ニール・ヤング、反テロリスト対策支持をしぶしぶ表明

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いつも予想のつかないNeil Youngが今週、またもややってくれた。自由と正義の促進を称えられて賞を授与されたその席上で、多くの公民権運動グループの怒りを買っている米国の反テロリスト対策を擁護する発言をして、出席者たちを驚かせたのである。

12月11日(火)、カリフォルニア州ビバリーヒルズで開催されたディナー・パーティーで、言論の自由を唱えるPeople For The American WayからYoungにSpirit of Liberty lifetime achievement award(“自由の精神”功労賞)が贈られた。受賞スピーチの中でYoungはしぶしぶながら、こうした自由主義運動にとって今が困難な時期であること認めた。

「私たちは、何によって私たちがひとつにまとまり、また、何のために生きているのか、私たちを今の私たちたらしめているものは何か、ということを忘れてはなりません。自由を守るためにも、少しの間、私たちは自由の一部を放棄しなければならないようです。法律では、私たちにはその自由を取り戻すチャンスが与えられています。そのことを忘れないでいることが非常に大切です」

「今は、あるタイプの生き方を信じている私たち全員にとって、ある種の……、なんと言えばいいのでしょう……。非常に言いづらい言葉ですが……妥協……、そうです。私たちにとって今は、ある種の妥協をしなければならないという事実を受け止めねばならない辛い時期です。ですが、これは一時的なものです。あくまで一時的なものであるということを忘れないでください。私たちはやるべき仕事を終え、そして元の自分たちに再び戻るのです」

イベントでは、ミュージシャン仲間のJackson BrowneDave Matthews、Chris Stills、Rufus Wainwrightらが、ロック界の大御所Youngの膨大なレパートリーから選曲したライヴを披露し、彼に敬意を表した。Young自身はこのライヴには参加しなかった。会場には他にもStephen Stills、David Crosbyなどの姿もあった。

People For The American WayはYoungの賞以外にも、Kimberly Peirce、Kevin Smithの両監督、人気アニメ『South Park』のクリエイター、Matt StoneとTrey ParkerにDefenders Of Democracy(民主主義擁護者)を授けた。

カナダ生まれで北カリフォルニア在住のYoungは先日、“Let's Roll”という曲をリリースした。この曲は、9月11日にハイジャックされた機内で犯人たちに挑み、より大きな被害を避けることに成功した乗客たちの行動にインスパイアされて制作された。

Gary Graff, Detroit and Neal Weiss, Los Angeles LAUNCH.com
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