頑ななこだわりから、単純に“よい”音楽へ…!「レインボーチェイサー」 Interview

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頑ななこだわりから、単純に“よい”音楽へ…!
「レインボーチェイサー」 Interview


一度聴いたら忘れられないメロディラインに乗って、前へと進んでいく男のうた、「レインボーチェイサー」。
そんな力強い曲をシングルリリースしたAfter meの、ヴォーカル兼ギター、作詞作曲担当の長田 剛(おさだたけし)にインタヴューを決行。
レインボーチェイサーとは、次へと進むAfter me 自身だった!

シンプルなポップソングの力強さを求めて


インタヴュー映像は
こちらから!

長田さんがナイスヴォイスで語ってます。Checkしてネ!


※より鮮明に、そしてリアルな映像を観たい方はぜひ「Broad Band Barks」のコーナーへ!!!
ブロードバンド対応の大画面で観ることができます。


NEW SINGLE

「レインボーチェイサー」

日本コロムビア COCA-50670
2002年1月19日発売 1,050(tax in)
1.レインボーチェイサー
2.I'm in love




ライヴ・スケジュール

◆2/5(火)新宿LOFT
w/KUMACHI、スネオヘアーほか
※発売中
[問]新宿LOFT 03-5272-0382

◆3/4(月)下北沢SHELTER
※ワンマンライヴ!
※チケット発売は、2/9(土)から
[問]HOT STUFF 03-5720-9999

有給休暇中に、刺激

――この曲は、どういったことがキッカケで生まれた曲ですか?

長田:
メロディに関しては、いつも知らない間にできてる感じですね。起きがけにメロディが頭の中をまわっていたり……、今日もここ(取材現場)に来る途中作りました(笑)。歌詞に関しては新しい試みをしたんですけど、三沢(真一)くんっていう、プロではないけど、詞を書いてる知り合いがいて、彼にシチュエーション設定をお願いしたんです。付き合っていた女性が休日、新しい恋人と歩いているところを見つけた男、っていう。

――歌詞前半そのままですね(笑)。

長田:
そうそう。一番のAメロはそのままですね(笑)。あとは2人で作っていったり、僕が結びを考えたりして。今までは一から僕が歌詞を作ってたから、新鮮でしたね。人からもらったシチュエーションで絵を浮かべるってね。それがタイトルにも出てるんです。

――なるほど。今回、そういった新たな試みをしようと思ったのは?

長田:
去年前半は、ゆっくりできたんですね。プロデューサーの人とデモ作ったり、詞も人と一緒に作ってみたり……やっぱり、刺激ですかね。そういう曲作りの期間を勝手に“有給(休暇)”って呼んでるんですけど、その間に今まで得られなかった刺激が得られて、こういった力強い曲ができたんだと思うんです。

長田 剛の恋愛観も見え隠れして……

――この歌詞の中に、<いつだって受け身だった>ってありますが、これは長田さんの恋愛スタンスですか?

長田:
あはは(笑)。受け身なんですよ。積極的にチャンスがあれば接点を持つんですけど、うまくいけるかもって確信を得るまでに時間をかけるタイプです(笑)。

――じゃ、一目惚れとかはしないですか?

長田:
いや、でも、最初のインスピレーションは大切だなって。友達になっちゃうと友達のままってパターンが実に多い! 相手のちょっとした心の変化とかに気づかなくて、知らない間に友達になってたりとか。


▲「ああ、……僕、鈍いって言われます(笑)。恋愛には」
――あ、長田さん、鈍いって言われませんか?

長田:
……言われますよ。昔っから(笑)。

――でも、「レインボーチェイサー」はひとつ恋が終わって、次へと進むスタートラインの歌ですよね。

長田:
ええ。前の恋を引きずる面もあれば、飛び出す面もあると思うんです。でも、この歌は、完全に飛び出すヴァージョン。

新たな虹を見つけたAfter meこそがレインボーチェイサー

――この曲をバンドにもっていくとき、気をつけた点ってありますか?

長田:
これは曲作りの段階から含めなんですけど、After meってどういう曲をやるべきなのかなって考えた時期があって。分かりやすく説明するために、ジョン・レノンポール・マッカートニーを引き合いに出しちゃうんですけど、ジョンは真のロックアーティストでもあるし、内面的な部分でも、彼が何かを発せば、それがロックなものになるけれど、ポールってのは――これは僕の解釈なんだけど――すごい天才で、努力もしてるんだろうけど、もっとさりげなくて、もっとより大衆的で甘口で。そのポールの部分に憧れが出てきて……。

――もともと長田さんはジョン派?


▲ジョンとポールに加え、王貞治と長嶋茂雄でも説明してくれていました。
長田:
ん~シンガー・ソングライター部分を志す人って、普通じゃないところに憧れるじゃないですか。ジョンとか、ジム・モリソンとか。でも、自分のスタンスはそうじゃないって気づく人も多いわけで(笑)。だから、自分が作って満足できて、なおかつ人にも楽しんでもらえる部分ってどこだろうって考えたときに……全然甘々でもいいんじゃないの!?って。

――でも、甘口とまではいわなくても、もともとAfter meの魅力のひとつに、一度聴いたら忘れられないメロディライン、ってありましたよね。

長田:
うんうん。でも、そういう評価に反発してた部分ってあったんでしょうね。自覚してなかったっていうか。アルバム2枚目、3枚目は自分達探しの旅で、もっと違うことやりたいって思って、その都度なんらかのテーマを課して作ってた。でも、シンプルなポップソングの力強さってあるんですよね。今やっと、そこだって感じて自覚できて。だから単純に「どうだった? この曲」って訊いたときに、「いい曲だよね」って、それしか言えないようなものをやりたいんですね。

取材・文●星野まり子

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