TLCのメンバーがリサ“レフト・アイ”ロペスを偲ぶ

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TLCのLisa "Left Eye" Lopesは、恋人の家に放火し全焼させたクレイジーなバッド・ガールというイメージが強いかもしれないが、活動を共にしてきたグループのメンバーにとっては、彼女はクレイジーな人物などではまったくなかった。

4月25日(木)の夜、ホンジュラスで亡くなったLopesについてメンバーは、自分のプライベートについては黙ってることが多く、表現は音楽に任せていたと語っている。例えば、プライベートでの彼女はホンジュラスの10歳の女の子を養子に迎えていた。

残りのメンバーであるRozonda "Chilli" Thomasは、もうひとりのTionne "T-Boz" Watkinsと共に、4月26日(金)のMTVの番組『Total Request Live (TRL)』の電話インタヴューで、涙ながらに思いを語った。「Lisaは、私たちが知っている誰よりも大きな心を持っていた。常に子供たちのためのチャリティに参加したり、人々に知られていなかった狼瘡という病気のために活動したりしてたわ。それに“Snow”という名の小さな女の子を養女にしていたの」

「彼女はすごくスペシャルな人間だった。非常に才能に恵まれていたわ。エアブラシも使いこなせれば、絵も描いたし、家具を作ったりもできた。……彼女は自分でやろうと思えば、なんだってできたの」「最後に彼女と話したときは……すべて順調だったわ。ちょうど少し前から、また一緒に動き始めたばかりで、彼女がスタジオに戻ってくるのを待っているところだった」

グラミー受賞歴を持ち、アトランタを拠点とするR&Bトリオ、TLCの“クレイジーな”メンバーとして知られるLopesは、4月25日の夜、ホンジュラスの首都テグシガルパの北150マイルほどにあるフティアパ郊外の小さな村Romaで起こった7人を巻き込んだ自動車衝突事故で、唯一の死亡者となった。乗車していたレンタカーのMitsubishi Montero SUVが転倒するという事故に遭遇した一行は、ラセイバからサンペドロスラに向かう途中だったとされている。Lopesは頭部を強打して即死、身元が明かされていないその他の同乗者たちは軽傷で近くの病院へ搬送された。彼らは数日で退院できる見込みだ。

ホンジュラスの警察がMTV Newsに語った内容によれば、車がコントロールを失ったとき、ハンドルを握っていたのはLopesだったという。彼女がシートベルトを着用していたかどうかはわかっていない。

Lopesの広報担当Jay Maroseによれば、Lopesは彼女の弟と妹、ミュージック・ビデオのプロデューサー2人、あまり知られていないEgyptというR&Bグループのメンバー3人で、本やビデオなどを含むマルチメディアのプロジェクトのために、3月20日からラセイバに滞在していたという。

この本のタイトルは『Open』で、Lopesがアフリカのハーブ療法を促進し教えているホンジュラスのヒーリング村と出会い、心の平和を見つけたときからの精神的な道のりを記した自伝的な内容だったという。Lopesはこの体験があまりに気に入ったために、拠点を同地に置き始め、コンドミニアムまで購入していた。

Maroseは次のように語っている。「彼女は完璧にあの国のとりこになっていて、そこに住みたがっていた」「ここ数年の彼女の様子を見ていた人ならば、彼女がすごく変わって、文字どおり肉体的にも変化が表れていたことに気づいていただろう。彼女は限りないエネルギーに満ちた素晴らしい人物だった」

時には気難しいと思われることもあったLopesは、'98年にハリケーン“ミッチ”の被害で何千人もの死者を出し、経済に大打撃を受けた直後のホンジュラスを訪れてから、この中央アメリカの国に魅せられていった。その後、彼女は何度も同国を訪れ、しばしばラセイバにある児童福祉センターでボランティアをしたりしながら、その文化とハーブ療法を学んでいった。

Josh Grossberg
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