SHELTER 10年間の軌跡をギュウッと凝縮→発射するスペシャル月間【2001.10.18版】

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10年間をギュウッと凝縮→発射!

SHELTER 10年間の軌跡をギュウッと凝縮→発射するスペシャル月間。
そのめくるめくアニヴァーサリー・アクトの数々をとくとご覧下さいっ!!

ルールなきロックンロールの有り様 



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ロック(音楽)で政治は変えられるか? 答えは「NO!」だ。でも、ロック(音楽)で人の心を突き動かすことはできる。

我々がこうやってライヴハウスへ足しげく通うのも、ロックの洗礼を受け、どうしようもないくらい音楽が愛しく離れられない存在になったから。ロックが発するメッセ-ジが、その人の人生を左右していく可能性は十分に持っているし、実際にロックが人々の心を様々な形へと変え続けている。そう、「しょせん人生はロックンロ-ルさ!」と、思いきり宣言できる生き方のなんて素晴らしいことか…。



▲the LEATHERS
この日のオ-プニングを飾ったのは、the LEATHERS。いきなりジョン・レノンの「イマジン」を演奏し、客席へ“空爆反対”のメッセ-ジを投げかけてゆく。彼らの歌は、ロックンロ-ルであり、自分の生きざまを貫いたメッセ-ジ・ソングだ。the LEATHERSが訴える言葉で空爆が止むわけではない。でも彼らが身を削って伝えてきた「ロックンロ-ルに何ができる?!」というメッセ-ジに対しては、自信を持ってこう答えを返したい。「お前らのロックンロ-ルで、俺は改めて音楽が心底好きな自分を確認できた」と。そして、「ロックンロ-ルで人の心は変えられる。その想いが明日へ進むための希望の糧になるんだ」と…。何処までも熱いロックンロ-ラ-達だ。だからこそ、いつまでも熱いスピリットを持ちながら、メッセ-ジを放ち続けて欲しい。



▲JIG HEAD
続くは、ギタ-2本にドラム……つまり、ベ-スレスという非常に珍しいスタイルで、PA卓の針をレッドゾ-ンへ叩き込むかのような轟音サウンドを、間発入れず叩き付けてくるJIG HEAD。

「ロックンロ-ルに理屈なんかいらない。研ぎ澄まされた衝動と、解き放たれる衝撃だけがあればいい…」。そんなロックンロ-ルの持つ魅力に突き動かされた音が、ザクザクと身体へ突き刺さってくるJIG HEADのライヴ。頭を空っぽにし、ただただ暴れまくればいい。そんな興奮に酔い知れながら、いつしか彼らのラウドな音に酔いしれ、心地よい時間を過ごした気がする……。



▲BAD SiX BABiES
3番手に登場は、BAD SiX BABiES。相変わらずブチ切れたロックナンバ-をブチかましてくる奴らだ。凄まじいばかりの爆音に包まれた中、アグレッシヴなロックンロ-ル・ナンバ-を、これまた間発入れず客席へと叩きつけてくる彼ら。そんな荒れ狂う演奏の中でも、しっかり歌が響いてくるところが、歌物ロックバンドとしての…と言うか、BAD SiX BABiESが突出している要因と言えるだろう。4人が突きつける音の波状攻撃を受け、客席ではモッシュ&ダイビングが繰り広げられてゆく。途中、ミッドテンポのナンバ-も披露してはくれたが。彼らもまた、「身体が導くまま、Highになり暴れまくることがロックンロ-ルの心情」とも言うべきステ-ジングを終始繰り広げながら、観客達を「これでもか」と言わんばかりに狂喜乱舞させていた。



▲天空
そしてこの日のトリを飾ったのが、天空。これまでのバンドが過激さあふれるロックンロ-ルな姿を披露していたとするならば、天空こそ、まさにブル-ズ/ハ-ドロックの王道とも言うべき豪放磊落なステ-ジングを、終始観客達へ見せつける奴らだった。シンプルな編成のドラムに、5弦ベ-ス、ジミヘンばりのテレキャスタ-に、グレッチのギタ-片手に叫ぶヴォ-カル。往年のLED ZEPPELINを彷彿とさせるような……いや、'70年代ブル-ズ系ハ-ドロックのあるべき姿をしっかり現代でも体現させたあの音の衝撃は、ホント半端じゃない。とくにトリッキ-な技から華麗なフレ-ジングまで多彩に繰り出すギタ-のテクニックは、も~圧巻のひと言。ステ-ジ横では、先に演奏を終えていたBAD SiX BABiESのヴォ-カルの高木フトシ(ex THE HATE HONEYが、楽しそうに演奏を眺めていたくらい。とにかくその音へ触れたが最後、聴き手の脳髄(感情)を、思いきりこん棒でKOしたかのような衝撃を与えてくれたステ-ジングだった(個人的には、また観たい気持ちにさせられたぜ)。


ロックンロ-ルのあり方にル-ルなんてものは存在しない。そう、彼らのように“信じたロック”を追求していく姿こそ、格好いいし。だから、憧れてしまうんだよ。

文●長澤智典
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