy Perfume Gir”
Beautiful Stranger
Ray Of Light



GEISHA GIRL
(ゲイシャ・ガール)セクション


Paradise Not For Me
Frozen
Nobody's Perfect
Mer Girl (Part 1)
Sky Fits Heaven
Mer Girl (Part 2)



CYBER COWGIRL
(サイバー・カウガール)セクション


I Deserve It
Don't Tell Me
Human Nature
The Funny Song
Secret
Gone



SPANISH GIRL/GHETTO GIRL
(スパニッシュ・ガール/ゲットー・ガール)セクション


Don't Cry For Me(インストルメンタル)
Lo Que Siente La Mujar (What It Feels Like For A Girl)
La Isla Bonita
Holiday
Music(アンコール)

我がアメリカ合衆国に戻れて本当にうれしいわ

Madonnaは満員の観客に向かって言った。“Drowned World Tour 2001”の初日となる7月21日(土)、フィラデルフィアのFirst Union Centerでヨーロッパ・ツアーのときと同様の21曲、105分のショウが行なわれた。

細部までこだわった派手なヴィジュアルの一大スペクタクル。キッチリと構成されたショウは、まさにMadonna自身が“武道、フラメンコ、カントリー&ウェスタン、パンク、ロックンロール、舞踊、サーカス”などの影響を取り入れた“私の音楽の演劇的表現”と表現していたそのままだった。また、'80年代に彼女を一躍有名にしたヘソ出しダンスと同時に、新しく身に付けたギタープレイヤーとしての才能もみせるなど、かつてないほど彼女の音楽面を前面に押し出したショウでもあった。そう、これは'90年の“Blonde Ambition Tour”や前回'93年の“Girlie Show”ほど挑発的なものではないが、その代わりに、Madonnaをポップ・カルチャーの申し子としてではなしに、これまでになく音楽アーティストとして印象付けるものだ。

しかし、音楽的要素を示すがために、過去の大部分は捨て去られてしまった。'80年代からの曲は、いい雰囲気に仕上がっていたアンプラグド・ヴァージョンの“La Isla Bonita”と、それほどの出来でもないヒップホップ/ギャング風でみせた“Holiday”の2曲のみ。ライヴのほとんどは最近のアルバム2作、'98年の『Ray Of Light』と2000年の『Music』からのエレクトロ系の曲をが中心になっていた。というわけで案の定、この土曜の夜のショウが終わって会場の明かりが再び灯ったときには、“Material Girl”“Like A Virgin”“Like A Player”などを演らなかったことに対する(最高で250ドルのチケット代を支払った)ファンのつぶやきがあちらこちらから聴こえてきた。

しかし、Madonnaとツアー御一行(バンド6名、ダンサー9名)はちゃんと、他に話すべきことを与えていた。4900平方フィートの未来的なステージで繰り広げられるショウは4つの個性溢れるセクションに分けられ、音楽に合わせた魅力的な視覚効果が盛りだくさんだ。Madonnaは“Human Nature”で機械仕掛けの牛に乗っていたと思えば、“Sky Fits Heaven”では映画『Crouching Tiger, Hidden Dragon/グリーン・デスティニー』スタイルでアクロバティックにステージ上空を飛び回る。“Geisha Girl”セクションでは袖の長さが26フィート(約8メーター)もある着物で、サムライと摩訶不思議な一戦を交える。このセクションの最後は、アザと血だらけのMadonnaの写真に続いて、生々しいレイプ・シーンがクライマックスとなっている過激で残忍な日本風アニメで締めくくられた。

昔の曲はなかったが、この日のライヴでヒット曲が聴けなかったわけではない。映画『Austin Powers 2/オースティン・パワーズ:デラックス』からのシングル“Beautiful Stranger”や“Ray Of Light”“Don't Tell Me”“Music”、スペイン語ヴァージョンの“What It Feels Like For A Girl”が盛り込まれていた。

“Drowned World Tour”は北米は12都市のみだが、チケットを入手できなかった人もコンサートを目にできるチャンスがある。8月26日の(Madonnaの育ったエリアからそう遠くない)デトロイト郊外のPalace of Auburn Hillsでの2日目の公演はHBOでライヴ中継される。

Gary Graff/ LAUNCH.com

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